俺の人生…

赤くん嫌われます！ 青くん悪役注意！ それでもいい人は3タップ

ガラッ

バッシャーン

初めは本当に小さなことだった

いつもと変わらない毎日を過ごしていた

でも、それを妬ましく思っている人がいた

放課後

この時のことを今でも後悔してる 一緒に行けばあんな事にはならなかったかもしれないのに...

ガチャッ

その時、俺は大声に驚いてカッターを持ってしまったんだ

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

バンッ

バチンッ

バタン

それから俺の日常は一気に変わった

いつも俺がいた所には当たり前のようにあの子がいるし

信じていたあの人達に殴られるようになった

もう俺は心も身体もぼろぼろだった

でも、もうそんな生活も終わりを迎える

無理だとわかっているのに愛されたいと思うのはまだみんなのことが好きだからなのかな…

俺は屋上の柵へと手を伸ばし、星が輝く空へ飛び立った

地面に落ちる前、色々な思い出が蘇ってきた

みんなが笑顔で俺の誕生日を祝ってくれたこと

夕日に照らされた屋上で桃くんが告白してくれたこと

楽しかったな"あの頃は"

そんなことを考えていると、地面が近づいてきた

ぐちゃ

これで俺の人生も終わりか…

結局俺は物語のヒロインにはなれないのか

悪役は最後まで愛されてはいない、悪役でいなければいけない

どうして俺は悪役なのだろう

俺は

愛されたい

ただ、それだけなのに

…みんなの中のヒロインにはなれなかったけど、自分の中のヒロインにはなれたのかな…

桃くん好き

大好き

愛してるよ

最後にこの気持ちだけ伝えたかったな