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6 - Ep.2 マイニューハウス! (後編)

♥

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2025年05月22日

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白の母

……自己紹介?

瑠香

はい。

瑠香

白さんに、私と怪盗仕事をして頂く上で、親御さんにも私のことを知って頂かなければと思いまして、

……。

瑠香の真剣な目を見た 白、白の母は ゴクリと息を飲んだ。

瑠香

瑠香

改めてですが、私は月並瑠香と申します。

瑠香

2007年1月6日生まれ、18歳です。

白の母

18歳…ってことは学校とか行っているのかしら?

瑠香

いえ、学校は…行けてません。というか、行けないに等しいです。

…怪盗をしているから、ですか?

瑠香

瑠香

いや、理由は他に。

瑠香

瑠香

あ、そうだ

瑠香はズボンのポケットから紙切れを出すと、白の母へ差し出した。

瑠香

これに私が住んでるマンションの住所や私の電話番号、色々書いてあります。

白の母

あら、わざわざありがとう、月並さん。

白の母

…あら、高校から近い。白も引き続き学校に通えそう…

よ、良かったぁ……、

白と白の母が ほっと胸を撫で下ろすと、 瑠香は静かに立ち上がった。

瑠香

……と、今のとこは話せる事はこれくらいですかね。

白の母

わざわざ教えてくれてありがとう、月並さん。

瑠香

いえいえ、こちらこそ急に押しかけてしまいすみません。

瑠香

瑠香

じゃあ、白 私外で待ってるから、出発する準備整ったら外来てくれ!

は、はいっ!

瑠香

あ、白のお母様、淹れてくださったお茶 美味しかったです!

と、笑顔を振る舞うと 瑠香は 「お邪魔しました」と律儀にお辞儀をした後 外へ出ていった。

じゃあお母さん、今から準備してくるね!

白の母

分かったわ、月並さんを待たせないよう手短にね!

白の母

行く時また呼んでちょうだい。

わかった!

白は部屋へ戻り、 学校の教科書や制服様々な生活必需品を 旅行用の大きなバッグに詰め始めた。

そしてついに___

" この時 " が来た。

ぎっしりと重いバッグを持った白は、 おっとっと と、よろけながらも 後ろを振り向き、母親の方へ笑顔を向けた。

お母さん、今までありがと!
少しでも悪夢で苦しむ人が減るように、私瑠香さんと頑張る!

白の母

やっぱり、母として危険な道を渡らせるのは心配だけど…白が決めた事だものね…

白の母

母さんは全力で白を応援する、頑張るのよ!

うんっ!

じゃあ、行ってきます!

白の母

えぇ、行ってらっしゃい。

白の母は優しげな笑顔を浮かべた。

そんな笑顔を見て白も微笑み返し、 バッグを引きずるように持ちながら家から出ていった。

大きなバッグを持った白は 家の少し離れた道路に出た。

すると人気ない道路の真ん中の方で、瑠香とばくまるが 何やら楽しげに遊んでいた。

瑠香

よーっし、ばくまるシュート!

ばくまる

ばくっ!

瑠香が手で囲うようにして作ったサッカーゴールに ばくまるが 犬用の小さなボールをシュートした。

瑠香

ごーーるっ!ないす、ばくまる!

ばくまる

ばくばく〜

瑠香

へへ、ばくまるホント 体動かすの好きだよね〜

瑠香

瑠香

あ、白!準備終わった感じ?

はい、準備完了です!

瑠香

了解〜じゃあ今から一緒に帰ろっか!

はいっ!

瑠香はボールを拾い上げると、上に羽織っていたカーディガンのポケットにボールを突っ込んだ。

ばくまるは 瑠香の頭の上にポンと乗り、 眠たいのか大きなあくびをした。

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