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目を覚ました瞬間、違和感が先に来た。
柔らかい布団。
鼻をくすぐる、知らない匂い。
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ゆっくり起き上がろうとして、視界に入ったものに息が止まる。
ピンク色の、異様に長い爪。
?
自分の手だと理解するまでに、少し時間がかかった。
恐る恐る髪に触れると、指の間を滑り落ちるのは白い長髪。
雪みたいに冷たい色。
背中に、重さを感じる。
振り返ろうとして、ばさり、と何かが動いた。
?
翼。
白くて、大きな翼。
さらに、視界の端にちらつく光。
頭の上に、浮かぶ輪。
?
声が震える。
布団から転げ落ち、必死に自分の体を確かめる。
爪、髪、翼、輪。
どれも夢じゃない。
?
でも、違う。
胸の奥が、妙に静かすぎた。
恐怖のはずなのに、心臓がうるさくならない。
血の気が引く感覚もない。
――おかしい。
?
呼吸が乱れ、頭が真っ白になる。
逃げようと立ち上がるが、足元がふらつき
そのまま尻もちをついた。
?
そのとき
無惨
低く、冷たい声が部屋に落ちる。
びくりと肩が跳ねた。
いつの間にか、部屋の奥に立っていた男。
見覚えのある顔。
あの夜、路地で見下ろしてきた存在。
?
?
無惨
無惨はむっくりと近づき、私を見下ろす。
無惨
?
無惨は一瞬黙り、答えた。
無惨
無惨
その言葉が静かに胸に沈んだ。
?
無惨は夢主の姿を値踏みするように眺める。
無惨
無惨
?
涙がこぼれそうになる。
けれど、不思議なことに、頬は熱くならなかった。
無惨
怖い、
でも、それ以上に
そう問われ、私は言葉に詰まった。
?
?
無惨
彼はしゃがみこみ、私と目線を合わせた。
無惨
無惨
指先が、顎に触れる。
無惨
無惨
その声は優しかった。
無惨
無惨
無惨は立ち上がる。
無惨
その言葉を最後に、姿は闇に溶けた。
残された私は天使の姿をした鬼として布団の上で膝を抱える。
ここがどこで、これからどうなるのか。
何もわからない。
ただ一つだけ、確かなことがあった。
――もう、人間の世界には戻れない。
はーとおねがいします🙏🏻 ̖́-