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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

💗

(話なが、……)

🤍

校長いつもこうなんよ…
だから毎年予定通りに終われないんよなぁ…

💗

まじかよ…めっちゃだるいじゃん…

今日は待ちに待…………

ってはないが体育祭当日

今は開会式の校長の話の最中だ

漫画でよくあるような長ったらしい校長の話を 聞かなきゃいけない地獄の時間がである

誰も真面目に聞いていないような 正直にいって意味がないとも思っているこの時間

誰も聞く耳を持たないせいか 生徒全員が暇を持て余していた

💗

ようやく終わったぁぁ……

🤍

なんであんな校長話すんマジで…

🤍

正直言って時間の無駄な気がするんやけど…

💗

マジでそれなぁ…

競技前の待ち時間 自席でしょうちゃんと軽く愚痴を話す

🤍

てか次何やったっけ?

💗

次〜?次はね…

そう言いながら手元にあるスケジュールに目を通す

さっき開会式が終わったから…

💗

次は玉入れだって!

🤍

玉入れか、誰が出るんやったっけ?

そう聞かれ、俺は記憶をたどる

誰かに玉入れに出ると聞いた気がするが… 思い出せそうで思い出せない

……………あ

思い出した

💗

えーっと、…たしか…りうらかな?

🤍

おぉ、りうちゃんか!なら応援しないとな!

💗

りうら敵チームだけどね…w

そう言いながらも俺も内心りうらを応援しようと思っている

🤍

りうちゃんすごかったなぁ〜w

💗

だねwあのチームだけ数が異常だったもんw

結果的に勝ったのはりうらのチームだった

りうらがほぼ1人で全部入れていたのが印象的に残っている

🤍

全部的確に入れてたもんなぁ〜

💗

ね、すごいよね

💎

ただいま〜!

そんな他愛のない会話をしていると正面からほとけっちが走ってきていることに気がついた

💗

あ、ほとけっち!

🤍

おかえり〜

💎

はぁ……めっちゃ働かされた……

実行委員で働かされていたのだろう ずっと呼吸を整えている

💗

ほとけっち競技中ずっと走ってたもんね

🤍

出場者でもないのになw

💎

ほんっとに大変だったんだからね!?

💗

お疲れ様ぁ〜

そんなほんわかした雰囲気のある会話をしていると 後ろから重みを感じた

❤️

なーいくん!

💗

うわぁ!?りうら!

気がつけばりうらが後ろにくっついていた さっきの背中の重みはりうらだったのか

🤍

お、りうちゃん

💎

りうちゃ〜ん!♡かわいいよ〜!♡♡

❤️

ないく〜ん…!俺、競技終わって疲れたんだけど〜…

💗

どうしたのりうら?今日すごい甘えたじゃん

❤️

今日はそういう気分なの〜

いつも俺が絡みに行くと迷惑そうにするくせに 今日はなぜかりうらから甘えに来ている

正直言って………

すっごい嬉しい!!!!!!!

だってりうらの超!珍しいデレなんだよ!?!?

そんなん嬉しいに決まってるわ……

💗

んふふ〜w今日は甘えたなんだなぁ〜♡

❤️

ないくん頭撫でて〜

💗

しょうがないなぁ〜!♡

💎

りうちゃんりうちゃん!僕も頭撫でる〜!

❤️

ほとけっちはいい

💎

そ、そんなぁ〜…!

ほとけっちはなぜかフラれている

え、俺に撫でられたいってこと!? もう〜〜!!りうら可愛過ぎ〜!!

🤍

イムくん乙w

💎

しょうちゃん!!!!

🤍

イムくん落ち着いてw僕が代わりに撫でてあげるからw

💎

ひゃ〜〜〜!!!やめて〜!!!

💗

りうら頑張ったね〜!!!

❤️

えへへ〜

💗

んぐっ……

なんだその顔と笑い方!!! 俺を殺す気か!?!?可愛過ぎだろ!!!!

❤️

ないくん競技なにに出るんだっけ〜?

