コンコンッ
軽く2回、nkの部屋の ドアをノックする
kn
kn
kn
昨日はご飯を食べてくれた
嬉しかった
ちゃんと生きていることが わかったから
でも
彼の名前を忘れていた
大好きな水色の名前を
kn
うずくまって名前を呼ぶ
忘れないように
存在が俺の中から 消えてしまわないように
kn
kn
一方的な会話
彼が聞いているかも わからないのに
俺は、自分に言い聞かせたかった のだと思う
たった一つのドアの先にいる knがとても遠くにいるように感じる
こんなに近いのに 孤独に感じる
声を聞けて嬉しいはずなのに 心が苦しくなる
会いたいのに
勇気が出ない
この部屋にこもってしまう
部屋から出るのは こっそりトイレに行くくらい
万が一誰かに遭遇してもいいように パンダの被り物を被って
nk
ため息を零しながら 部屋を見渡す
鏡の破片が飛び散っていて
自分の姿が少し映る
nk
元に戻ってる...
〈nkの奇病〉 『対行病』 善行を積めば積むほど姿が醜悪になっていき、悪行を積めば積むほど姿が美しくなっていく奇病 治療法:???
nk
自分の姿なんて久しぶりに見たし
気づきもしなかった
今なら外に出ても 大丈夫かもしれない
善行を積んだとしても 醜悪になるのには少し時間がかかる
nk
パンダのパーカーを着て 震える手でパーカーを深く被る
立ち上がってドアノブに手をかける
nk
深く息を吸って吐く
今行かないと
何も変わらない
きっと後悔する
nk
nk
光の眩しさに思わず目を薄める
床にはいつも通りご飯が置いてある
ご飯より大事なことが 俺にはある
無視してknの部屋に向かう
コンコンッ
緊張しながらドアをノックする
返事がない
この部屋にはいないのかと思い 別の部屋に行こうとした時だった
kn
重いドアノブを押して ドアを開ける
nk
nk
nk
nk
もじもじしながら話をする パンダのパーカーを被った子
nk
nk
kn
nk
怯えるような瞳
kn
kn
nk
nk
nk
nk
彼は涙目をして
不安定な感情をぶつけられる
kn
どうしてそんな風に 悲しそうにするのか
まるで俺が悪いみたいだ
nk
nk
nk
走り去っていく彼の背中を 俺は追うことが出来なかった
知らない人のはずなのに
どうしてこんなにも
胸が痛むのだろう
なんで俺は
泣いてるんだろう
コメント
3件
ちょっともう……ずるいわ……((
ちょっとこの物語の内容忘れちゃってたので1話から読み直してきましt もしかしたら私忘愛症候群かもしれません(???) 奇病+病みパロ尊すぎて...ッ😭😭💗💗 ありがとうございます...(?)
グアッッ完全に忘れちゃった系だぁ…😇😇😇 やべ更にnkさん病みそうすき((((