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その後の休み時間も、お昼も、いつもと変わらない時間だった。
あの日の出来事は、やっぱり忘れようとしているのかな..... そんな風に感じてしまう程、いつも通りだった。
忘れて欲しくない 意識して欲しい そんな欲ばかりが出てくるが、何をどうすればいいのかやっぱりわからなくて
史記
あっという間に帰る時間になり、いつも通り寝ている愁斗を起こす。
2人で歩きながら、いつも通り他愛もない話をしながらも頭の片隅では好きだという気持ちが溢れ出す。
愁斗
それは突然だった。 突然すぎて頭がパニックになる。 え!なになになに? もしかして!?え?うそ そんな、まさかね.....。
史記
愁斗
愁斗
時が止まり、動けない。
愁斗
上目遣いで、不安そうに俺を覗き込む。
やばいっ....。 可愛すぎて、呼吸をするのを忘れてしまう。 酸欠で倒れちまうぜ....。
愁斗
愁斗
史記
愁斗
ゲラゲラ笑う愁斗を見て、こんなに幸せでいいのか....。 この後、俺、事故にあって死ぬのではないかとまで思考が巡っていた。
愁斗
史記
史記
愁斗
史記
愁斗
同じ事を思ってくれていただけでも嬉しい。
愁斗と別れるまで、デートプランを2人で話した。
そこで初めてお互い服が好きな事を知る。 まだまだ知らない事がいっぱいあるのだと気づいた。
来週の日曜日...。 楽しみすぎて眠れない日々が続くのは、今は、まだ知らない。
遠足前の小学生の様に毎晩あと何回寝たらデートの日かを数えるのも今日で終わる ついに明日はデートの日
服は好きだが、特にバイトをしていない俺には月のお小遣いの中でしか服を購入できない。 少ない服の中から、1番のお気に入りの服を取り出す。
愁斗はどんな服を着てくるのだろうか。
毎週金曜日の、夜の公園はお互い部屋着のような格好をしているからちゃんとした服を見るのは初めてだ。
この服で愁斗と並んで歩いても大丈夫だろうか。 ダサいなんて思われたりしないだろうか。
急に不安になって、鏡の前で着てみる事にした。
史記
デートって言っても別に付き合っている訳でもないし、ただ友達と遊びに行くだけ。 頑張って自分を落ち着かせる。 明日に備えて早く寝よう。
ここ最近の寝不足なんてなかったかのようにアラームがなる前に目が覚めた。
愁斗は朝が弱いけど、今日はちゃんと起きれたかな? 朝と言っても学校がある日に比べたら遅い時間だし大丈夫だろう。 でも、ちょっと不安だな...。 連絡いれてみようかな。 信用してないって思われるかな。
いや、愁斗を信じよう。 愁斗も今日を楽しみにしてくれてたし、大丈夫。 ちゃんと来てくれる。
髪のセットもいつも以上に気合いが入る。
あ、セットした髪で会うのも初めてだな.....。 愁斗はどんな髪型でくるのだろうか。 ノーセットなのかな。 どんな髪型でも愁斗が可愛いのは間違いない。 楽しみだ。 早く会いたい。
そんな思いでつい少し早く家を出てしまった。 愁斗はまだいないだろう。 でも、愁斗を待つ時間ですら幸せな時間だ。 そんな事を考えていると、
愁斗
少し離れた場所から大きく手を振る愁斗が見えた。
愁斗が、俺より早く来てくれている。 それだけで踊り出してしまいそうな程嬉しい。
愁斗
史記
愁斗
あぁぁぁああ、どうしよう。 今すぐ抱きしめたいくらいに尊い!!
史記
愁斗
少し照れくさそうに笑う愁斗。 髪の毛は緩く巻いていていつも以上に可愛い。 洋服はジーンズのセットアップ。
おいおい、待ってくれ。 これじゃ、まるで、
愁斗
今度は俺が恥ずかしくなって下を向いてしまった。
史記
愁斗
今日デートは、もうすでに幸せすぎて感無量だ。
2人で駅まで歩く。 初めて2人で電車に乗った。 服屋さんがたくさんある通りを2人で歩く。
色々なお店であーでもない、こーでもないなんて言いながら2人で買い物をする。 いい匂いに誘われて入ったお店でお昼ご飯を食べた。
腹ごしらえもすませ、また買い物を続ける。 ちょっと疲れたねってお洒落なカフェに入った。 2人でアイスコーヒーを飲みながらまた服の話をする。
この後どうする? そんな話になり、服は一通り見たから次はアクセサリーを見に行く事になった。
史記
愁斗
そこには、俺好みのアクセサリーが沢山並んでいた。
史記
愁斗
史記
愁斗
史記
愁斗
史記
愁斗
史記
愁斗
また上目遣いで、可愛い顔をして...。
史記
愁斗
そう言って並んでいるアクセサリーと俺を重ねて一つ一つ真剣に選んでくれた。
愁斗
少し不安そうに、問いかけてくる。
史記
愁斗が選んでくれただけでどのアクセサリーより輝いて見える。
史記
そう言うととびっきりの笑顔を見せてくれた。
店員さんに声をかけ、お会計をしてくれる。
その後ろに、1つのアクセサリーを手にして俺も並んだ。
愁斗
愁斗
史記
店員さんから受け取ったそれを俺に渡そうとする愁斗を一旦待たせる。
愁斗
史記
不思議そうに俺を見るが、愁斗には見えないようにそれを店員さんに渡した。
店員
愁斗
愁斗
少し不安そうに問いかける愁斗に、
史記
それだけ伝え、お店を後にした。