ーガラガラ。
椥は学校に遅れてきた。
刹那 真白
あ、!椥ー!
刹那 真白
大丈夫か?
若草 椥
あ、うん。
刹那 真白
あのさ、
若草 椥
何?
俺は椥の耳元で 誰にも聞こえない声で話した
刹那 真白
体育祭どうするんだ?
若草 椥
…休むけど
刹那 真白
そっか、分かった
刹那 真白
そんで、これからどうしていくか
お父さんに話したのか?
お父さんに話したのか?
若草 椥
…話したよ
若草 椥
生きたいって。
若草 椥
医者にも話した。
そしたら、冬休みから入院だってさ
そしたら、冬休みから入院だってさ
若草 椥
だから、2学期は体調が悪くない限り、学校に行くよ。
若草 椥
冬休みは遊べないけど、
3学期から春休みにかけても多分、入院になると思う。
3学期から春休みにかけても多分、入院になると思う。
若草 椥
俺が言うのもなんだけど高校2年生までの勉強はしてるんだ。
若草 椥
学校の先生も、皆とそのまま高校2年に上がらせてくれるってさ。
若草 椥
本当にあの先生、良い人。
刹那 真白
そっか、良かったな
刹那 真白
俺も良い人?笑
若草 椥
…さぁ?
刹那 真白
教えてくれねぇの?
若草 椥
教えてやらねぇー。
刹那 真白
えぇ、教えてくれてもいいじゃんかー!!
若草 椥
うるさいなー。
若草 椥
寝るからどっか行ってよ
刹那 真白
それは無理だな笑
ーガラガラ
本橋 鈴
あ、琉生くん!!
如月 琉生
…、鈴。
本橋 鈴
どうしたんですかっ!?
本橋 鈴
そんな暗い顔して…
鈴は心配そうな顔で俺の顔をのぞきんできた。
如月 琉生
(…やめてくれ。)
如月 琉生
(…もっと好きになってしまう。)
如月 琉生
(俺は鈴に恋愛対象として見られているのか?)
如月 琉生
(いや、きっと見られていない。)
如月 琉生
(あいつの言う通り、)
如月 琉生
(諦めた方が良いのか?)
本橋 鈴
琉生くん!!
本橋 鈴
一葉くんに何か言われたんですか?
若草 椥
(…一葉?)
若草 椥
(一葉って聞いたことあるな…
誰だっけ?)
誰だっけ?)
本橋 鈴
それなら、私…
如月 琉生
…大丈夫、なんでもないよ。
本橋 鈴
…。
如月 琉生
(…。)
本橋 鈴
(どうしたんだろ…)
本橋 鈴
(あんなに暗い顔、初めて見た。)
本橋 鈴
(私じゃ頼りにならないのかな?)
キーンコーンカーン…
本橋 鈴
(そうだ、!
一緒に帰って琉生くんの事聞けないかな…。)
一緒に帰って琉生くんの事聞けないかな…。)
本橋 鈴
る、琉生くん!!
如月 琉生
…?
本橋 鈴
…一緒に帰りませんか?
如月 琉生
…ごめん。
今日は無理。
今日は無理。
如月 琉生
それに、一葉がいるんでしょ?
如月 琉生
俺は必要ないよ。
如月 琉生
じゃあ。
本橋 鈴
え
本橋 鈴
どうして、一葉くんが…
琉生くんは教室から出ていった。
如月 琉生
(あぁ、最悪。)
如月 琉生
(なんで全く関係ない鈴に八つ当たりしてんだよ。)
如月 琉生
(あー、もう終わりだ。)
如月 琉生
(あいつのせいで。)
本橋 鈴
(…琉生くん、どうしたんだろ)
本橋 鈴
(昼休みから様子がおかしい。)
本橋 鈴
(いつもの琉生くんじゃない。)
本橋 鈴
(なんなの、このモヤモヤした気持ち。)
本橋 鈴
(突き放された感じで何か嫌だ。)
本橋 鈴
(私は一葉くんなんて好きじゃないよ。)
本橋 鈴
(私を置いていかないで)
ねぇ、琉生くん
本橋 鈴
(ちゃんとあなたを見るから
私をこれ以上)
私をこれ以上)
引き剥がさないで。
遠山 一葉
あ、鈴。
本橋 鈴
…一葉くん!!
遠山 一葉
どうした?
遠山 一葉
1人か?
本橋 鈴
…うん。
遠山 一葉
じゃあ、一緒に帰るか
本橋 鈴
…うん。
如月 琉生
(やっぱり…)
如月 琉生
(鈴と一緒に帰ろう!)
俺には
諦めるなんて
無理な話だ。
如月 琉生
(大丈夫、まだ教室にいるよね。)
如月 琉生
はぁ、はぁ、はぁ!!
如月 琉生
…
如月 琉生
あ。
如月 琉生
…。
教室のドアの窓ガラスから 鈴と一葉が楽しそうに話しているところが目にはいった。
如月 琉生
…、鈴。
如月 琉生
やっぱり、俺。
如月 琉生
…、鈴は俺より
一葉の方が好きなんだね。
一葉の方が好きなんだね。
如月 琉生
…やっぱり
如月 琉生
…諦めるしか
如月 琉生
方法はないんだな。
俺はその場を静かに去っていった。






