TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

時系列としてはスメールでダインスレイヴが登場する魔神任務の直後からフォンテーヌの第1幕より以前となっています

この物語には以下の点が含まれています ・稚拙なセリフ ・原作設定の捏造 ・オリキャラの登場 苦手な方はご遠慮ください

メルビレイ(?)

あなた達お名前は?

メルビレイが沈黙の中急に質問を投げかける。 そのため、パイモンが若干ビクッとなっていた。

旅人(空)

俺は旅人。横に飛んでいるのはパイモン。

メルビレイ(?)

パイモン...。

メルビレイ(?)

不思議な生命体よね。小さい身体で、どの世界にも属さない生物。

メルビレイ(?)

あなた達はどこで出会ったの?

パイモン

オイラと旅人は浜辺で出会ったんだ!オイラが溺れている所に旅人が奇跡的に釣り上げてくれた形でな!

メルビレイ(?)

溺れているところを...?

メルビレイ(?)

だいぶ衝撃的な出会いね。

メルビレイ(?)

じゃあ旅人。あなたにとってパイモンの存在は?

旅人(空)

貴重な非常食

パイモン

おい!!マスコット以下じゃないか!!やめてくれよ!!

旅人(空)

冗談だよ

パイモン

それ結構本気で言っただろ!!

メルビレイ(?)

ふふっ。あなた達仲が良いのね。

メルビレイの後について行って早1、2時間。 砂が防塵壁に打ちつける音が耳に伝わってきて、今自分が森林と砂漠の境界線近くにいることが分かった。

彼女はこのまま砂漠に行くのだろうか? だとしたら何故? 今の情報だけでは断言は出来ない。

キャラバン宿駅の門をくぐった時、パイモンが肩を軽くつついてきてメルビレイに聞こえない声量で話しかけられた。

パイモン

へへ旅人。いい感じに取り繕えたな。これからどうするんだ?

旅人(空)

ついて行くしかないよ。まずそもそも彼女がエウルアのお姉さんだということも確定してないし。

パイモン

だとしても雰囲気も声も似てないか?

旅人(空)

それはそうだけど...。

旅人(空)

それにこの選択はダメージが低い。

パイモン

ダメージ?

旅人(空)

もし仮に彼女がエウルアのお姉さんなら1番だし、間違っていたとしてもパイモンを助けてくれたお礼をして終われる。

パイモン

あぁ!なるほどな!あったまいい!

旅人(空)

ふふん。

旅人(空)

うぐっ!

コソコソ話をしていると、ヌーヴィアンの背中に顔がぶつかった衝撃で地面に倒れ込んでしまった。

メルビレイ(?)

ん?

メルビレイ(?)

....何しているの?よそ見?

旅人(空)

ごめん

パイモン

おいおい、何してるんだよ...

旅人(空)

ちょっと話すのに夢中で...

空は服に着いた砂を払う メルビレイはキャラバン宿駅の門番をしているエルマイト旅団と会話している途中だった。

門番

今日は特段と砂漠が荒れている。やめておいた方がいい。護衛も付けられん。

メルビレイ(?)

ここから先数キロが荒れてるなんていつもの事じゃない。何がダメなの?

門番

あんた外から来た人間か?

門番

いつもの比じゃない強風だ。危険すぎる。

メルビレイ(?)

そこを何とかならない?

門番

ダメだ。

メルビレイ(?)

いつ収まるか分からないの?

門番

わからん!ダメだ!行った行った!

その時、門の向こう側から砂防ぎのローブを被ったもう1人の門番が姿を現し、話しかけた。

門番

おい!砂嵐は酷いがあと数分もしたら落ち着くそうだ!

門番

何?こんな荒れてんだぞ!そんな早く収まるもんか!

門番

教令院の連中に聞いたらこの地帯に小さな砂嵐がぶつかっただけだってよ!だから、すぐ収まるらしい

門番

その肝心の砂嵐は?

門番

もうここら一帯を抜ける。だから数分って言った。

門番

はぁ...分かった。お前は戻れ。

門番

言われなくてもな!!

そういうともう1人の門番が人混みの中へ消えていった。 メルビレイが門番に聞こえるようにわざとらしい咳払いをする。

メルビレイ(?)

こほんっ

門番

えーとだな........。あぁ!まぁいい!通ってもいいぞ!ただし気をつけてな!

メルビレイ(?)

どうもありがとう

門をくぐった瞬間空はついて行ったことを後悔した。砂嵐が原因で視界不良で見えにくいし、何より砂粒が風速で皮膚に食い込み少々痛い。1歩1歩足を地面にめり込ませながら歩いていている中、ふと前方にいるメルビレイを見ると何事もないかのように進んでいた。

旅人(空)

(早ッ.....)

パイモン

うぅ...きついぞ旅人...。

パイモン

気を抜くと飛ばされそうだぞ...

旅人(空)

俺だって...

パイモン

えい!

パイモンが空の腰あたりに抱きついてきた。

旅人(空)

ちょっと!パイモン重い!離れて!

パイモン

なっ!

パイモン

失礼だぞ!

ただでさえ風で体がふらつくのに、抱きつかれると余計にふらつく。

これ以上よりも強い風が吹き、ついに体勢が崩れる。防塵壁にぶつかる寸前に襟をメルビレイに掴まれた。

パイモン

うわっ!

旅人(空)

あ、ありがとう

メルビレイ(?)

だからやめておいた方がいいって....

ため息をつきながらメルビレイが着ていた黒いローブを脱ぎ、空に手渡しした。

メルビレイ(?)