💗

俺?俺は二人三脚出るよ

❤️

ペアはしょうちゃん?

💗

んーん。まろだよ

❤️

………まろ?

💗

…え?うん。そうだけど…

急に声が低くなった 俺、なんか癪に触ることしちゃったかな…!?

❤️

そっ、か…

💗

り、りうら…?俺、なんかまずいこと言っちゃった…?

❤️

んーん!なんでもない!二人三脚、頑張ってね!

💗

あ…うん。ありがと…!

そう言ってりうらは自席に戻ってしまった

💎

………ないちゃんなんかやらかしたの?

💗

わかんない…

💎

無自覚とか…やばす……んぐっ!?

🤍

なーなー!ないちゃん…!!!次の競技ってなんやったっけ〜?

💗

え、?つ、次?次は…えーっと、…

ほとけっちが話の途中だったけどいいのだろうか… そんなことを考えながらスケジュールに目を通す

💗

次は…あ、借り人競走だって

🤍

あ、それ悠くんもでるやつや!!

💗

え、マジ!?じゃあアニキも応援しなきゃだね!

そんな話をしながら俺たちは自席に戻っていった

🤍

あ、僕この競技出ないかんかった!

💗

んーん!頑張ってきて!そして絶対勝って!

🤍

よっしゃ!任せろ!!

💎

しょうちゃんのことガン見しとくわ!

🤍

そんなんせんでええねんw

そう言い残したしょうちゃんは走っていった

💎

てか、借り人競技ってすごい盛り上がるだろうな〜

しんとなった少しの時間を止めに来たかのようにほとけっちが話しかけてくる

俺もそれに続いて会話を続ける

💗

だよね。だって物じゃなくて人だもん

💎

どうせならお題に『好きな人』とかあったら面白そうじゃない?w

そんなことを満面の笑みで言うほとけっち こんなに可愛いのにこれで告られたことないの… 逆にすごいんじゃないか…?

💗

面白そうだけど流石に現実味がない気が…w

ほとけっちの非現実的だけど可愛らしい考えに 微笑を浮かべてしまう

💎

あ、そろそろ始まりそう!

💗

お!じゃあアニキもいっぱい応援しよ〜!

二人してアニキを探す 黒髪で長髪だから見つけやすいはずなんだけど…

探し続けているとピストルの音がなった

💗

やばっ、見つける前に始まっちゃった…!

スタート位置の方に目が行く しょうちゃんがちゃっかり並んでいることに気がついた

💎

あ、しょうちゃん一番最初だったんだ

💗

だねw

💗

しょうちゃんなに引くのかな〜?

💎

なんかしょうちゃんならすごい変なお題引きそうw

💗

あ、それわかるw

そんな話をしながらしょうちゃんを目で追う

💗

………相変わらずしょうちゃん足速いよね…

💎

羨ましいなぁ…w

💗

……(お前も速いだろ)

💎

あ、しょうちゃん紙取った!

💗

え、マジで!?なに出るかな〜?

💎

え、まってもう動き出してない!?

💗

そんな簡単なお題だったの!?

💎

ん〜…メガネかけてる人とか?

💗

あ、wそれなら納得いくなw

だけどしょうちゃんは周りを見渡すことなどせず ただただ俺らのほうに走ってきた

💎

……………ねぇ、ないちゃん

💗

………俺も、多分ほとけっちと同じこと思ってると思う

💎

…………しょうちゃん…こっち来てない…?

💗

………だよね!?

💗

え、もしかしてほとけっちなんじゃないの!?

💗

例えば…毎日うるさい人とか!?

💎

いやそのお題ひどすぎでしょ!?w

🤍

ないちゃーん!イムくーん!

💗

え、俺も!?

🤍

一緒に来てや!早く!

💎

え、ちょ、なんで僕まで!?

💗

2人じゃなきゃいけないの!?

🤍

もっちろん!やから早く行くで〜!

💗

あぁぁぁぁぁぁ…、!!!!

放送委員

1位でゴールされた赤チームの皆さん!

