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君に花束を届けたい

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君に花束を届けたい

60 - 第60話

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2026年01月10日

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遺言書

煉獄杏寿郎

これを誰かが読んでいるということは、俺は天にのぼったのだろうか。

俺の人生の半分は鬼狩りの時間で過ごしたと思う。幼い頃に母上を亡くし、鬼殺隊に入っても仲間をたくさん失った。

煉獄杏寿郎

またか…。

どんなに強くなっても、柱になっても人の命が俺の手から零れていくことには変わらなかった。

何度も辞めたいと思った。人が失うのは見たくない。でもやらねばならない。

そんな気持ちが葛藤していく一方だった

そんな中出会ったのは佐々波という鬼狩りになりたいという少女だった

佐々波桜華

よろしくお願いします…!

煉獄杏寿郎

うむ!

継子を育てるのは2人目で、1人目の甘露寺は炎の呼吸ではなく、恋の呼吸というのを自ら極めていた。

炎の呼吸を継いでくれるかもしれないという希望の光が1人増えた。

だが彼女もまた死んでしまうのではないか。 師範としての責任も伴っていく。

煉獄杏寿郎

こういうときは〜〜

佐々波桜華

はいっ!!

佐々波少女は前向きだった

俺がどんなに厳しくしていても、すぐに技を習得し乗り越えることができていた

本当に尊敬するのは俺の方だと思う

立派な剣士になり、たくさんの人を助けてほしい。男だろうが女性だろうが関係ない。

1つの命を救うことで、その人の何十年を取り戻すことができる。

老いるからこそ、死ぬからこそ人間というのは尊いものだ。 そして俺が死んでも前を向いていってほしい。

時間は止まって一緒に悲しんでくれたりはしない。それなら違うことに時間を使ってほしい。

父上も、千寿郎も仲間たちも。

俺は違う場所で待っています。

ありがとう

佐々波桜華

煉獄さんっ……

もう何回読んだかわからない

ただひたすら自分の涙が流れていくばかりだ

佐々波桜華

(私の方こそ、教えてくださってありがとうございました)

佐々波桜華

(ずっとずっと忘れることはありません)

あなたのような熱い人に私は稽古をつけていただいて幸いでした

そちらでも幸せでいてください

煉獄杏寿郎

『うむ!あんまり早く来るんじゃないぞ!』

佐々波桜華

そう言うふうに聞こえた

私の幻聴だとしても、きっとそう言ってくださるはずだ

君に花束を届けたい

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