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ヨメイセンコク壊した日

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ヨメイセンコク壊した日

1 - ヨメイセンコク壊した日

♥

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2021年02月17日

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ねぇねぇ、君はさ、あと何日で死ぬって言われたら、信じる?

どうしたの?
急に

いや....

見えるんだ。

え?
何が

人の余命と、死因が

はは...
君らしくないな、もう学校閉まっちゃうから、でよう。

うん...

(この時はまだ、理解しようとしなかった。
君のことも、僕自身のことも、何も、知らないまま、
現実から逃げていた。
君に教えられるまでは。)

この日は、何もなく、 各自家へ帰った。 命が言った 『見える』とは 一体何なのだろうか。

(んー、透君には言えると思ったんだけど。
無理そうかな。
時間かけて、いや....今度こそはっきりさせるんだから。)

あっ....この人後〇〇日後に死んじゃう。。。

知らないおじさん

なんだね君。
初めて会ったのに失礼では無いのかい?

あ..すいません、では用事があるので失礼します。

知らないおじさん

まったく....これだから最近の女子高生は。

ブーーー!!!!!! (車のクラクション音)

知らないおじさん

なっ!?

私のこの力には、 なんのメリットがあるの!? もうやだよ。 だってあの人、5分後に死ぬって書いてあったもん。 大丈夫かな。

ニュースキャスター

『今日午後3時頃
ーー県ーー市の交差点で、50代男性が軽トラックに衝突し意識不明の重体で
病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。』

これってうちの地域、、、
は!?......え......

命はしばらく 立ち尽くしていたという。 そこから2週間 命が学校に姿を表すことは無かったという。

不在着信

不在着信

不在着信

不在着信

不在着信

不在着信

おい、命
大丈夫か?

どうしたんだよ。
確かに最近調子は良くなさそうだったけど。
俺で良かったら、話を聞かせて!

(ごめん、ごめんね、 透、今はまだ、心の整理がついてないから。 もう少しだけ。 待ってて。。。)

命が来なくなって、 〜16日目〜

(今日もまた来てない。
明日来なかったら、家に行ってみよう。)

(なんか買ってくか?
確かええとあっそうだ
シュークリームが好きだった。
バイト代はたいて、結構いいやつ買うか。)

おい透〜

おい.....やい!

う...あ...何?

お前最近やっぱ変だ。
宇杉さんが学校来なくなった日から、
心ここになしっていう感じなんだよ!
なんかあった??
俺たちダチだろ〜じゃんじゃん
聞いてやっから。

うん.....ありがとう....でも大丈夫だよ
自分のことは自分でやるから。
もう予鈴がなるから席につこう。

おう。

(考えるのは、もうやめよう。)

\ピンポーン/

はーい

(郵便かな。印鑑持っていかないと、)

ガチャ

よう...

あ...透か〜

嬉しくなさそうだな〜

いや....そんなことは、
まぁいいから、入って入って!

なんか、イメージ変わった?

え?

いやなんというか、もう思い詰めるものは何もありませんって
体が主張しているように見えるのは、俺だけかな?

うん
そうかもね...
(今日こそは、言うんだから!)

はいコレ、シュークリーム、好きだろ。
昔っから。

これ、早く食わないと腐るぞ。
ここ置いてくから、、、
俺はもう帰るよ。意外と元気そうだったから。

じゃあ.....

待って!

ん?どした?

もうちょっと、ここにいて、
欲しいな。(恥)

んー、そうだな、今日は暇なわけだし、
1日付き合ってやんよ。

ありがとう!!

場は確保した! あとは、私がどうやって 前の話に持っていくのか、 前みたいに、流されたりしちゃったらどうしよう、、、 いや....もう、うやむやにはさせない! 絶対に聞いてもらう!

お前ん家、親が隣の家なんだろ?
なんか、独り立ちをした感じがしてないなw

酷い事言うね〜
これだから、透は彼女の1人もできた
試しがないんだよね〜♪♪♪

うるせー、
ほら、勉強すんぞ。

数分後

終わった〜

終わった〜!

もうすっかり太陽が半分消えてるぞぉ。

夜ご飯うちで食べる?

ああ、そうさせてもらうよ。

うん、じゃあ手伝って!

へーい

(こんな何気ない、会話も、もうすぐ終わるんだろうな、
私のせいで、だって。透はもう〇〇日しか残ってない。)

おーい働いて〜♪

ああ、悪い悪い

なんでそんなにニヤけてるの?

いや....なんか嬉しかった。。。
普通に元気だったから。

(悲しいなぁ、こんな、良い人に限って、なんで.....。)

そうかな?

