渋谷大
生きながら腐っていた鵺もどきが最期の食事を口に運び
やがて息を引き取った後
長い沈黙を守っていた渋谷が重い口を開く。
その眼前で鵺もどきの体を開いていた色摩は
短い疲労の息を吐いた。
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
久留間悟
久留間悟
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
渋谷大
強めの語調に、色摩の顔が上がる。
しかしそれに続く言葉を探して唇を噛んだ渋谷は
やがて苦しげに目を伏せて声を絞り出した。
渋谷大
渋谷大
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
久留間悟
久留間悟
色摩猛
色摩猛
色摩猛
久留間悟
久留間悟
久留間悟
色摩猛
色摩猛
色摩猛
ポスト
ポスト
ポスト
ポスト
あきれかえったようなポストの一言に、
久留間と色摩は各自口をふさぐ。
見ると渋谷の目の前には、揺らめくサルの霊が座っていた。
渋谷大
渋谷大
泣き出しそうな渋谷を見つめたまま、サルはじっと動かない。
けれどやがてキキと小さく声をあげると
サルは渋谷の鼻先に顔を押しつけた。
渋谷大
渋谷大
渋谷大
ポスト
ポスト
渋谷大
エスコートするように猿の手を取った渋谷が、
そっとその指先をポストへと導く。
闇を裂く光と共に、文字がずらりとポストに記された。
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
その声に、サルはシシシと声を上げて笑い、ふわりと消える。
それを鼻をすすり上げて見送り、渋谷は目元を拭った。
渋谷大
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
色摩猛
色摩猛
色摩猛
久留間悟
久留間悟
久留間悟
ポスト
ポスト
ポスト
久留間悟
色摩猛
ポスト
久留間悟
久留間悟
久留間悟
色摩猛
色摩猛
色摩猛
ポスト
ポスト
渋谷大
渋谷大
渋谷大
言葉とは裏腹に、その表情は泣き笑いに緩んでいる。
やがて深く息を吐き出すと、渋谷は強く両頬を打った。
渋谷大
渋谷大
渋谷大
久留間悟
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
色摩猛
色摩猛
渋谷大
渋谷大
色摩猛
色摩猛
色摩猛
久留間悟
久留間悟
渋谷大
渋谷大
色摩猛
久留間悟
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
ポスト
ポスト
久留間悟
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
廃村内、廃病院の一室
花菱
花菱
室内は待ち合い以外すべての診察室を繋げたほどもあり
片側には、手術台や様々な計器が乱雑に置かれている。
その手術台は、こびりついた血で赤く染まっていた。
花菱
花菱
花菱
花菱
それを前に、男は上機嫌で話し続ける。
聞く者は誰もいない。
かわりに、壁際に並んで積まれているのは大小様々な檻だ。
中にはサルやイノシシ、キツネ、ネコ、タヌキやイヌ、シカ
小さいながらもクマやフクロウまでもが入れられていた。
その一角とは明らかに待遇を別にしたモノ。
まるでペットででもあるかのように首輪に繋がれ
柔らかなベッドなどまで与えられたソレは
怯えた目で男を見上げていた。
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
花菱
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
花菱
驚愕の表情で見返れば、朽ちかけた入り口に
険しく眉根を寄せた渋谷たちが居並ぶ。
花菱
花菱
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
色摩猛
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
久留間悟
花菱
花菱
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
渋谷大
コメント
13件
かっこいいし、動物達も鵺も何もしてないのにそんなことされてたなんてきっと、絶対辛かっただろうね。
大ちゃんと同じような命に対しての考え方をする人が増えて欲しい。