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颯太郎

(これはどういう事だ?)

颯太郎

(今俺は自宅にいる)

颯太郎

(元々俺は一人暮らしだ)

颯太郎

(なのでこの部屋に誰かいることは無い)

颯太郎

(今の俺に彼女はいない…)

颯太郎

(昔はいた気がする…)

颯太郎

(とは言っても俺がクソガキの頃だ)

颯太郎

(アレを付き合ってたという判定に入れていいのかどうか…)

颯太郎

(いやいやそんな昔のことを思い出してる場合じゃないだろ)

颯太郎

(独り身の俺のこの部屋に……)

颯太郎

(何故か…何故か俺の前に女がいる)

颯太郎

(こいつ誰だ?)

颯太郎

(いつ俺の部屋に上がったんだ?)

颯太郎

(昨日俺が上げたのか?)

颯太郎

(いやいや…酒飲んでないし)

颯太郎

(酔った勢いでとかはなさそう…)

颯太郎

(とりあえずこの人と俺は一切の面識がない)

颯太郎

(それを確認するためにも会話を試みるか)

颯太郎

(万一この人が俺の知り合いなら…)

颯太郎

(いやだとしても不法侵入だよな?)

颯太郎

(普通に叩き出していいよな?)

さえぎ

あ!そーちゃん起きたんだ!

颯太郎

は?

颯太郎

そーちゃん?

さえぎ

うん!

さえぎ

颯太郎くんでしょ?

颯太郎

なんで俺の名前を?

さえぎ

だって私はそーちゃんの彼女だよ?

颯太郎

残念ながらそれは無い

颯太郎

俺は独り身だ

颯太郎

彼女も出来たことは無い

さえぎ

そんな悲しいこと言わないの〜

さえぎ

それに彼女はここにいるでしょ?

颯太郎

だから俺はお前のこと知らないって…

さえぎ

ほんとに知らないの?

颯太郎

当たり前だ

さえぎ

【三代 さえぎ】ちゃんだよ?

颯太郎

全く知らない

颯太郎

名前を言われたところでそんな奴と会ったことない

颯太郎

という事で回れ右して出ていけ

さえぎ

彼ピッピが冷た〜い

颯太郎

何度も言うが彼氏じゃない

颯太郎

俺は独り身だと言ったはずだ

颯太郎

俺は優しいから今ここを出て行けば通報はしないでやる

颯太郎

だから言うこと聞いて出ていってくれ

さえぎ

そーやって私を邪険にする〜

さえぎ

他の子だったら泣いてるところだよ〜?

颯太郎

知らん

颯太郎

泣きたいのは俺だ

颯太郎

身に覚えの無いやつが自宅にいること自体が恐怖でしかない

颯太郎

そのうえおまえは自分は彼女だと言い張る精神異常者だ

颯太郎

泣きたいのはこっちに決まってるだろ

さえぎ

むー…

さえぎ

冷たいひと〜

さえぎ

でもそこで下がらないのが私クオリティ!

颯太郎

じゃあ突き出すからな

警察に電話をしようと思いスマホを取ろうとする

しかしいつもの場所にスマホはない

颯太郎

あれ?

さえぎ

そーちゃんの探してるものはこれ?

颯太郎

!?

颯太郎

俺のスマホ!

さえぎ

ざーんねん

さえぎ

これはわたしが預かっとくね

颯太郎

なっ!ふざけるな!

さえぎ

だってーやっぱり彼女側からすると

さえぎ

他の女の子と繋がってたりされると妬けちゃうじゃん?

さえぎ

もっと言えば嫉妬しちゃうからさ

さえぎ

私が居るのにほかの子と楽しくお話とかされると

颯太郎

はぁ?

颯太郎

お前は俺と接点ないから関係ないだろ

さえぎ

もうそんなに言うなら口封じしちゃうぞ

そう言って彼女はどこから手にしたのか分からないがその手にカッターを持っていた

颯太郎

は?

颯太郎

それ……

さえぎ

察しがついた?

さえぎ

でもやめないよ?

さえぎ

だってーそーちゃんは私のモノ

さえぎ

外に出たら他の子に取られちゃう

さえぎ

ならここで一生私に尽くしてくれればね?

さえぎ

win-winの関係でしょ?

颯太郎

ふ、ふざけるな!

颯太郎

何度も言ってるだろ!

颯太郎

俺はお前を知らない!

颯太郎

だからwin-winな関係になんか…

さえぎ

はいはい

さえぎ

後でしっかり聞いてあげるから

逃げ場のない俺はやむなしで立ち向かうが何も持っていない俺はカッターを持つ女に勝てることはなく

そのカッターは俺の腹部を貫く…刺された箇所からは止めどなく血が溢れる

血液が抜けてるのを感じる…

血が抜け肌寒く感じ始めた…

そして段々と意識が遠のく…

俺は恐らく死ぬ……

消えゆく意識の中昔の記憶がフワッと蘇る

それは幼い俺とある少女との帰路の映像

それを思い出した俺は自分の人生が如何につまらない人生だったと実感した…

遠い昔の記憶

とある男の子と女の子の学校の帰り道の事

2人並び河川敷を歩いている

男の子はちょうどいい木の枝を持ち その辺に生えている雑草を切って歩く

その隣を女の子は歩く

少しして女の子が男の子に問いかける

少女

ねぇ?

少年

ん?

少女

今クラスでさ付き合ってる人が多くいるじゃん?

少年

そーだねー

少女

その人達って幸せなのかな?

少年

そんなの俺分かんねーし

少女

そ、そうだよね

彼女は最近近くに引越してきたのだが

そのせいでクラスにあまり馴染めていなく友だちと言える人が今隣にいる男の子しか居なかった

少年

もしかしてそれ気になってるの?

少女

え!?

少女

いや、それは……

少年

ふーん……

そういい手に持っていた木の枝を遠くに投げて彼女の進路の前に立つ

少年

じゃあ付き合ってみる?

少女

え?

少年

幸せかどうか知りたいならそうなるのが1番手っ取り早いでしょ?

少女

で、でも…

少女

〇〇くんは私の事好きじゃ…

少年

なんで決めつけちゃうの〜

少女

少年

好きだから一緒にいつも帰ってるんだよ

少女

少年

だからどお?

少女

う、うん!

少女

じゃ、じゃあさ

少年

少女

もし付き合うことが幸せって気づいたら

少女

それ以上の関係…

少女

私をお嫁さんにしてくれる?

少年

そんなのあったりまえじゃん!

少年

〇〇ちゃんは可愛いからね!

少女

約束だよ!

少年

もちろん!

少年

でも、そのためには俺らがもっと大きくならないとな!

少女

そ、そうだね!

少女

まずは付き合うって事を今してみようよ!

少年

じゃあ今から〇〇は俺の彼女な!

少女

う、うん!

しかしその数ヶ月後少年は家の事情によりその地区を去ってしまう…

彼女との約束を守ること無く…

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コメント

5

ユーザー

ヤンデレと糸目の開眼以上に怖いものはないと思ってます……( ˘ω˘ )

ユーザー

わーヤンデレ怖い怖い

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