宇宙ハネムーン

20XX年

宇宙はとても身近なものになっていた。

まるでドライブを楽しむように、

誰もが宇宙船の免許を取得している。

僕もまたその一人だ。

友人の言葉に一抹の不安を覚えたが、

いざ出発の日を迎えると、初めての一人旅に期待で胸がふくらんだ。

こうして、両親に見守られながら、宇宙へと旅立った。

地球を離れれば、いくつもの船が宇宙を飛び交っている。

ポニュン

ウウウウウーーン

目的地を伝えようとしたそのとき、船内に緊急時のアラームが鳴り響いた。