共に歩むのです。

海塚 美野里

17歳

最近、

好きな方ができました。

恋なんて、

私にはまだ早い。

そう、

思っていました。

だけど―····

=回想=

てくてくてく…

…出会ってしまったのです。

素敵な…

王子様に…。

先程まで歌っていた鼻歌も忘れ、

思わず、

声を掛けてしまいました。

=回想終了=

…え？

声を掛けた後

どうしたのか、

ですか？

ふっふっふっ…

聞いて驚かないで下さいよ！

なんと、

私の家に

住んで頂くことになったのです！

私が声を掛けた時、

その方は

行くところが無いと

ひどく困っていらしたようで、

それなら！

と、

一緒に住むことになりました。

両親と離れ、

一人暮らしをしていて

良かった…と、

心から思いました。

…そうでした！

お友達に

この事を報告することを

すっかり忘れてしまっていました。

では、

さっそく…。

ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ…

20分後

さすが文子さん…

打つのが早いです。

ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ…

ﾄﾞｷｰｰ!Σ(ﾟДﾟ)

すごく

興味を持って下さっています…。

30分後

ふぅ…

つい、

会話に熱が入り過ぎましたね…。

一緒に住むようになったことを

説明すると、

「無職だ」

「ヒモだ」

などと言われましたが…。

無職であろうと、

ヒモであろうと、

王子様は

私の側に居て下さるだけで

幸せなのです。

…おっと、

一人でうるさく

し過ぎたみたいです。

あの方の睡眠を邪魔しては

いけません…。

…

…私も

眠くなってきてしまいました。

…あの方に寄り添って

眠ることに致します。

それでは、

おやすみなさぃ……

…