TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

あの後、俺らは練習を重ねに重ねた。

早朝から、深夜まで。

優勝目指してひたすらに魔法の練習をしまくった。

あれから1週間と少し。

ついに、

体育祭当日

りうら

ないくんほはよ〜

ないこ

りうらおはよう。朝ごはん今作ってるから。

りうら

うん········

朝は何らいつもと変わらない。

起きたらないくんにおはようと言って、

しょにだと何となく話して、

青組を起こして、

アニキの朝ごはんを食べる。

そこはいつもの日常通りで、どことなく安心した。

みんなの表情も態度もどこも凝り固まったものなんて無くて、

朝だけは、何ら変わりないスタートだった。

赤組の部屋で、皆と作戦の確認をした。

ないこ

初めに、“拠点”を作ろう。

ないこ

どこでもいい、2日間過ごす安定した拠点をまず作っとこう。

りうら

で、その拠点を中心に展開、そこから見て前方·······

ほとけ

りうら

もとい、前線が青組の2人。

ほとけ

僕らは大規模な魔法で、来た敵を一気に潰す。

ほとけ

コントロールも意識しつつ、とにかく一纏めに敵をノックアウトさせることを最優先。

If

その1歩手前、中間が白黒組で、主に俺らが逃がした敵の処理、

If

それから細かい遠距離攻撃をする役割。

初兎

で、赤組は後方支援。

初兎

怪我をした場合の治癒、空からの敵の視察、それから拠点付近の敵の抹殺。

悠佑

これが普段の形、”plan A“。

悠佑

んで、万が一拠点から離れたり遠ざかったりした場合、目の前の敵を潰すことのみ考える。これが“plan B”。

ないこ

それで、もし緊急事態····“命の危機”が迫った時は、班長のアニキ、副班長の俺の指示を無視して自分の身を守ること。これが、最後の手段。

悠佑

“Plan Dice”、やな。

りうら

覚えてる!

If

皆これだけ覚えてれば大丈夫やな。

ないこ

じゃあ最終確認。その前に質問は?

ほとけ

大丈夫でーす!

ないこ

じゃ、いいかな。

悠佑

1番大事なことは?

りうら

死なないこと!

初兎

間違ってリアルに殺らないこと!

ほとけ

殺るのは半殺しまで!

If

このルール破ったら即刻退場!

ないこ

ん、OK。じゃ、そろそろ寮出るよ。

こうして、俺たちの

“イレギュラー”だらけの体育祭······魔法戦争が始まった。

教師

参加者、位置に付け!

教師

これから体育祭・代表種目、“魔法戦争”を開始する!

教師

ルール違反は即刻退場、全員リタイアの班は即失格!

教師

では、早速だが――――――

教師

カウントダウン、3、2、1···········

START!

ないこ

まず拠点作り!ここは開けてるから論外、あっちに森あるからそこにしよう!

悠佑

じゃ、森まで飛べ!捕まるなよ!

りうら

わかった!

ほとけ

おっけー

アニキの支持を受けてみんなが一斉に散らばり飛ぶ。

優勝候補の班は狙われやすい。

だから、俺らは固まっていたらすぐに全滅してしまう。

それを防ぐために、あえて固まらず、前線・中間・後衛に分けた。

これが全滅しないための俺らなりの対策だ。

もっとも、全員の能力が高いから全滅自体あまり考えられないのだが。

モブA

あ、17班の奴!

モブB

アイツまだ1年だ!殺るぞ!俺らでもイける!

ほら、すぐに追ってくる。

思った通りだ。

2、3年が2人、俺目掛けて箒で追いかけてくる。

少し向こうを見れば、しょにだやほとけっちも同じだった。

たいし、ないくんやまろ、アニキは流石にそう簡単には狙われない。

恐らく、1年だから舐められている。

りうら

めんどくさ〜

箒で軌道を変えて少しスピードを上げる。

このまま森に連れて行ってしまえばめんどくさい事になるから、

早く、ここで撒いてかないと。

りうら

うわっ、来てる!

モブA

クソっ、アイツスピード上げやがった!

モブB

んな事言ってる場合じゃねぇだろ!早く追え!

りうら

あーもう、ウザ!コイツらウザい!