放送委員

初めに出場者の方!名前とお題をどうぞ!

司会の放送委員の人がマイクを俺ら3人の前に持ってくる

🤍

あ、はーい。初兎って言いまーす

放送委員

はい初兎さん!ズバリ今回のお題は!

🤍

えーっと、『一番大切な親友』です!

💗

え、

💎

しょうちゃぁ〜ん…!✨

🤍

今までもこれからもずっと親友でいような〜!

💗💎

し、しょうちゃ〜ん!!!!

🖤

初兎〜〜!!

🤍

お!悠くん!!

💗

あにき〜!

💎

お疲れ様〜!

競技終わり 自席に戻る最中にアニキに声をかけられた

🖤

いやぁ〜!あの初兎が真っ先にほとけとないこのほうに言った時
俺すげぇ感動したわ!w

🖤

しかもお題が親友だったなんてなぁ!

🤍

そんなん悠くんだってすごかったで?

💗

だってお題『社長』でしょ?
ここにそんなすごい人いたんだね〜w

💎

しかもそれで1位って!さすがアニキって感じ〜!

🖤

偶然やでw偶然w

🤍

まぁ悠くんなら当たり前やな!

🖤

ありがとなw

そんな微笑ましい会話をしていると 肩になにか触れた

💗

んぇ

💙

なーいーこっ

💗

あ、まろ

まろがそう言いながら抱きついてくる 後ろからの重さで潰されそうだ

💗

ぐぇ

🖤

もしかして次の競技か?

💙

そうそう。ないこと一緒やから一緒に行こうと思ってな

💗

あ、そっか。

💙

それじゃ、ないこもらってくな

💗

言い方……w

🤍

ないちゃん頑張ってな〜!

💎

絶対負けるな〜!!

💗

ありがとう、!それじゃ、行ってくるね

🖤

まろも、絶対負けんなよ!

💙

もちろん。まろはエリートなので。

💗

よし。それじゃあまろ。行こっか

そう言い残しみんなに背を向けた

ようやく俺らの番がきた 緊張と憂鬱感でこの長い待ち時間が余計長く感じた

あのまろからの脅しと、学校1運動ができる人間とペアを組んでいるというのからものすごいプレッシャーに 押しつぶされそうな感覚になる

💙

ないこ、次やで

💗

あ、うん

そんなことを脳内で巡らせているとまろから声をかけられた

まろの方を向くと手を差し伸べてくれるまろがいる その手にそっと俺の手を重ねる

そのまま立ち上がり俺らは位置に着き 白線ギリギリまで足を出す

始まる前にまろがこっちを向き、強気な表情で頷く 俺もそれにつられて頷いた

大きなピストルの音

それと同時に踏み出した足

出だしは順調だ まだ前に一組いるが抜かせない範囲ではないだろう

まろもそう考えたのかほぼ同じタイミングで少し速度を上げる ここまで全くのミスはなく怖いほど順調だ

💗

(ここまで練習してきて良かった…)

そう安堵で小さくためいきをつく

💙

ないこ、このまま行くで

💗

うん、わかってる

安堵で緩んだ気持ちをまたも引き締め足に力を込める 俺らはまたもスピードを上げて後ろのチームどの距離を大幅に空けた

と、その時だった

一瞬の隙にまろとタイミングが若干ズレたようだ

だんだんと体が前のめりになっていく もうダメだと気づいたときにはもう遅かった

俺の手はすでに地面についている 勢いのままその手が前に押し出される 自ら押さえつけた砂利が俺の手のひらの皮膚に食い込みえぐっているのがわかる

手のひらから伝わる鋭い痛み それと同時に下半身からも痛みが走る

地面に付いた膝から血がドロドロとたれていた

💗

っ……た…

その間に他のチーム全てに抜かされてしまったのだろうか 倒れた俺の横におそらくまろであろう人物が視界に入った

💗

っ…ま……、ろ…

💗

ご、…めん…

絶対に振り向くまで追いかけ続けられる俺が命の危機を感じるため絶対に振り向きたくない話

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