さわさわと
鼻になにかが当たる感じ
むず痒くて目を開く
目の前にあったのは ゆらゆらと動く細長い…?
愛菜
愛菜
私の鼻をくすぐってたのは 愛猫のマヨ
毎朝こうして起こしてくれるけど もう少し無いのかな〜って思う
優しく起こしてくれてるから 文句は言えないんだけど
愛菜
お礼としてマヨが満足するまで 撫で回す
マヨが好きな顎の下とか 顔とか背中とか
かわいいなあ、なんて思っていると 下からお母さんの呼ぶ声
いつの間にか自分の方が 夢中になってたみたい
愛菜
愛菜
愛菜
私が立ち上がると、「やっとか」 みたいにマヨもついてくる
いつもより撫でてしまったみたい
ごめんねと言いながら 階段をかけおりて下の階へ行く
愛菜
バタバタと席について トーストを口に運ぶ
今日の朝ごはんは トーストと牛乳とりんご
いつもより時間がなかったみたい
けど今日はこっちの方が有難いかも
母
ゆっくりと珈琲を飲むお母さん
朝の仕事を終えて休憩タイムかな
愛菜
今日は時間に追われるしかない
だってもうすぐ…
母
ピンポーン
と同じタイミングで 鳴るインターホン
愛菜
母
母
愛菜
最後の一欠片のトーストを 口に放り込んで牛乳を流し込む
愛菜
母
食器は割らないように慎重に しながら早足で片付けて
部屋にかけこむ
着替え終わってすぐに玄関へ急ぐ
母
母
愛菜
お母さんからお弁当を多少 奪い取るような形で貰い
ドアノブに手をかけた時
母
愛菜
母
母
ふんわりと笑いかけてくれる お母さん
愛菜
私も同じように笑う
前に友達にお母さんとそっくりに 笑うねって言われたっけ
愛菜
母
勢いよくドアを開ける
家の門の前には携帯から顔をあげた 男の子が1人
律
愛菜
幼なじみの律くん
お隣さんで付き合いも長く、高校に あがってからも一緒に登校している
律
愛菜
慌てて直していると吹き出す律くん
彼は私のドジな所を見ると いつも笑い出す
愛菜
律
律
愛菜
二人で歩きだそうとすると 忘れてたというように彼が止まる
律
愛菜
律
律
口を尖らせて耳をほんのり 赤くさせながら彼は言う
照れながらもお祝いしてくれたのが なによりも嬉しくて
めいっぱい、できるだけ 元気いっぱいに
この暖かくなった心のように明るく
愛菜
笑って感謝を述べる
律
そう言ってそっぽを向いちゃって
しばらくの間 目を合わしてくれなかったけど
私は高校に着くまで 胸がポカポカしていた
律
律
愛菜
愛菜
律
律
愛菜
愛菜
律
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
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