この作品はいかがでしたか?
412
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寝室の前
先に寝室へ向かった佐久間が心配で俺は ドアの前で耳をすませていた
佐久間
佐久間
部屋の中から佐久間の泣き声が聞こえてくる
阿部
今は佐久間を1人にしてあげた方がいいと感じ俺はもう少し遅めに寝ることにした
ガチャ🚪
佐久間の泣いている声が聞こえなくなったのを確認してから俺は部屋へ入った
佐久間
阿部
よく見ると佐久間は涙を溜めたまま目を閉じていた
きっと寝る直前まで泣いていたんだろう
俺は頬に伝っている佐久間の涙をパジャマの袖で拭き取った
阿部
阿部
いつも明るくて太陽みたいな笑顔
でも時には涙脆くてか弱くて… 守りたくなる
共通点なんて何もないけど俺にはないものは佐久間が持ってる
好きになるのに時間なんてかからなかった
佐久間
阿部
佐久間
佐久間
阿部
佐久間
阿部
佐久間
佐久間
阿部
阿部
佐久間
佐久間
佐久間
佐久間
高校生3年生のとき
恋愛対象が男だと勇気を出して打ち明けてくれた佐久間
人に簡単に言えることではないから俺を信用してくれてるんだと感じて すごく嬉しかった
でも俺は佐久間のことが好きだったから
「もしかしたら佐久間と付き合えるかも…」という考えがよぎらない訳がなかった
同性だからと半ば諦めていた俺に少しの期待が芽生えた
ただ…やっぱり告白するのは凄く勇気がいる事
「親友」という関係を崩すのが怖くていつまでも気持ちを伝えられなかった
結局俺たちはそのまま高校を卒業した
高校を卒業してからも俺たちの仲が消えることはなかった
しかし声優として活動し始めどんどん売れていく佐久間
次第に「俺では釣り合わないんじゃないか」と思うようになり、結ばれることなんて夢のまた夢のような感じだった
「このまま親友のままでいいかも」
そんなことすら考えていた
佐久間
阿部
阿部
佐久間
佐久間
佐久間
阿部
佐久間
阿部
佐久間
佐久間
阿部
阿部
佐久間
佐久間
阿部
しかし次の佐久間の発言によって俺の気分は最悪になった
佐久間
佐久間
阿部
佐久間
阿部
佐久間
佐久間
佐久間
佐久間
阿部
佐久間
阿部
佐久間
阿部
一瞬何も考えられなくなった
「親友」として1番傍にいると決めたのに…いざ佐久間に恋人が出来ると頭がおかしくなりそうなほど辛くなった
阿部
佐久間
懸命に絞り出した言葉
本当はそんなこと1ミリも思っていないのに
「ありがとう」と俺に笑顔を向けてくる 佐久間は眩しくて幸せそうだった
でももっと早く俺が告白していたら…
俺がその笑顔を独り占め出来たのかな
阿部
阿部
阿部
あの時彼氏が出来たと聞いて今度こそ 「親友」として佐久間のことを支えるつもりだった
それなのに…
佐久間
あの時の辛いのを必死で隠そうとする佐久間の顔を思い浮かべると俺まで辛くなる
阿部
阿部
佐久間
俺は涙を流しながら眠っている佐久間の唇にキスを落とした
阿部
阿部
そう聞いても今は返事は返ってこない
俺は佐久間のふわふわした頭を撫でてから布団を被せて抱きしめた
大好きな佐久間の匂い… すごく落ち着く
阿部
阿部
阿部
俺は結局そのまま眠りに落ちてしまった
佐久間
目を覚ますとまだ外は暗い
枕元の時計を見るとまだ4時半を指している
阿部ちゃんの家であることを確認して昨日の出来事を思い出した
なぜ阿部ちゃんが俺に抱きついているか分からないけど…
佐久間
佐久間
阿部
阿部
佐久間
阿部
阿部
阿部
佐久間
佐久間
阿部
阿部
佐久間
佐久間
佐久間
阿部
阿部ちゃんは恥ずかしそうに目を逸らした後俺の顔を見て頬を撫でてきた
佐久間
阿部
昨日泣きながら寝てしまったから腫れたんだろう
そういえばお風呂にも入ってないな…
阿部
阿部
佐久間
阿部
阿部ちゃんはお風呂に向かうと思いきや足を止めて俺の隣に座ってきた
佐久間
阿部
コメント
5件
この先気になるぅぅぅぅ〜〜~!!!!!!💚🩷
同棲か!?一緒に住んじゃえー!そしてさっくん!阿部ちゃんの気持ちに気づいてー!💚🩷
さっくん‥いつも見つめてくれてるあべちゃんが側にいるよ(^^)早く気づいてあげてね💕