TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

この前の出来事で、〇〇が双黒の事を本当に考えてくれていると知った中也。

中原中也

中原中也

(花枝に冷たくしていた詫びとしてこれを用意したが…)

中也の手には2人分の映画のチケットが握られている。

中原中也

(よし…渡しに行くか…)

 

中原中也

(これは…詫びだ、詫び…)

中原中也

(やましい事はねぇ…そう、詫び!詫びだからな!!)

双黒マネ室

中原中也

あー…花枝居るか?

少し震え気味の声で言う

花枝〇〇

居ますよ

中原中也

うぉっ?!

本当に居た〇〇に中也は驚く

花枝〇〇

自分で呼んで何驚いてるんですか…?

〇〇は変な目で中也を見る

中原中也

中原中也

あぁ…あと花枝、この前の詫びと言っちゃなんだが、

そしてチケットを差し出す

中原中也

これ、最近流行ってるらしいんだが…

花枝〇〇

見に行こうって事ですか?

中原中也

ああ…

完全に行けたと思った…だが

花枝〇〇

…すみません、遠慮しときます

そして間が空き

中原中也

…………ん……?????

中原中也

…?

花枝〇〇

私が双黒のマネをやっている事は秘密なんですし、

そう。双黒のマネが高校生の女子だとバレると、後々面倒なため、表向きでは男性がやっていることになっている

花枝〇〇

変にリスクを冒してまで行くなら行かない方が良いかと…

中原中也

あ、、そうか!確かに仕方ねぇな!

そう言うと、中也はぎこちない足で部屋を出て行った

花枝〇〇

…?(何か変な事言ったかな)

ビル屋上

中原中也

…????

中原中也

(…俺の誘いを断っただと?)

中原中也

(待て待て待て待て…)

普通の女子なら金を払ってでも行きたいだろう

だが、〇〇は平然と断った。

中原中也

(俺が女に映画誘って断られた事…あったか???)

中原中也

(いや無いな……)

中也は女性に物事を断られた事は無かったため、とても動揺していた

 

太宰治

おーい!中也ー!

屋上に来た太宰が声をかけてくる

太宰治

…?中也?

だが中也は気づかない

中原中也

太宰治

君さ、チビなんだから、そんな固まってると余計小さく見えるよ?

そして太宰はいつもの煽りを入れるが…

中原中也

太宰治

え…?

太宰治

中也が反論しない…だと?

太宰が、信じられない…という顔をする

中原中也

なぁ太宰…

そしてやっと中也が口を開く

中原中也

断られた…

太宰治

え…?

中原中也

〇〇に映画を…

そして太宰が固まる

太宰治

あの中也が…女性に誘いを断られた……???

 

中原中也

ーーーって事があったんだよ…

中也はため息をつきながら話す

太宰治

なるほど……………え??

太宰治

中也、、〇〇ちゃんを映画に誘ったの????

中原中也

いや別に良いだろ

太宰治

いやまぁ…良いんだけどさ…

太宰治

(うわ…抜け駆けされた…)

すると太宰が明るい声で言う

太宰治

まぁ私も声をかけるつもりだったし

太宰治

中也と違って私は彼女と何度か話しているからね…

中原中也

ハッ…言っとけ

 

   

1時間後

太宰治

おーい、〇〇ちゃん

花枝〇〇

…?

太宰治

ここさ、一緒に行かないかい…?

花枝〇〇

いや…あの………

 

 

 

 

太宰治

断られた…

中原中也

…だろうな

そこには抜け殻のような太宰と

何かを悟ってしまったような中也が居た

 

中原中也

…まぁ悩んでてもしょうがねぇ…

中原中也

とりあえず新曲のダンス練しに行くぞ…

太宰治

嗚呼…そうだね…

♬♪♩〜♪♫

中原中也

ハァ…ハァ…

太宰治

新曲…テンポ早いね…

 

花枝〇〇

花枝〇〇

(あの2人…2、3時間ぐらいずっと練習してるな)

防音室の様子は外から見えなかったが、2人は部屋に入ってからずっと出てこなかった

花枝〇〇

(忙しい中誘ってくれたのに…ちょっと申し訳なかったかも…)

花枝〇〇

(…よし、)

〇〇が防音室に入る

花枝〇〇

中原さん、太宰さん

中原中也

花枝?!?!

太宰治

〇〇ちゃん?!?!

花枝〇〇

スポドリ持ってきました、どうぞ…

中原中也

お、サンキュ

太宰治

ありがとう、嬉しいな

汗をかいて疲れ切った2人の事が、何故か〇〇には輝いて見えた

花枝〇〇

…(ちゃんとファンの為に頑張ってるじゃん…)

花枝〇〇

(案外この2人………)

そして思い切って声を出した

花枝〇〇

あの…さっきはつい断っちゃいましたけど……

花枝〇〇

映画とか目立つ所じゃなくて……今度カフェとか…行きません…?

〇〇が言った

中原中也

…???(嘘だろ、?!花枝からの誘い?!?!)

太宰治

?!?!(まさか〇〇ちゃんからの?!)

そして2人は目を見開いたまま固まった

太宰治

え、それってどっちに言ってる…?

花枝〇〇

お二人にです

中原中也

はっ?!じゃあそのカフェに俺と花枝とクソ太宰の3人で行くって事か?!

花枝〇〇

え、そうですけど…

中原中也

…(折角花枝が誘ってくれたんだ…行くしかねぇ…あぁでも太宰も居んのかぁ……)

太宰治

(〇〇ちゃんと2人を狙ってたのに……なんで中也も来るんだ……)

花枝〇〇

あの…きてくれますか?

『勿論!!!』

食い気味な2人の声が響いた

 

 

 

なんで私が双黒のマネージャーに?!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,154

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