リン
…う…
ルカ
あれ?
ルカ
あ、起きた?
ルカ
おはよ
リン
…ここは?
ルカ
僕の部屋だよ
ルカ
もう1週間たってたんだけど
よく起きれたね
よく起きれたね
ルカ
ちょっと髪の色変わってるけど
リン
え?
リン
…本当だわ…
リン
ショック…
ルカ
茶色だからまだいい方だよ
ルカ
僕なんか白髪だよ?
まだお年寄りじゃないのに
まだお年寄りじゃないのに
リン
…死んで生き返った代償のようなものかしら
ルカ
多分ね
でも
でも
ルカ
今まで僕と先代以外には髪の色が変わったものはいなかった
ルカ
君は次期マスター候補かもね
リン
…マスターはあなたじゃない
リン
ところで、どうやってここに運んだの?
リン
あなたの細い体じゃ無理そうだけど
ルカ
失礼だな
ルカ
彼に運んでもらったのさ
リン
彼?
ルカ
出てきていいよ
ルカ
もうリンは僕らの仲間だから
ヌル…
リン
…!
リン
…成る程
リン
ガタイがいいわね
ルカ
よかったじゃないか
ルカ
褒められたよ
リン
…彼の名前は?
ルカ
それがないんだ
ルカ
僕はタガリヤと呼んでいるけど
リン
タガリヤ?
ルカ
そう
ルカ
いつも真似をしたがるからね
ルカ
だからマネシタガリヤにしようかと思ったんだけど
ルカ
それだと舌噛んだから(¯―¯٥)
ルカ
略してタガリヤ?
リン
…ネーミングセンス…
ルカ
そこについては触れないでくれ
リン
ハァ、まぁいいわ
リン
よろしく、タガリヤ
ヌルゥ…
ルカ
喜んでるよ
リン
…そうは見えないけどね
ルカ
勝手に解釈して
ルカ
…リン
リン
?
ルカ
これが誰か分かるかい?
リン
…?部長…?
リン
…て誰だっけ
ルカ
…合格だ
ルカ
今から君は次期マスターだ
ルカ
よかった後が見つかって
リン
…どうして知らない人を見せて合格なの(¯―¯٥)
ルカ
その人はリンにとって生きがいと聞いたんだけど
ルカ
それを忘れてるなら、生きてる時の記憶がないということだから
ルカ
合格
リン
…はぁ
ルカ
じゃあ早速仕事をしてもらいたいんだけど
ルカ
その前に何か食べないとね
リン
何かあるの?
ルカ
うんちょうどその人が
リン
…え?
ルカ
え?
リン
…もしや…
ルカ
人の魂…だけど…嫌い?
リン
…食べたことないわ
ルカ
あぁ、そっか
そうだったね
そうだったね
ルカ
はい、これ食べて
リン
…なんかやだ
ルカ
言っとくけど僕らは死人なんだ
ルカ
この状態を維持するには人の魂を食べないといけないの
ルカ
じゃないとドロドロに溶けるよ
ルカ
それでもいいの?
リン
ドロドロ…
リン
食べる、食べるわよ
リン
いただきます
リン
…あら、意外といけるわね
ルカ
大事に食べてね
ルカ
1日一個って決まってるから
リン
どうして?
ルカ
食べすぎると生き返るからね
ルカ
前世の記憶もないまま、前世の姿で
元両親と暮らすなんて苦痛じゃん
元両親と暮らすなんて苦痛じゃん
リン
…たしかに…
ルカ
食べ過ぎて生き返った子が何人かいたけど
ルカ
全員施設送りさ
リン
気をつけるわ
ルカ
ならいいんだ
ルカ
ところで
仕事なんだけど
仕事なんだけど
ルカ
注意事項がある
リン
?その紙は?
ルカ
この館のルールが書いてあるんだ
リン
…一、一人になってはいけない
リン
二、屋敷内で人を殺してはならない
リン
三、屋敷内のものを壊してはならない
リン
四、マスターに危害を加えてはならない
リン
随分少ないのね
リン
これだけでいいの?
ルカ
意外と難しいものなんだよ
ルカ
マスターとマスター候補にルール
1は無効だけど
1は無効だけど
ルカ
それ以外はマスターでも破ったらダメなんだ
リン
破ったらどうなるの?
ルカ
タガリヤが襲ってくる
リン
仲良いじゃない
ルカ
タガリヤは屋敷のルールに縛られているから
ルカ
マスターであろうと襲ってくる
ルカ
だからその紙は持ち歩いていて
ルカ
忘れないために
リン
…分かったわ
ルカ
じゃあ行くよ
ルカ
ちょうど来たところだ
ルカ
出来るだけルールを破らせてね
リン
…はーい