多分あの速度しか出せないところからして、ランクはCかD。

俺でも多分リタイアさせることはできる。

良く考えれば、撒くより殺った方が効率よくないか。

間違っても殺しはしない。

殺っても、半殺しまでだ。

りうら

··········囲め

炎を空中に出し、追いかけてくる2人を囲う。

熱い中に閉じ込め、軽い熱中症にさせる。それが狙いだ。

モブA

ヤバっ、アイツ俺らを·······

モブB

殺す気かよ!

りうら

殺さないから大丈夫。

りうら

ちょっとだけ苦しいけど、ごめんね。

少しだけ声が聞こえなくなってきたところで、炎を鎮火する。

死んでないか確認したが、どうやらまだしぶとく生きているらしい。

でももう追いかけては来ないだろう。

俺は再び箒を進め始めた。

ないこ

·········あ、来た、りうらー!

りうら

ないくん!遅れてごめん!

ないこ

大丈夫?怪我は?

りうら

あるわけないじゃん!

りうら

他の皆は?

ないこ

まだ········

ないこ

子供組が来ないから、大人組で迎えに行ってた所。

ないこ

俺も、りうら探しに行くところだった。

りうら

ウソ、ほとけっちとしょにだ来てないの!?

ないこ

見たの?

りうら

さっき、俺と同じで、上級生に追いかけられてた。

ないこ

ないこ

·········無事だといいけど。

りうら

大人組·····まろと、アニキが迎えに行ったんでしょ?大丈夫だって。

ないこ

そうだけどね。

ないこ

俺ら含め、皆容赦ないからさ。

りうら

だね。りうらもさっき2人リタイアさせてきた。

ないこ

もう!?

ないこ

早いね!

りうら

だってりうらのこと追いかけてきたんだもん。

ないこ

ならいいかw

りうら

そうそう。そゆこと。

〜!ーーーー!

ーー!?ーーーーー!

ないこ

·········声が、する。

りうら

ねぇないくん、この声って·······

If

お前アホか!何が殺るの楽しかったから〜、だ!

ほとけ

いいじゃんどうせ半殺しだし!

If

迎えに行ってやった俺の苦労を返せよ!

ほとけ

頼んでないし!

りうら

青組!

ないこ

まろ!ほとけっち!

ないこ

大丈夫だった?

If

聞けよないこ!このアホ、“殺るの楽しくてどこに行くか忘れちゃった”とか言ってやがる!

ほとけ

しょうがないじゃん!ほら、3歩歩けば忘れるって言うし!

If

それはニワトリや!お前は鳥なんか!?

ないこ

ほとけっち·········w

りうら

ま、まぁ、無事だったんだからいいんじゃない?w

ほとけ

でしょ!?でしょ!?

ほとけ

いふくんは僕が無事だったことをもっと喜ぶべきだって!

If

偉そうに言ってんじゃねぇよ!黙れクソガキ!

りうら

あ、ねぇねぇ白黒組来なかった?

If

あー·········そういえば見とらんわ。

ほとけ

初兎ちゃんとアニキも来てないの?

If

言ったやろさっき。子供組が遅いから迎えに行ってやってたんや。

ほとけ

あ、そっか。

ないこ

そういえばさ、拠点に良さそうなところ見繕ってあるから行く?

りうら

え、白黒組置いて?

ないこ

アニキには言ってあるから大丈夫。

ないこ

それに、怪我してた時のために、すぐに手当てできるように。

If

俺は賛成。

ほとけ

僕も!

りうら

じゃりうらも。

ないこ

わかった!なら俺に着いてきて。

りうら

えっと·······何?ここ

ないこ

何かの廃墟。

りうら

建物にこもったらバレない?

ないこ

大丈夫、ここいっつも崩れそうだから、多分バレない。

ないこ

近づけば最悪倒壊に巻き込まれるし。

ほとけ

えぇ!?それ僕らも危なくない!?

ないこ

まーね。

If

大丈夫や、俺達で強化の魔法掛けたから。

If

見た目はそのまま、でも強度は格段に上げた。

ないこ

大抵は外に居るし。

ないこ

ここの中入るのは、多分夜と怪我した時だけだよ。

りうら

ならいいけどさ。

りうら

そういえば、夜は?

ないこ

ペアに分かれて3時間ずつ交代しながら見張り。

ほとけ

睡眠時間あるの!?

ないこ

無いとキツいでしょ。

If

2回は夜を越さないといけない。

If

始まったのが、午前8時やろ?