うん、俺が言うんだから間違いない!

命と透は、 夕飯を食べ、 その後、透は帰る、と言ったのだが、 命に待ってと言われ、 遂に「秘密」 について、話すのであった。 彼女の思いと共に、

何?秘密の話って。

うん

言うね。

なんか、重い話なんだな。

うん

落ち着いて聞いてね。

私、最近人の寿命、ヨメイが
人の頭の上に、書いてあるんだ。
ヨメイが近づくと、そのヨメイの字が濃くなるの。
それで.....

うん

(黙って聞いててくれるんだ。
もっと、ネタ混ぜてボケて来るかと思ったけど。
私がこんなこと言う権利はないんだけど、
成長したんだね。。。)

私が学校をしばらく休んだ理由は2つ。
1つは、ヨメイ残り1分っていう人に遭遇しちゃった。
そしてその人は、ニュースでやってた、人と同じ顔で
同じ場所だった。

もうひとつは、
透、君のヨメイが近づいていた事に気がついた。
それで、君のヨメイが、今残り......
(自然に涙がこぼれちゃう。。。辛いのは透なのに....)
1日に早まってた!

うん、そっか

あと1日、何しましょうかな?

え?

怖くないの?

昔の約束、お前が泣いている時は、俺が笑顔でいるって、、、
約束、覚えてる??

(透がいなくなるなんて!やだ、私は、透のいない世界に生きていく自信が無い。)

気付かぬ間に、 命は大号泣していた。 そして、泣きながら、透に 「好きだよ」と 言った。。。 彼の言葉からは、 「出会った時から、俺はお前に 惚れていたんだ。」 と、自分に言い聞かせるように、言い放った。

明日....学校も....なんにもないから、
どっか行こう!
どこか....透の行きたいところに行こう!
どこへでもついて行くから!

うん..ありがとう!

じゃあ、明日、〇〇駅集合ね。

うん...うん

じゃあ、、
『また明日』
だね♪♪

ああ、今日はもう寝るんだぞ。

うん!!

じゃあな。

ガチャ、、、、、

後日

あいつ、来んのかな〜

おまたせ〜♪♪♪

よし、じゃあ行くかー目的地へ。

オー!!!

どうかこんな日が続かないかと、 強く願った。 ダメかなっ。 何を捨てれば、私は透と一緒に、 いれるのだろう。

道中話すことなく、 目的地に着いた。 その場所は、

ここは....

俺とお前が出会った場所。

(昔作った。秘密基地。まだ残ってたんだ。)

昨日ずぅっと考えてたんだけど、
オシャレなとこだと思わせて、期待させてたか?

ううん、大体分かってたよ。

昔は、こんな日が来るなんてな〜。

命と透は しばらく昔話をした そして、遂に 来てしまった。 運命の時間が。

なんか疲れちゃった〜

そうだな。

駅の、レストラン予約してあるから、そこ行くぞ〜

うん!!わかった!!

あ、ワリ、ちょっと電話

わかった。

(なんか今、すごい寒気が襲ってきた気がした。)

あれ?透がいない?
いや...いる.........!?

命が見たものは、 最悪としか言えなかった。 透が、、、 知らない人に、 刺されてる!?

透!!!!!!!
透ーーーー!!!!!!!!!

その後透は、病院に搬送された。

医者

命さん、、ですね

はい…

医者

透さんは、非常に危ない状態です。

はい…

医者

透さんの傍にお連れしましょうか?

はい…

医者

では、こちらです。

(透は、ギリギリの状態で、
まだなお、息をしていた。)

あと3分で、明日だね。
また明日、、言えるかな?

ありがとう

ありがとう

私を、あるべき道に連れて行ってくれて、

ありがとう!!

またね。。

もう泣かないよ!

3分後

まだ脈がある。
私には、あと3秒っていうカウントダウンがある
3.......2......1......0
(透に変わりはなかった。)
え?すごい...君が初めてヨメイセンコク壊した人だ
頑張れ透、負けるな透、
私には、まだ、君が必要なんだ!!

その後1日 透は、意識不明ながら、 息をしていた。

よし!

これなら、帰ってくるかもしれない!
透が。

もうちょっと、、、、、、

そんな時にも関わらず、 命は、寝てしまった。

そして、 夢を見た。 耳元で、透が 「起きて」と言った。 それが彼の 最期の 言葉だった。

こちらこそありがとう!!
よく、頑張ったね!

その日以来、 命は、人の命のヨメイを見ることが出来なくなった。 [完]

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