この作品はいかがでしたか?
40
この作品はいかがでしたか?
40
コメント
1件
リズはうんざりして、ヘッドフォンを耳につけた
母
山田リズ
スマートフォンに夢中な、リズがなま返事をすると、母親が近寄ってきた
母
と、リズ空ヘッドフォンを取り上げた。
山田リズ
リズが手を伸ばすと、母親がサッと避ける
母
勇太
勇太がハハハと笑う
山田リズ
すると、父親が旅行バッグからトランプをだして、リズのところへ持ってきた
父
リズが黙っていると、父親がにっこり笑う
父
山田リズ
山田リズ
母
山田リズ
あてもなく館内を歩いた
山田リズ
廊下の床板がミシミシと鳴る
山田リズ
廊下のはしまで来たところで、リズは立ち止まった
山田リズ
スマートフォンの画面を見た
バッテリーが少なくなっていた
山田リズ
山田リズ
辺りを見回したしかし、コンセントは見当たらない
ふと、廊下のつき辺りにある部屋が目にとまった
ドアは開いており、その奥のふすまに[立入禁止]と筆書きされた紙が貼られている
山田リズ
山田リズ
山田リズ
ふすまを開けた
むわっとホコリの臭いが押し寄せてくる
山田リズ
中は薄暗かった
洋服や本棚、紐でまとめられた雑誌の束、おもちゃなどがおいてある
まるで今でも人がすんでいるのうなへや
山田リズ
しかし、動いた、拍子に、カラーボックスに腕をぶつけてしまった
山田リズ
ボックスの上にある花瓶が、ぐらぐら揺れている
山田リズ
慌てて手を伸ばしたが、遅かった
花瓶は割れて、切り花と水をぶちまけてしまった
山田リズ
慌ててしゃがんだ
丁度花瓶が落ちたところに、何冊化のノートがあった
山田リズ
一番上にあったノートをつまみ上げた
小学生が夏休みに書くような絵日記だった
山田リズ
ページの上側には、色鉛筆で描いた、子どもっぽい絵があった
描い手あるのは、三人の人間だ。丸い顔に、にこにこいた細い目と、笑った口
山田リズ
ひらがなばかりで、字も幼かった
きょう お父さんとお母さんと どうぶつえんにいきました たのしったです。 また三人でいきたいです。
絵日記を閉じて、足元にあったゴミ箱に放り投げた。
そして、フンと鼻で笑った
山田リズ
自分の両親と弟を思い出した
山田リズ
ゴミ箱に捨てた絵日記をみつめながら、ポツリと言った
山田リズ
充電は諦めて、客室に戻った
母
山田リズ
母
山田リズ
親は温泉にいって、ひとりになった
山田リズ
急に電気が消えた
山田リズ
と、体が動かなかった
山田リズ
ドアの手前になにかがいる
山田リズ
小さい子どもだった
目を閉じようとしても、固まって閉じれない
山田リズ
子どもの顎が、少しずつあがっていく
山田リズ
山田リズ
40分後
父
山田リズ
父
夜
眠れずに目の下にクマがで来たリズは、それどころではなかった
山田リズ
女将
女将
主
主