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カラカラと軽い引き戸を引く

店内では注文が飛び交い

酒を飲み気持ちよく酔った

スーツの大人達が楽しんでいる

中でも一際声の多いテーブルへと

急ぎ足で向かう

海斗

すみません

海斗

遅れました

おー!来たか!

いや、お疲れさん

先に飲ませてもらってるよ

海斗

全然大丈夫ですよ!

海斗

俺も今日は飲みますからね!

いいねー小林くん!

じゃんじゃん飲もう!

海斗

はい!

今日は何ヶ月かに1度ある

定期的な会社の飲み会だ

といっても強制的なものではなく

自由参加のかなり気楽なものである

うちの部署は親父的な上司により

アットホームな雰囲気漂う

新卒が夢を抱いているような

典型的なホワイト環境だから

飲み会参加率は会社でもトップを誇る

俺もこの会社に来てからというもの

ストレスによる胃痛も無くなった

なので本当に上司には感謝している

だが一つ

厄介な点を挙げるとすれば

上司の絡み酒だ

小林くーん

海斗

なんですか部長

君には感謝してるんだよ〜

海斗

部長…

なんでも聞いてくれるから

いっぱい仕事任せちゃって

うちの部署の業績も上がる一方だよ!

妻との事もまた相談に乗ってくれよ〜

海斗

部長、お酒飲みすぎですね

まだ少ししか飲んでないから!

海斗

部長が沢山飲んで潰れるから

海斗

奥さんから

海斗

制限頼まれてるんですよ!?

海斗

少しは自分で調整してください

大丈夫大丈夫!

すみません生一丁!

海斗

部長!

海斗

はあ…

部長の小っ恥ずかしい絡み酒は

善意が含まれているから

逃げるに逃げれなくて困るんだよな

恥ずかしさからかアルコールからか

よく分からない火照りを冷ますために

タバコを口実に外へ出る

ポケットを探りながら暖簾をくぐると

一足先に避難していたのか

風に揺れる髪があった

玲奈

玲奈

おつかれ〜しょうばやしくん

海斗

そう呼ぶの先輩だけっすよ

玲奈

区別出来ていいじゃないか

転職してきた頃から

変わった呼び方をしてくる先輩

姉御肌な彼女に惚れて

今までする気も無かったのに

社内恋愛に手を出したのだ

だが未だに

彼氏らしいことを出来ていないのが

最近の悩みの一つだ

玲奈

君もタバコかい?

海斗

まあ口実ですけど

玲奈

部長のだろ?

玲奈

いつも大変だね〜

海斗

そう思うなら助けてくださいよ…

玲奈

部長のあれは断れないからね

玲奈

二次被害は勘弁だよ

海斗

えぇ…

溜息をつくと

笑いながらごめんごめんと

軽く謝罪する

俺もさっさと吸ってもう一杯

飲もうかと煙草を取り出すと

ぐいと頭を寄せられる

海斗

驚く俺の目の前には

煙草を咥える先輩の顔

先が燃える音と共に

苦い煙が肺の中へと入ってくる

玲奈

ごちそーさん

そう言って火を消して

先輩は店内へと入っていった

海斗

え、

海斗

え…?

いきなりのことに頭が回らない

取り残された俺の思考が

数秒後に再び動き始めると

一気に火照りが顔を昇ってくる

海斗

は…?!

その後しばらくの間

俺は煙を吸うことなく

座り込んで悶えていたのだった

モンシロ楪

こんにちは

モンシロ楪

あるいはこんばんは

モンシロ楪

社内恋愛のお二人の話でした

モンシロ楪

社会人ではない私には

モンシロ楪

飲み会の雰囲気が分からなかったので

モンシロ楪

ぼんやりと読んでいただければ

モンシロ楪

スムーズに行けると思います

モンシロ楪

回らないのは私の頭でした

モンシロ楪

少しだけ補足を入れますと

モンシロ楪

お2人はまだ名前呼びではなく

モンシロ楪

苗字で呼びあっています

モンシロ楪

キスもまだです

モンシロ楪

前の会社がブラックだったために

モンシロ楪

長年彼女無しだったしょうばやしくんは

モンシロ楪

積極的な先輩に押される日々をこれから過ごします

モンシロ楪

まだまだ初々しいお2人でした

モンシロ楪

読んでいただきありがとうございました

カップル短編詰め

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