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ーー学校からも遠ざけられたはずなのに。 それで終わるどころか、レンは壊れていった。
数日後。 窓を叩く音や、玄関に残された落書きは止まらなかった。
『裏切らないで』 『俺しかいないのに』
朝起きると、ポストには写真が入っている。 私の寝起きを、どこから撮ったものだった。
ミカ
全身から血の気が引いて、吐き気が込み上げる
それ以来私はもう外に出られなくなった。 玄関に近づくだけで、息が詰まる
母はそんな私を抱きしめ、必死に慰めた
母
ミカ
母
ミカ
母
その言葉を聞いて、涙が止まらなかった。 怖さと安心が入り混じり、声にならない
その夜。 部屋のカーテンを少しだけ開けると、やはり街灯の下に影が立っていた。 レンがこちらを見上げ、唇を震わせている。
レン
暗闇にその声が染み込み、私はもう一度カーテンを閉めて震え続けた