転生したらスライムだった件

美味そうなメインの前の前菜。 そのはずだった それなのに 突然妙なことを口走ったかと思えば、俺の腕を一太刀で 切り飛ばしただと！？

……認めよう。あれはエサではない

敵ダ

シュッッ((大賢者がゲルドに斬り掛かる))

しかし炎の維持は一瞬の大火力を生むより遥かに精緻な 操作を要するもの。リムル様は魔素量の割にそれを扱う技術はまだまだ途上と思うておったが、 まるでお人が変わられたような……

ガシッ((大賢者を捕まえた))

さすがは大賢者だ。溶かされたように見せかけ部分的に人化を解く 奴は炎に対する耐性を持っていない。燃え尽きる瞬間までスライムの粘性で動きを封じれば、こちらの勝ちだ

……ただ一つ俺には気になっているところがある。 大賢者が極小確率として切り捨てた可能性 それは

｢━━━━━━確認しました。オークディザスターゲルドは 炎熱攻撃耐性を獲得。｣

やっぱり来たか。 ｢世界の言葉｣……嫌な予感ってのは当たるもんだ

｢交代だ。大賢者｣

悲観するなよ相棒

お前のおかげでこいつの倒し方がわかったんだ

｢だからあとは任せてくれ｣

ドロッ……

｢うわぁぁぁん！｣ ｢うわぁぁぁん！｣

そこには空腹で泣いているオークの子供たちがいた

ゴキッベチャッ

これはオークディザスターゲルドの記憶……

オークディザスター。名をゲルド

たった今、俺の中でやつの意識が消失した。

｢うぉぉおおおおお！！｣

来たな、食えない姉ちゃんめ。

さすがは社長(仮)こういう時は頼りになるな。後処理は俺が出張らなくても良さそうだ