復讐

ガン！ガン！

トイレ用のブラシでかこは頭を叩かれていた。

必死に抵抗したかこだが、結局体はアザだらけになっていた。

かこは笑いながらトイレを出て行く3人を恨みがましい目で見つめていた。

ここは丘の上中学校。

そこの生徒である山本夏子はクラスのほぼ全員からひどいいじめを受けていた。

ボロボロの体で教室に戻るかこ。

教室に戻ると1人の男子が声をかけてきた。

無理矢理かこから鞄を奪い取ったゆうとは過去の鞄をあさる。

ドン！

かこはたくみに思い切り蹴られた。

1メートルほど飛んだかこの体に激痛が走る。

家にかえったかこはこれまでのいじめについて考え、１つの決断をした。

あいつらに復讐してやろう。

そう考えたかこは早速計画を練った。

翌日

最初のターゲットである森永たくみへの復讐を考えながらかこはニヤニヤしていた。

計画はこうだ。

まず、森永たくみの水筒に下剤をいれる。

いつも2時間目の後に森永たくみはお茶を飲む。

それを利用するのだ。

そして、3時間目の体育に出席させないようにする。

その間に体育をこっそり抜けたかこが森永たくみの鞄に藤田あやなの制服を入れる

という手順だ。

そして2時間目。

予想通り、森永たくみはお茶を飲んだ。

森永たくみはトイレに行った。

想定通りに動き、かこはニヤニヤしていた。

体育の授業中、教室に筆箱を忘れたというあやなの命令で筆箱を取りに行かされるかこ。

これも今回、かこにとっては都合が良かった。

そして計画は順調に進んだ。

かこはあやなの鞄から制服を取り出し、森永の鞄に入れた。

これで準備完了だ。

かこはウキウキしながら体育に戻った。

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