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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

とある世界のお話である。この世界は魔物と人間のふたつの種族が生活する世界

特に厨二病を拗らせた奴は1度は憧れるそんな夢の世界である。そこには魔王が存在した。魔王は世界を我がものにしようと企んでいた

そんな魔王を人間が止めるお話……の終盤である。それではその一部始終を見届けてもらおう

魔王

うがぁぁぁぁぁぁ!!ば、馬鹿な……私が貴様ら人形などに負けるというのか

勇者

はぁ、はぁ、はぁ。アンタには分からないだろう。力ってのは【個】では限界がある。だが、仲間がいれば限界なんてねぇんだよ!

魔王

に、人形風情がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!今に見ていろ。私を倒したところで、新たな魔王はがまた世界を襲う

勇者

なら、俺たちはそれを止めるだけだ!

魔王

それが、貴様らの死後だったらどうだろうなぁ?

勇者

俺たちはこの力を後世に伝える。また魔王が君臨してもそれを止める勇者を俺らは育てる。そうやって人間は戦っていく!

魔王

ふっ、哀れなものよ……
それが吉と出るか……………凶と出るか……私は楽しみだよ…………ぐはっ!

こうして魔王は人間達により撃退されその魂は永遠の闇にと葬り去られた。そして世界は【人間】だけの平和が訪れた

……と。ここまでが、いわばエピローグです。本編はこの後魔王がどうなったかですから

では、どうなったか少し覗いて見ましょう………え?私は誰かって? ん〜。世界の声って事にしましょうか

魔王

あーあ。我死んだし。てか、そもそも勇者の人数がおかしいんだよ。我1人やん、相手方は4人て……

魔王

しかも、なんか我の攻撃知ってたから一切苦戦しないで勝ちやがってさ。それだけじゃない!!レベルも明らかにおかしいんだよ

魔王

なんで?我ですら60Lvだよ?なのに相手方は80Lv前後。明らかにおかしいよね?これって我が違うの?

魔王

つーか、そんなに上げて我を完膚なきまでにやりたかったの?いやさ、我も世界欲しいとか言ったよ?でもさ、止め方が違うじゃん

魔王

そんな数で押して完膚なきまでにやりやがってさ。それで、王様に報告して……結局なんだかんだ言って人間が1番の悪やん

魔王

まぁ、もう過ぎた事だしいいけどさ。それよりも次我がどんな魔物になるかが楽しみなんだよ!

魔王

え?永遠の闇にと葬り去られた?あれね意外と簡単に抜けれるんだよ。この世界輪廻転生早いからね

魔王

死んでから直ぐに新たな命宿るから。だから我も簡単にここ抜けて新しい生活が出来るんだよね。

魔王

こうやって世界は保たれてると思うんだよね。世界の真髄をついたぜぇ!とか思ったけど大体は生き返ると前世の記憶忘れるけどね

魔王

ん?どうやら我も新たな肉体を手に入れたぞい。何者かが我を呼んでいる……だんだん視界のボヤけがとれてきたぞ…

魔王

あれ?………いや、まさかな。我を呼んでるのって人間?ないない。だって我【元】魔王ぞ?下等な人間な訳……

ママ

いつまで寝てるのよ!今日はあんたが16歳になったからお城に呼ばれてるんでしょ!早く行ってきなさい

魔王

あれー?おかしーぞー?なんで?なんで我が人間なんかになってるの……魔王ぞ?我魔王ぞ?

魔王

せめて魔王の側近ぐらいの奴じゃないの?なんで、人間なの?しかも、あの人知ってるよ?

魔王

前世我を倒した勇者のパーティにいた賢者さんだろ?水色の髪に黄金の瞳。そして何よりも胸部の爆弾

魔王

我は死にゆくその瞬間までやつの爆弾見てたから覚えとるよ?てことは何?我、勇者と共に行動するの?

魔王

我が魔王を倒しに行くの?【元】魔王が魔王を倒しに行くの?訳わかんね〜。

魔王

まぁ、そこはもういい。とにかく今は情報が少ないから、あの女の所に行くことにするか

ベッドから降り、1階にと向かう…………………前に、近くにドレッサーがあったので自分の姿を確認してみた

魔王

そーいえば我って男なの?女なの?あ、鏡があるからそれで、確認すればいいか

魔王

んー。なんだろ…男とも言えるし女とも言えるこの顔立ちは…….てか、鏡見なくともある箇所触れば一発やん

魔王

そこは、【胸部】である!女は胸部がやけに膨れるらしいからな。男は膨れていても硬いはずだ。

魔王

それは恐らく筋肉とか言うやつだろう。つまり硬いなら男!硬くないなら女そーいう事なのだよ!

魔王

では、早速チェックだ
…………
…………………………
……………………………………………

魔王

嘘………だろ?我女やんけ。膨らみが何とも言えないが、柔らかいからこれは恐らく女だろう。

魔王

なんだろ。ショックがデカすぎる。男なら重いものとか持てるけど女は非力で持てなかったりする。

魔王

かなりショックです。はぁ、とりあえずママ(元敵)にあって、いろいろ聞くか

ママ

やっと降りて来たわね『ウルターニャ』早くお城に行ってきなさい。王様待つの嫌いな人だから怒ってるわよ?

