※嘔吐表現
そのとき変な汗が出て、喉から何かがせり上げてくる感覚がした。 この感覚になるときは知っている。決まってそうなるのだ。 そう思い当たった瞬間自覚する。 「あっ、まずい。」
急いで何か袋を持ってこなくては。そうしなきゃ後の掃除が面倒になってしまう。 そう思い台所に駆け込む。
吐かないようにしないと。吐かないようにしないと。吐かないようにしないと。吐かないようにしないと。吐かないようにしないと。吐かないようにしないと。
何度も喉の奥からせり上ってくるものを唾を飲んで阻止しながら、棚にある袋を急いで取りに行った。
でも、吐かないようにするのが精一杯だった。 重力に逆らうことが出来なくなって、壁にもたれかかった。 これはもうだめだ。
そうして、シンクに吐いた。
もう吐いてしまったのだから、これ以上我慢する意味もなくなって、次へ次へとくる吐き気に従って吐いた。
水を飲んで、吐いて、水を飲んで、吐いた。
吐いた後は全て水に流した。 どうせバレる。臭いは消しきれないから。
ああ、またやってしまった。
コメント
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数ヶ月前実際に私が吐いたのでそのときの体感を書き起こしたつもりです…!!! ほぼ覚えてないけど