すれ違って

こんなこと言っていいのか分からない

でも俺たちはなつに謝れない

自分勝手だけど俺たちが出来ることはしたい

そんなふうに思わせちゃってたんだ…

本当は分かってたんだ

ひまちゃんは何も悪くない、と

約3年前のこと

その日俺たちは各々部活や友達と遊んでいて出かけていた

1人を除いて

俺は図書館で勉強をしていた

そして帰ると兄と三男と四男そして五男が帰ってきていた

びっくりした

帰るの遅かったしみんないると思っていたから

俺は ひまちゃんとお父さんとお母さんは

と聞くと

みんなで出かけてるらしいよ

という返事が帰ってきた

だから長引いてるのだろう

とその時は考えた

しばらくして電話が鳴った

こんな時間に誰だろう

そう思いながら電話に1番近い俺が受話器をとった

信じられなかった

その瞬間頭が真っ白になった

その後の会話は覚えてない

そして気づいたら葬式が終わっていた

みんなひまちゃんを待ってたけど

結局来なくてみんな怒っていた

そして時間が流れると共に

裏切り者だとか嫌うようになって言った

俺があのときちゃんと電話の内容を聞けてたら

こんなことにならなかったのかもしれない

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