魔王

え……?あ、分かったよ

ママ

気をつけて行ってくるのよ

魔王

うん。行ってくる

魔王

(………なんかその場の流れで返事してしまったから、お城に行かないといけなくなったやん)

魔王

(てか、そしたらあの人何者なの?王様の事をよく知ってるし、王はくそじじいだとしてもあの人は変わらず美人だし……)

魔王

(あれか。魔法とかいつやつだな。魔法って言葉すっごい便利だね〜。はぁ、じゃなくて行かないとダメだよねこれ)

魔王

(行きたくないけど、行くしかないよな。気は進まないけど、行ってきますかね)

こうして、魔王が勇者になって魔王を倒すというちょっとよく分からない物語が幕を開けたのだ……………

魔王

さて。突然だが、我の話を聞いてもらおう。先程王に会いに行くといいお城に向かった。そして王にあったさ

魔王

ここまではよかった。ただ、その後が意味わからん「魔王出たからやっといて。あんた、勇者の子供でしょ?」とか言ってさ

魔王

我の同意なく勝手に話が進んでいって100Gと硬い木の枝を渡された…………。はぁ!?いやね、勇者の子だから仕方ないよ

魔王

魔王退治なんてそんなんだろうと思ったよ?前世勇者戦う前に「やっとグダグダできる」とか呟いてたし

魔王

だから、魔王退治は理解できるさ。でもだよ!?魔王倒すのに枝ってなめてるの?

魔王

【元】魔王から言わせてもらうと、こんなものだとスライムしか倒せないよ?あとは頑張れと?

魔王

こればかりは勇者に同情しますわ。勝手に倒してこいとこか言うくせして枝渡す王は何?

魔王

これでまずは王を殴れば良かったの?そゆことだろ。てか、兵士ですら鉄製の武具あるやん

魔王

なんで兵士は鉄なのにこっちは枝なの?勇者だからなんでも出来ると思ってんのかあのくそじじい

魔王

なんか、これ以上騒ぐと永遠に続きそうだからやめとくか。今は帰ってママに報告しに帰ろう

ゴミみたいな城を出て家にと帰る。帰りは王をどう潰すか頭の中でプラン立ててたけど、ふと空見たらすごく綺麗だった

夕焼けが夜に溶けていくその瞬間が見れたのだから。とても幻想的で誰かにこの光景を伝えたくて仕方なかった

まぁ、嫌な事あったけどこれを見て少しは機嫌が治りました。んで、家に着きました。入るとママが夕飯の支度をしていた

魔王

ただいまぁ〜

ママ

お帰り。どうだった?

魔王

クソじじぃがとにかく腹たった

ママ

王様の事をくそじじいとか言わないの!パパじゃないんだから……。てことは、やっぱり

魔王

魔王退治に行ってこいだとさ。明日には出るから、今日は早く寝るね

ママ

待った。

魔王

?なに

ママ

あんたどーせろくな武器やお金貰えてないでしょ?

魔王

うん。枝と100Gだけだったよ。さすがにこれは魔王退治をなめてるなと思ったけどね

ママ

じゃあもう少しマシな装備を用意してあげる。とにかく今日は、ご飯食べてゆっくりしなさい

魔王

分かった

ご飯を食べて、自分の部屋に戻り今後の計画を立てる事にした。

魔王

我は一応魔王だったからな。魔物を殺るなど出来るかは不安しかないな。あとは、地図が必要だな

魔王

前の地図と今の地図どう違うかを見ないことには、次行く目的地が決まらんからな。

魔王

自分のステータスとか、確認出来るのかな?それ出来ないと今後なんのパラメータが足りないかわからんから

魔王

防具だったり装飾品とか買ったり付けれんからな

魔王

あれ?意外と我しっかりしてるじゃん。人間意外と理解してる我ってやっぱり天才だな。

魔王

てか、今回の魔王誰なんだろ?前回は我でその前は同期のジョニーがやってたはず…

魔王

まぁ、これから旅に出るし時期にそーいう事が分かってくるかな。なら、問題なし!

魔王

不安な所は紙に書いたから、あとは寝るだけだ!ママ(元敵)がいい武具を仕入れてるのも期待しとこ

そして翌日………

ママ

ほら!起きなさい!今日が旅立つ日なんでしょ?武具ある程度揃えたから胸張って行ってきなさい!

魔王

ん〜。もう朝かよ。

ママ

シャキッとして!パパみたいな勇者になれないわよ?

魔王

パパみたいにはなりたくないからいいや。私は私なりの勇者になってくるから心配しないでよね

ママ

そう?じゃあこれね。昨日買っておいた一応の装備品ね。それ装備して行ってらっしゃい

魔王(ウルターニャ)は 【銅の剣】 【鉄の胸当て】 【鱗の盾】 を手に入れてもらった!

魔王

ありがとう。じゃあ行ってくるね

もらった装備品を装備して 【ゴミくそ王国】(魔王命名)を後にして 次なる目的地に向かうのだった……

魔王

あ、そーいえばここから1番近い村とか町とかって知ってる?

ママ

ここからなら【シゼンナ村】が1番近いかしら?ここを出て【ミジカ森】を抜けると見えるはずよ

魔王

何から何までありがとう。今度こそ行ってくるね

もらった装備品を装備して(以下略)

お気の毒ですが魔王は勇者になりました

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コメント

5

ユーザー

話に絵は出てこなかったけど絵柄も可愛い❤️なんかゆっくりみたーい カンケーないけど作者様のアイコンチルノだよね〜

ユーザー

面白ーい!

ユーザー

すごく面白かったです。 こういう小説特に好きです。

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