俺はさっきの知らない人と 別れたあと、そのまま道を進んでいた。
すると、とある部屋を見つけた。
りう❤
部屋があるみたい!
りう❤
そして俺は、その部屋に入った。
りう❤
すごく暗いなぁ…
この部屋は、さっきの道よりも すごく暗い部屋だった。
少し怯えながらも、 その部屋の中を1人見渡す。
すると、その部屋の隅に 1人座っている人を見つけた。
その人は、目を瞑って下を向いていた。
りう❤
ゆうす💛
すぴぃ〜…
どうやら、寝ているようだった。
りう❤
寝てるのかなぁ?
なので、俺はその人を 起こしてみることにした。
りう❤
ゆうす💛
すぴょ〜……
りう❤
ぜんぜん起きない!
…全く起きる気配がない。 俺は、この人が起きるまで 何度も声を掛ける。
りう❤
ゆうす💛
すると、その人は 驚いた様子で目を覚ました。
しばらく間が空くと、 その人は呆れたように語りだした。
ゆうす💛
なんとも大胆な
起こし方やねん…
りう❤
俺が恐る恐る聞くと、 その人は明るい声で
ゆうす💛
双子のお兄ちゃんや!
ゆうす💛
目を覚ましたんやな〜w
…と、答えた。
りう❤
俺には、お兄ちゃんがいたんだ! その事実に少し驚きながらも、 仲間がいてくれたことに少し安堵する。
りう❤
お兄ちゃんの方
じゃない?
ゆうす💛
寝てたやろー!w
…こんなに面白い人が 本当にお兄ちゃん? 何だか、これからすごく楽しそう!
そんなことを考えていると、 お兄ちゃんが真面目な顔で 話し始めた。
ゆうす💛
ゆうす💛
腕を取られたんか?
ゆうす💛
取られるなんてなぁ…
ゆうす💛
かんし…?そういえば、 さっきのめだまさんも “カンシに気を付けろ”って 言ってたなぁ…
…でも、やっぱり カンシって何なのかは分かんないや… そうだ!お兄ちゃんに聞いてみよう!
りう❤
ゆうす💛
時々やってきて
ゆうす💛
ちぎって
持って行くねん!
りう❤
もっていくの…!?
俺は、あまりの衝撃の真実に 驚きを隠せなかった。
りう❤
ゆうす💛
オレも分からへんねん…
お兄ちゃんも、“なんでだろう?”と いうような表情を浮かべる。
ゆうす💛
聞こえたら注意しーや?
ゆうす💛
すぐに眠くなって
ゆうす💛
どこかを
ちぎられてるからな?
…段々、お兄ちゃんの 声のトーンが低くなっていくのが分かった。
ゆうす💛
少しずつ。
ゆうす💛
最期は…
ゆうす💛
タヒぬらしい。
りう❤
カンシに会って、 たくさんちぎられると 溶けてタヒんじゃう…
だったら、ママに 会えないじゃん!!
りう❤
ママに会いたい!
ゆうす💛
ゆうす💛
いろいろ足りひんねん…
ゆうす💛
両足がないし…
ゆうす💛
両腕が足りひん。
その時のお兄ちゃんの表情は、 すごく悲しそうな表情だった。
俺は、どうすればいいのか お兄ちゃんにたくさん聞いた。
りう❤
ゆうす💛
腕よりも脳やなぁ…
りう❤
ゆうす💛
何て言えばええやろ…
あ、アタマや!アタマ!
りう❤
ゆうす💛
トコロやな…
お兄ちゃんは、少し困っていた。
ゆうす💛
ママに会えたとしても
ゆうす💛
ゆうす💛
「脳」が必要やな!
ゆうす💛
アタマを欲しがるから…
そしてまた、 お兄ちゃんは悲しそうな表情をする。
ゆうす💛
会いたいんやったら
アタマを優先した
方がええかな!
りう❤
じゃあ、アタマを
探せばいいの?
ゆうす💛
まぁ、ゆっくり
やっていったら
ええと思うわ!w
すると、お兄ちゃんは 少しずつ笑顔になっていった。
ゆうす💛
出たらすぐに、
“ママの声”が聞こえる
ところがあるねん。
ゆうす💛
何か聞こえるかも
しれへんな!
ママの声! ママが何を話しているのか すごく気になる!✨
りう❤
聞いてみたい!✨
ゆうす💛
行って聞いて
みたらどうや?
りう❤
じゃあ、行ってきます!
ゆうす💛
行ってらっしゃい!
そして俺は、 部屋から飛び出した。
ママの声を聞くために。