ラストチャンス

死ネタ注意 BL 駄目作注意

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

ｶﾁ

昨日まで居た恋人。 昨日まであった温もり 昨日まであった影 昨日まであった...

なんにも無いただの会話 それも俺の朝の楽しみと幸せ

何もかもが面白くて

ｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛｺﾞﾛ

ガッシャーン

目を輝かせて、 飛び跳ねて、 何をしても可愛い俺の恋人。

子供みたいに遊んだり 子供みたいにすぐ落ち込んだり そんな所も大好きで、

愛してたのに

ﾄﾞﾝ

突然カーブから出てきた車にぶつかっちゃたんだ

りうらの顔は真っ青で 苦しそうだったんだ、

病院の時計が12時をまわった頃 俺は眠りについた。

ごめん

りうらは感覚が無くて、 胸が苦しいらしい。 名前はまだ分からなくて、薬も、

本当にりうらが悪い訳じゃない。 エスコートしてない俺も悪いかった。でも ブレーキをかけて確認しなかった車も悪い。

それから毎日りうらの世話の生活。

でも、なんで

なんで

なんで

なんで！

なんで何にも関係ないりうらが 何人もいる人口の中で、

薬のない、、一番苦しまなきゃいけないのが、

なんでりうらなの！？

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。

なんでなの？

りうらは感覚が無いだけで 味覚、聴覚、などなどは、あるらしい歩く感覚がないからたまに 転んだりしてしまう。 ちょっと可愛らしい。

1週間が経ってしまった ベットでいつも通り寝ていたはず なのに

いつも通り隣で寝ているりうら。 俺の方が早く起きれたからと。 今日は俺がりうらを起こしてやろうと思い 布団をめくった。

りうらを見て俺は止まった 嘘だろ？ りうら。

真っ青で眠っている。 青白くなっている手に俺は触れた

返事がない。 俺はりうらを抱え病院まで走った。

車を使えばいいのに 走って向かった。 りうらのことで頭がっぱいで 何も考えられなかったから、

5月8日 10:52

絶対に忘れてはいけない日

もう忘れられない日

横にはもういない。 物足りないベットで夜一人で寝る。

もう、神なんて嫌い、 俺から大事なものを取って行くから。

嫌いな神へ、願いが叶うのならば、

俺にもう一度だけ

もう一度だけ。俺に

チャンスを下さい。

「ラストチャンス」

終わり