翌日
執事
こんにちは。
龍実
こんにちは。
執事
そう言えば、
貴方の名前を
書き忘れていました。
貴方の名前を
書き忘れていました。
龍実
…龍実。
執事
では、龍実様と。
龍実
…様はやめてくれ。
執事
…では、
龍実さんと。
龍実さんと。
龍実
うん。
龍実
…こんなもんか。
執事
綺麗になりましたね。
龍実
執事さんの
知恵も役に立ってたよ。
知恵も役に立ってたよ。
執事
良かったです。
龍実
龍実
先生は、
いつくらいに起きるかな。
いつくらいに起きるかな。
執事
…早くて、
5年後ですかね。
5年後ですかね。
執事
それか、
一生目覚めないか。
一生目覚めないか。
執事
私達には分かりません。
執事
気長に待ちましょう。
龍実
うん。
龍実
…らだ男先生、
ずっと待ってるから
ずっと待ってるから
龍実
絶対起きてね。
龍実
そう言えば、執事さん。
執事
なんでしょう?
龍実
執事さんって、
何か食べたり出来るの?
何か食べたり出来るの?
執事
そうですね〜。
執事
一昨日までは、
物を掴めていましたよ。
物を掴めていましたよ。
龍実
一昨日…
龍実
先生が居なくなった日、
何か関係があるのか?
何か関係があるのか?
執事
えぇ、
ですが
ですが
執事
龍実さんにはまだ早いです。
龍実
あぁ、
多分だが第三者が
居るんだろう。
多分だが第三者が
居るんだろう。
龍実
そうなると、
私はソイツらを憎んでしまう。
私はソイツらを憎んでしまう。
執事
…………
龍実
まぁ、
先生から直接聞くよ。
先生から直接聞くよ。
龍実
それじゃぁ。
執事
はい。
龍実の過去
私は物心ついた時から幽霊,妖怪,怪異などが視えていた。
父と父の両親も視えているらしく、 他の人達には視えていないと 教えてくれた。
そして、 団体からはみ出した者への 向けられる視線も。
そのお陰で 私は奇怪な目で見られる事は無い。
しかし、 周りより大人びていたせいか 友人と呼べる者は居なかった。
そして、 6年生に上がった時の担任
【猿山 らだ男】彼に出会った。
放課後
龍実
ボ〜〜
らだ男先生
蟒蛇〜
らだ男先生
どうした、
ぼーっとして?
ぼーっとして?
龍実
何もない。
らだ男先生
そーか?
龍実
あぁ。
龍実
先生は何か
私に用があるのか?
私に用があるのか?
らだ男先生
いや〜
らだ男先生
蟒蛇、
いつも1人だろ?
いつも1人だろ?
らだ男先生
友達とか
欲しく無いのかなぁ?って
欲しく無いのかなぁ?って
龍実
龍実
先生は友人居るんですか?
らだ男先生
俺〜?
らだ男先生
俺は大親友が1人居るぞ〜!
龍実
…楽しいですか?
らだ男先生
楽しいぞ〜
龍実
…じゃあ、
聞かせて下さい。
聞かせて下さい。
龍実
その人との思い出。
らだ男先生
!…あぁ、良いよ。
らだ男先生
あっ、
らだ男先生
でも今日はもう
帰る時間だから
また明日な。
帰る時間だから
また明日な。
龍実
はい、分かりました。
龍実
それじゃぁ、
また明日。
また明日。
らだ男先生
は〜い、また明日。