翔太の日記を読んで当時のこと思い出したからだろうか?
夢の中の私は中学三年生の、翔太と初めて同じクラスになったあの教室にいた。
美空
あっ……
教室を見渡すと入口のところで男子たちが何かをしようとしているのが目に入った。
美空
翔太、だ……
夢だから当たり前なんだけれど、あの時となんら変わることのない翔太の姿が、そこにはあった。
男子たちは椅子に上って、入り口のドアね黒板消しを挟もうとしている。
美空
そうだ……!
我ながらくだらないことを思いついたなって思うけれど思いついたものは仕方ない
私は教室の後ろのドアからそっと出ると廊下を歩いて前のドアに向かった。
廊下の先には今年の担任となる田端先生の姿が小さく見える。そして少しだけ開いたドアの向こうには……いたずらの仕掛けをしている翔太の姿が見えた。
目が、合った。
美空
え……?
美空
入っても、いいかなぁ?
視線を上にずらしてそう言うと……バツが悪そうに頭をかきながら、そっとドア開けてくれる。
ボスン、という音を立てて私の前に黒板消しが落ちた。
美空
邪魔しちゃって、ごめんね?
翔太
や、別に……
笑いが漏れるのを必死でこらえながら私は自分の席に着いた。
その直後だった。黒板消しのトラップのなくなったドアから、田畑先生が入ってきたのは。
美空
んっ……
目が覚めるとそこはいつもの私の部屋だった。
懐かしい夢を見た。
大好きだった翔太にも、もう一度会えた。
美空
この日記帳のおかげ、かな……。ありがとう
私は日記帳をそっとカバンの中に入れると、一つ伸びをして部屋を後にした。
アベベ
最後まで見てくれてありがとうございます。
アベベ
アイコンを変えました。
アベベ
名前は変えないのでアベベで覚えてください。
アベベ
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アベベ
また次回
バイバイ👋
バイバイ👋
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