その格好でこの砂嵐に突っ込むのは自殺行為よ?それを外套代わりにしてれば多少違うわ

メルビレイ(?)

ロングローブだからパイモンも入れるでしょ

旅人(空)

いいの?

旅人(空)

これだと君が大丈夫じゃなくなる

メルビレイ(?)

いいわよ。別に

彼女のコートの中はよくある冒険者の軽装だった。しかし、一番に特筆すべきところは右腕。左腕は生身なのに対し右腕が肩あたりまで鉄の甲冑で覆われている。首あたりに数本の釘が打ち込まれ、鉄線で甲冑を固定しているようだ。なんとも痛々しい。

旅人(空)

えっと...?

メルビレイ(?)

.....あんまり見ないで

メルビレイ(?)

何も無いから...

彼女はさっきより早く砂嵐の中へ入っていく。空も急いで依然抱きついたままのパイモンごとローブを上から着て、再び歩き始めた。ローブが血なまぐさい気がするのは自分の勘違いだろうか。特に......右腕ら辺が。

砂嵐を抜けるとそこは殺風景の砂丘が広がっていた。無風、灼熱という人間を不快させる要素が詰まっているため、一刻にもここから抜けたいとその一心でいたのだが、ここまで来たのなら文句は言えない。

旅人(空)

暑い...

メルビレイ(?)

...

パイモン

も、もう無理だぞ....。うへええええ...

飛んでいるパイモンだが、ついに暑さにやられ地面に撃沈する。

旅人(空)

パイモン!

メルビレイ(?)

(やれやれ...)

旅人(空)

流石に休憩しない?パイモンも俺も限界だよ

メルビレイ(?)

....

メルビレイ(?)

確かに。

メルビレイ(?)

ほら。あそこにオアシスがあるからそこに行きましょ?

澄み切った池に、ヤシの木。まさにオアシスと表現しても過言では無い光景がそこにはあった。

パイモンが水たまりを見て、一目散に飲まんとして手足をジタバタしたが、パイモンを拾い上げていたメルビレイは一向に離そうとしない。

パイモン

は、離してくれよ!オイラは限界なんだ!

メルビレイ(?)

コラ。

メルビレイ(?)

そのまま飲んだらダメでしょう?

パイモン

どういうことだよ!

メルビレイ(?)

そのまま飲んだらお腹が痛くなるけどそれでもいいの?

メルビレイ(?)

一見綺麗でも汚いからね...

パイモン

そ、そういう事か。

パイモン

うぅ

メルビレイ(?)

ちょっとまってて

そういうと彼女はオアシスに放棄されたテントの中にズカズカと入っていき中のものを物色し始め、1分後そこからガラスの破片と鍋を持って出てきた。 まず、ガラスで陽の光を集める。砂漠は直射日光のため想像より早く枝に火がついた。次に鍋に水を入れて沸騰させる算段だ。 十分煮沸消毒が済むと、鍋ごと水の中に突っ込んで沸騰した水を少しでもさます。

メルビレイ(?)

はいどうぞ。

パイモン

うはーーー!!生き返る!!!

旅人(空)

パイモン俺の分も残しておいてよ

パイモン

わかってる!

そんな光景を片目にヌーヴィアンは木陰に寄りかかり、革袋の中から小さな鉄水筒を取り出して飲みはじめた。

旅人(空)

持ってたんだ

メルビレイ(?)

そりゃあね。

メルビレイ(?)

元からここに来る予定だったんだから

旅人(空)

それもそうか...

そこから30分ぐらいは休憩していただろうか。空とパイモンは放棄されたテントの中でウトウトしていたが、この間もメルビレイはずっと周囲を眺めている。

旅人(空)

休憩しなくてもいいの?

メルビレイ(?)

別に。

メルビレイ(?)

疲れてないから

旅人(空)

そっか

かくいう自分もウトウトし始めている。だが、砂漠の中で寝るなんて自殺行為だ。目を閉じないように必死に眠気と戦っている。 何より彼女には聞きたいことがあった。

旅人(空)

1つ...聞きたいことがある

メルビレイ(?)

何?

旅人(空)

なんであの森でアビスに襲われていたの?

メルビレイ(?)

なんで私とアビスの間に問題があるかって話?

旅人(空)

うん

メルビレイ(?)

...私の存在がアビス教団にとって不都合だからでしょ。

旅人(空)

と、言うと?

メルビレイ(?)

話すと長くなるからあまり話したくないんだけど....

メルビレイ(?)

そんな知りたいの?

旅人(空)

君が嫌ならそれでいい。ただ大変だなって

旅人(空)

後....あの時蛍って言ったよね?

旅人(空)

どこでその名前を知ったの?

旅人(空)

何か知っているなら教えて欲しい

メルビレイ(?)

.....?

話をしている途中でも警戒の手を緩めなかった彼女だが、空が言った言葉で完全にこっちを見た。しばらくの間お互い顔を見ていたが、聞こえるか聞こえないかの声量で呟かれる。

メルビレイ(?)

あー...そういう事か...

メルビレイ(?)

''第4降臨者''の片割れか....

旅人(空)

旅人(空)

なんでそれを知って....

その時パイモンが起きて、空の言葉を遮らえた

パイモン

うおおお!暑い!やっぱり暑い!全く寝れないぞ!

パイモン

って....2人ともどうしたんだ?

メルビレイ(?)

いや...特に何も...

メルビレイ(?)

ねっ?

旅人(空)

....そうだね

旅人(空)

パイモンも起きたことだし行こう

メルビレイ(?)

そうね。ここからもう少しだけ歩くわよ

【原神】もしエウルアに姉がいたら

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