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ピピピピッピピピピッ

ピピッ

佐藤

朝なんかこなくていいのに

佐藤

会社行きたくない

佐藤

働かずに一生寝て過ごしたい

俺は新宿で働くサラリーマン。中学からずっと冴えない見た目、言動で、部活もなにも続かない。器用貧乏の飽き性だ。唯一輝かしいのは中高大一貫校なのに名門大学を受験しストレートで進学したことくらいだ。

佐藤

会社に行っても頼りない上司と自分史上主義の社長と仕事をするのが辛い

佐藤

それでも会社にいく俺は偉い、そう自分を誉めないとやっていけない。

支度を終えて、マンションを出る。 まだ九月も頭と言うのに世間は秋支度をはじめ、日差しはあるのに体に触れる空気は妙にひんやりしている。

ホームレス

オーーーーーーーアーーー

佐藤

うるさいな

前からホームレスがなにかを叫びながらこちらへ歩いてくる。

悪い癖かもしれないが、俺はこういうのとすれ違うときに反射神経で息を止めてしまう。

臭いもそうなのだが、 すったら何かその人から何かよくないものをもらってしまいそうで。

佐藤

······

今日も息を止める。

ホームレス

アーーーーーオーーーーーーーーーーオ

佐藤

·······

やっと通りすぎた。 ふと思うが俺とあいつは何か違うのだろうか

なにも続けてこず、就活も適当にし、ギリギリで内定をもらった上、

仕事も適当、やりたいことはあるけど言い分けを並べてやらない俺と

あいつは、

何が違うんだろう

佐藤

絶対違う。俺とあいつはなにもかも違う

マイナスに傾きかけた心を必死で戻し、会社へ向かった

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