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理穂
私……朱音の
好きな藤井先輩と
つきあうことに…
高３の夏休み 親友からスマホに メッセージが来た
朱音
朱音
理穂
なっちゃって…
朱音
朱音
スマホをベッドに投げつける
私が好きな先輩を 理穂が奪ったなんて 許せなかった
朱音
理穂
理穂
私の気持ち ずっと前から 知ってたくせに
数日前
朱音
他の女子生徒
他の女子生徒
朱音
理穂
理穂
理穂
そう言ってたのに
理穂
理穂
あやまられたって…
私は理穂を許さない！！
理穂
理穂
理穂
理穂は 私の顔を 見るたびに あやまり続けた
だけど私は ずっと理穂を 無視し続けて。
わたしたちは 別々の大学に進み その後 会うことも なかった
あれから ２年
私には 彼氏ができて
理穂のことは わすれかけて 幸せだった
朱音
朱音
ピルルルルル
朱音
朱音
ザ…ザザ…
朱音
無言電話？
ザザ…
朱音
ピッ
ピルルルルルー
朱音
また非通知？
朱音
ザザ…ううっ…
ザザッ…ううっ
朱音
ピッ
ピルルルルル
朱音
朱音
朱音
ピルルルルル
プっ…
え？
さわっていないのに かってに通話に？
ザ…ザザッ
朱音
朱音
朱音
それきりその電話はかかってこなかった
へんな電話のせいで
朱音
ピロンッ
朱音
朱音
他の女子生徒
理穂が死んだー？
他の女子生徒
朱音
他の女子生徒
朱音
他の女子生徒
他の女子生徒
他の女子生徒
知らなかった だってずっと無視してたから
他の女子生徒
他の女子生徒
ケータイ… あの非通知電話…
まさかね あの時間理穂はもう亡くなっていた
あの日から 止まったまま あのときは裏切られた気持ちで 理穂を憎んだけど そんなのすぐにどうでも良くなってた
なのに私は 意地を張ってーー
ピッピ
朱音
私もう怒ってないよ
本当はずっと
仲直りしたかった
朱音
本当は理穂のこととっくに許してたんだ
わかってるよ
朱音
理穂の声？
朱音
朱音
既読
朱音
朱音
ちゃんと届いたんだ
朱音
朱音
理穂
理穂
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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