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刹那

あれ?ここは……

気が付くとそこは見覚えのある景色が広がっていた。

刹那

俺の家?あの時俺倒れたのか……

刹那

じゃあ、今日の日付は変わってるのか…

刹那

くそ……。由紀に会うことさえ出来なかった……

あら?起きてるのね?

刹那

ん?母さんどしたの?

あんた宛に封筒が届いてるの

刹那

俺宛に封筒?

中身確認して、祭り楽しんできなさいよ

刹那

え!?祭り?

そうよ?今日は祭りでしょ?

刹那

昨日祭りは終わったんじゃ……

何寝ぼけてるの?ほら早く行ってきなさい。お祭り終わっちゃうわよ?

刹那

…う、うん。

どういう事だ?確かに昨日は祭りだ。 僕の記憶に間違いは無いはずだ。 封筒も昨日見たのと同じ茶封筒だし

いったいどうなってるんだ? とにかく今は時間の確認と封筒の中身を、確認してみないと……

刹那

日付は……【4月25日】祭りの日だ。時間も昨日と同じ時間に起きてる。

刹那

封筒の中身は……

【あの木の下で待ってる】

刹那

同じだ……。ホントに時間が戻ってるのか?なら、もう1回学校に行けばあの、天狗に会える!

刹那

あいつの正体と何が目的かを聞き出さないと…

刹那は部屋を飛び出し、【昨日】の通り 学校に行きあの天狗に逢いに行く

刹那

はぁ、はぁ、はぁ………。

刹那

着いた。あとはあの木の下に行き少しすると天狗が来るはずだ。

予想通り天狗が学校にと入っていった

刹那

よし!なら、あの教室に行き、あいつの正体を明かしてもらう

〜6ー2〜

天狗

……。

天狗

誰だ?こんな時間にここに来るなんて

刹那

いきなりで悪いが、お前は誰だ!

天狗

……。答える必要は無い

刹那

ダメだ!答えろ!!

天狗

……。強いて言うなら死者ですかね?

刹那

死者?

天狗

そうです。死者です

刹那

なら、死者のあんたに質問だ

天狗

私にですか?

刹那

あんたは……【死】どう捉える?

天狗

……。

天狗

その質問は私の質問ですね

刹那

!?

天狗

つまり貴方は今日を繰り返してるのですか…

刹那

な、何故それが分かる!?

天狗

貴方は私です。

刹那

どういう事だ?

天狗

そして、私は貴方。いえ……何者でも無いです

刹那

意味が分からない!

天狗

いまはそうでしょう。でも、時期に分かることでしょう。

刹那

……

天狗

君はこの時間から抜けたいならその封筒の子に会うといいでしょう。

刹那

居場所を知ってるのか!?

天狗

……。貴方の心に聞いてはどうですか?

刹那

俺の心?

天狗

その子とどんな時間を過ごしてきたのか

天狗

それが分からないなら貴方はこの世界から逃れることは無いです

刹那

お、おい!どういう事って聞いてんだよ!

天狗のお面を付けた何者かは 窓辺から飛び降り、1枚の黒羽だけを残し姿をくらました

刹那

由紀との時間……。

刹那

つまり、由紀との思い出巡り……

刹那

試してみるか……

分からないことは増えた 特に天狗についてだ。あいつは僕と由紀 2人の関係を知ってる…

でも、あいつは死者と述べた。 それは、僕に対する嘘かもしれない。 確かめたい。

あいつが誰なのか。ホントに死者なのか それとも僕と由紀を知ってる誰かなのか 必ず解き明かしてみせる

刹那

でも、今は……由紀との思い出巡り

刹那

出会いの場所から

刹那

僕と由紀が初めて会った場所……

刹那

【流公園】(ながるこうえん)

刹那

この頃が1番楽しかった頃だな…

5歳の時この時はまだ友達が沢山いた頃だでも、みんなは早く帰っちゃう。僕は親の都合で公園で待ってないといけなかった

その時にあったのが由紀だ。 由紀はこの時親と喧嘩して抜けてきたんだ そこで話して友達になった

刹那

このベンチ…そうだ。ここで話して会話が弾んでそれで友達になった

刹那

その後一緒にあそぶことも増えて……楽しかったな

刹那

あの時は純粋に友達として好きだったな

刹那

そう言えばあの時由紀こんなこと言ってたな

私、裏山が怖いの。

刹那

理由はそんなに覚えてないけどこの時から由紀は分かってたのかな?

刹那

まだ分からない。とにかく今は色んなとこを回って記憶を呼び覚まさないと

刹那

次はどこ行こうかな…

モブ

あ?お前……

刹那

ん?

モブ

あの時の弱虫か?

刹那

……。

刹那

(あの時由紀を殺したと言っても過言じゃないクズどもの1人か)

刹那

お前…あの時由紀を山に向かわせた

モブ

違ぇよ!あいつが勝手に行っただけだよ!

刹那

お前が変なこと言わなければ由紀は!

モブ

もういいだろ!

モブ

俺だってこんな事になるなんて思ってなかった。

刹那

軽はずみの気持ちが1人の命を無くしたんだぞ!

モブ

俺は、止める側にいたほうだぞ!

刹那

なら、なんで止めなかったんだよ!?

モブ

止められなかったんだよ!

モブ

由紀は俺らの嘘を聞いた途端に走り出して、追いかけたけどもう見えなかった

刹那

……。

刹那

もう、怒る気にもなれない。

モブ

謝っても許されないのは知ってる。だけど謝らせてくれ

モブ

本当にすまない。

刹那

………。もういい。

刹那

お前が謝っても由紀は帰ってこない。

刹那

今はただ由紀に繋がる話が欲しい

モブ

由紀に繋がる話?

刹那

当時の由紀の様子とかでいい。ホントに小さな事でもいい。何か教えてくれ

モブ

……。

モブ

由紀はある木の下で待っていた。

刹那

ある木の下で?

モブ

学校の1番大きな桜の木だよ

刹那

そこにいたのか

モブ

そのあと俺と他の奴で由紀を煽って裏山に誘い出した。そのあとは知ってる通りだ

刹那

その時の由紀の表情なんかは分かるか?

モブ

確か、どこか悲しそうに切なそうにしてた。それは、呼び出された事に対してだと思うが

刹那

そうか。ありがとう。

モブ

いいって。これぐらいしか罪が償えないんだから

刹那

確かに俺はあんたらが嫌いだが、あれは事故の可能性がある。だから強くは言わない

刹那

でも、これだけは忘れるな。俺はおまえらを許しは一切ない

モブ

あ、あぁ。構わない。それだけの事したんだ俺は…

刹那

情報提供ありがとう

モブ

あぁ。俺はこの後由紀の家に向かうつもりだ

刹那

そうか。じゃあな

刹那

……。裏山か。行きたくないけど行ってみるか

その木の下であなたを待ってる【完結】

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