ないこ

そこから2日だから。二徹はキツいでしょ。

りうら

そういえば。そうだよね。

If

俺はイけるけどな。

ほとけ

いふくんは寝てよ。睡眠時間短すぎ。

If

最近はお前のせいでぐっすり寝れてますー

りうら

また喧嘩·······

ないこ

2人とも、いい加減さ········

悠佑

ないこ!

りうら

りうら

アニキ!

ないこ

アニキ、おかえり·········初兎は?

悠佑

大丈夫や、後ろにおる。

アニキの背中には、背負われたしょにだがいた。

ほとけ

初兎ちゃん·········!

ほとけ

大丈夫!?どこか······怪我したの!?

初兎

いむくん、大丈夫や。そう酷くないから。

If

············どしたん?

悠佑

足と、腕を怪我したみたいでな·······

悠佑

箒のコントロールが少し鈍ってきたところを3年6人に追いかけ回されてた。

りうら

················は?

ほとけ

え、何?怪我した初兎ちゃん1人を、3年みんなでいたぶって遊んでたってこと?

悠佑

··········まぁ、端的に言うとそうやな。

ほとけ

·······へー········

ほとけ

··············ねぇ、殺してきていい?

りうら

りうらも行く。

ないこ

やめときな。

ほとけ

何で!

ないこ

3年には、君らと同じBランクの人とかもいるから。

ないこ

怪我するよ。

りうら

同じランクなら·······

If

お前らは、経験値じゃどうしても3年に劣るから。

悠佑

そのうち、俺らが殺っとくから。お前らは引っ込んどき。

ほとけ

········っ、でも!

悠佑

いいから。

ないこ

それより、今は初兎ちゃんの手当の方が先。

初兎

いむくん、僕は大丈夫やから。

ほとけ

··············わかった。

りうら

·················

りうら

·······うん。

初兎

ありがとな。

初兎

················ごめんな、迷惑かけて。

りうら

そんなこと········

そんなことないよ。

その言葉が喉まで出かかったところで止まった。

················そうだ、気付いて助けてあげられなかった俺が、

そんな、励ましの言葉なんて、

かける資格なんて無いんだ。

···········俺が大嫌いなアイツらと同じだから。

俺は絶対にあんな奴らみたいになりたくないから。

星夜空

えっと

星夜空

とりあえず

星夜空

初兎くんいたぶったモブ共は

星夜空

殺しに行きましょう。

星夜空

みなさんも一緒に行きませんか???

???

めちゃくちゃ物騒じゃん。

星夜空

このくらいがちょうどいいのです。

星夜空

我らの可愛い可愛い初兎くんをいたぶった罪は重い。

???

そういう展開にしたのお前だろ。

星夜空

黙りなさい。

星夜空

黙ってくたばりなさい。

???

えー、みなさんついでに主も殺っちゃって良いですよ。

星夜空

切実にやめてください。

星夜空

投稿ができなくなってしまう。

星夜空

ていうか、投稿なんだけどさ、

星夜空

私今テスト期間で、投稿の頻度が今まで以上に下がると思われます。

星夜空

私来年から受験生なんで、

星夜空

そろそろあの悪魔のような成績を何とかせねば。

星夜空

と言いながら今から東武動物公園行くんですけど。

???

何やってんだよ。

星夜空

なので、投稿頻度はめちゃくちゃ下がります。

星夜空

多分休日もろくにできないのではないでしょうか。

星夜空

テスト期間終わったら

星夜空

めちゃくちゃ頑張るので

星夜空

ご了承ください。

???

コイツ、本物の馬鹿なのでこうもしないと

???

赤点まっしぐらです。

???

どうか許してやってください。

星夜空

ていうことで私はこれからテスト勉強を1時間半くらいしたら、

星夜空

東武動物公園行ってきます。

星夜空

いれいすを!見に行きたい!

星夜空

てことで、バイバイ!

???

ばいばーい

とある魔法使い達

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,240

コメント

12

ユーザー

可愛い初兎ちゃんをいじめた悪者!(`ε´)っ💢🔪ばっさり斬ってやる!瞬時に☆彡✨

ユーザー

初兎ちゃんいたぶった奴どうする?  まず指、腕、足の順に折って、すぐ○んでもダメだからナイフで刺して止血を繰り返そっか!🔪( ˙꒳​˙ )💢

ユーザー

しょーちゃんいたぶった奴ちょっと、◯しにいってきますね。( ◠‿◠ )つ🔪 お前らの罪は重いぞ。🔪o(^-^)o🔪

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