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佐久間大介

阿部 , ちょっといい ?

阿部亮平

うん , いいけど……

阿部を誘い2人でペンションの外へ出て 暫く2人で歩く

阿部亮平

急にどうしたの ?
それに話って… ?

佐久間大介

い , いや…大したことはないんだけど

佐久間大介

……そ , それにしても星が綺麗だな !

阿部亮平

いや , ちょっと雨降ってるよ ?

佐久間大介

いや , 確かにそうだけど空気が美味しいなーって !

阿部亮平

まぁそうだね , それより話って ?

佐久間大介

あ ,それはその…前の消しゴムの件についてなんだ

佐久間大介

あん時はお前が勘違いで良かったって言ってたから俺の気持ち言えなかったんだけど……

阿部亮平

あれ , 俺そんなこと言ったっけ ?

佐久間大介

言ったよ , 覚えてねぇの ?!
俺結構傷ついたのに…

阿部亮平

あぁ , あれか !

阿部亮平

あれは佐久間が悩んでたから解決して良かったねっていう意味で言ったんだよ ?

佐久間大介

ふーん , それなら良かったけど ~

阿部亮平

……え , 今傷ついたって言った ?

佐久間大介

……言ったよ

先を歩いていた佐久間は立ち止まり 振り返ると真剣な表情で阿部を見つめる

阿部亮平

消しゴムの件は勘違いだったんじゃないの ?

佐久間大介

確かに最初は勘違いだったんだけど…

佐久間大介

俺 , ほんとに阿部の事……す , す……

佐久間大介

だぁぁぁぁ , やっぱり恥ずいッ !
だから距離取らせて言わせて !

そういうとそそくさと高くにあった木の影に隠れる

佐久間大介

俺……お前のこと

阿部の顔が見れないからなのか 目をギュッと瞑って時分の思いを伝えようとする

阿部亮平

声小さくて聞こえないよ

距離が遠すぎて声が聞こえなかったため 佐久間の隠れている気の近くに歩いていくが目を瞑っている佐久間は気づかない

阿部亮平

なんて ??

佐久間大介

だから , 俺……お前のことほんとに好きになっちゃったんだよ ッ !!

阿部亮平

え ,

佐久間大介

ッ , 近……ッ !!

思い切って目を開けると思ったより近くに阿部が来ていたためびっくりして後ろが斜面になっていることも忘れて後ろに下がってしまう

阿部亮平

! 危ない……ッ !

急いで佐久間の手を掴み 包み込むように2人で転がり落ちてしまう

佐久間大介

ッ , てぇ ~ 死ぬかと思った

気がついて体を起こし辺りを見渡すと 倒れている阿部が目に入る

佐久間大介

! 嘘だろ , 阿部 !! なぁ , 俺を置いていくなよ ッ !!

打ちどころが悪く死んだかと思い泣きそうになりながら抱きつく

阿部亮平

……ん , 人を勝手に殺さないでくれる ?

佐久間大介

え , 生きてる…… ?

阿部亮平

生きてるよ

佐久間大介

良かったぁ……

佐久間大介

ってか大丈夫 ?! 怪我は ? 頭打ってない ?

阿部亮平

うん俺は大丈夫 , 佐久間は大丈夫 ?

頭を抑えながら体を起こして佐久間を見つめながら問い掛ける

佐久間大介

全然平気 !

佐久間大介

ッて , はぁ良かった ~ ,
俺阿部いなかったら生きてけない…

阿部は静かに佐久間を見つめる

佐久間大介

ッ , にゃは ! なんつって ~ !

自分では言った言葉を訂正するように笑顔を作り誤魔化す

佐久間大介

……ごめん

佐久間大介

俺お前に迷惑かけてばっかりだよな

阿部亮平

そんなことないよ ?

佐久間大介

いや掛けてるよ…

佐久間大介

消しゴムのことも最初は勘違いだったのに真剣に考えちゃってさ良い奴だなって思っちゃうし , 俺あの時失恋したてだったからお前の優しさ異常に染みちゃって……

佐久間大介

それでほんとに好きになっちゃったんだ , 今更言っても信じて貰えないだろうけど

阿部亮平

佐久間……

佐久間大介

振るなら一思いに振ってくれ…もう迷惑かけないから

体を起こし体育座りをする

阿部亮平

いや , 本気なのは充分伝わったから…
ありがとうね ?

阿部も体を起こせば佐久間の頭をポンポンと優しく撫でる

阿部亮平

……付き合ってみる ?

佐久間大介

は ?! 何言ってのお前 !

阿部亮平

だから , 付き合ってみる ? って

佐久間大介

大丈夫 ? やっぱり頭打ったんじゃないの ?

阿部亮平

失礼だなぁ ,

佐久間の言葉に思わず苦笑が零れる

阿部亮平

これだけ好きって言われたら嬉しいし
佐久間って何かほっとけないし

佐久間大介

は ? ほっとけないってそれだけかよ !

佐久間大介

真剣に考えてくれたんじゃないの ?!

阿部亮平

考えたよ ? 考えた結果考えても分からないことが分かった

佐久間大介

なんだよそれ , アホだろお前

阿部亮平

……とにかく佐久間に本気で好きって言われて答えないって思ったの

阿部亮平

そういう気持ちで付き合うのはダメなの ?

佐久間大介

……ダメじゃないけど ,

あまりにも真剣な目で見つめてくる阿部を見れず思わず目線を逸らしてしまう

〇 次の日 〇

林間学校全ての日程が終了し帰路に着く生徒たち

阿部亮平

これで全部 ? 忘れ物ない ?

佐久間大介

ん , ないよ

最終チェックを2人でしてペンションを出る

佐久間大介

(これからどんな事が起こるか分からないけど , 取り敢えず山の神様ありがとう ! )

こうして怒涛の林間学校が終わった

, 消 え た 初 恋 ,

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コメント

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伝説のシーンが来たァァァ!!うんうんやっぱり何回見ても めっちゃ良いですね…今回も最高でした! ハート沢山押させていただきます!

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