サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
サカナ
日帝
ナチ
最初の勢いはすっかり消え去り、ナチスは大人しくなっている
私は、戸を開けた
ナチ
ナチ
日帝
グサッ
ナチ
ナチ
日帝
グリグリと押し付けるように、鋭い刃物を私の腹に押し当ててくる
彼は医学に精通しているからか、内臓を狙って刺したらしい
胃のあたりだろうか、血が滴り落ち、私の命も削れていく
日帝
痛みに耐えながらナチスの腕を掴むが、相手はびくともしない
ナチ
ナチ
日帝
ナチ
ナチ
手が、腹が、服が、床が、赤に染まっていく
ナチ
グチャッ
日帝
まずいまずいまずい…!!!
ナイフを抜かれてしまった…!!!
ナチ
ナチ
日帝
ナチ
ナチ
ナチ
あぁ、そうだった…
こいつは…ナチスは、こういう男だった
先ほどまで、自分は利用されていた、寂しい、などと言っていたが、あれも嘘ではないのだろう
一つの事実を除いて、彼は真実を語っていた
自分は利用されていたが、自分も利用していたこと
いつでも殺せるからと、便利なコマとして動かしていたこと
あぁ、私の負けだな
日帝
ナチ
ナチ
ありがとう
日帝
気がつけば、私は夜の荒野に立っていた
日帝
辺りは暗い
死んだ時の感覚が、腹の感触が何かおかしい
まだ、何かが腹の中から出ているような
痛くはない、痛くはないはずだ
傷も塞がっている
日帝
気持ちが悪い
熱いのも痛いのも慣れっこであったはずなのに
死ぬとは、こんな気味の悪い感覚なのか
日帝
日帝
日帝
あの子たちは、空と海に任せられたから育てていただけだったのに…
気がつけば情が芽生え、本当の子供のように守り育てていたあの子たち…
日帝
誰もいない荒野で、私は1人絶望に打ちひしがれた
此岸
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
なんで
なんで、帰って来たらお父さんが血だらけなの…?
にゃぽん
お父さんの体は、氷のように冷たかった
口は半開きで吐血していて、血溜まりにうつ伏せになっている
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
にゃぽん
日本
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
にゃぽん
にゃぽん
にゃぽん
日本
日本
日本
にゃぽん
にゃぽん
彼岸
気まぐれに散歩していたら、見覚えのある青年を見つけてしまった
イタ王
日帝
イタ王
イタ王
わかっている
日帝の気配が違うことくらい
生者のような、明るいものがない
日帝の声は暗く沈んで、その顔は涙に濡れている
この先を聞いてしまったら、この嫌な予感が現実になってしまいそうで怖い
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
イタ王
乾いた笑いをこぼす日帝の近くには、嘔吐したような跡があった
…僕も、死にたてほやほやの時はたっくさん吐いたな
日帝が本当に死んじゃったって、わからされているような気がした
日帝
日帝
日帝
日帝
ふっと笑って、日帝は背を向けた
イタ王
僕は、日帝に近づこうとして…
イタ王
頭を思い切り殴られた
日帝
日帝
ナチ
ナチ
ナチ
日帝
日帝
ナチ
ナチ
ナチ
日帝
日帝
日帝
日帝
日帝
言葉は途切れることなく、ナチスへの恨みを吐いていく
何故、如何して
こんなこと聞いても無駄なのだろう
傷ついたような顔をして、ナチスは私のことを見つめる
ナチ
日帝
ナチ
日帝
日帝
気絶させられたイタ王を抱え、私はその場を去った
日帝
私より背の高いイタ王を抱えるのは大変で、早く走れはしない
あいつから離れることができたら、それでよかった
日帝
イタ王
日帝
イタ王
日帝
日帝
日帝の顔はすごく怖かった
その刺々しい雰囲気は、ナチスに対しての恨みが強いことを示している
イタ王
日帝
父の葬儀が終わり、僕たちは何事もなく暮らせている
結局、父さんを殺した犯人はわからず、事件は迷宮入り
今も警察は調査を続けているが、手掛かり一つ見当たらないらしい
にゃぽん
日本
にゃぽん
あれから、にゃぽんは元気を失ってしまった
父さんの悲惨な遺体を間近で目撃して以来赤いものが苦手になっている
血なんて見た日には、パニックを起こして倒れてしまうかもしれない
…それは、僕もだけれど
にゃぽん
日本
にゃぽん
日本
僕たちの父さんを、返してください
コメント
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欲張ってもいいですか?両エンドのその後が見たい!!!
涙でそう…😢