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刹那

ホントに由紀なら、帰って来てるのか?

刹那

分からない。でも、行ってみないと分からないよな。行ってみるか……

家を出ると外はいつもと違って活気に満ち溢れていた。やはり観光客が沢山来ていて静かなところが好きな僕はちょっと慣れが必要みたいだ。

刹那

ふぅ……キツイなこの人の量は

誠司

あれ?刹那じゃん!!

刹那

あ?誠司か

誠司

この時間に起きたのか?

刹那

まぁ、そうだな。

誠司

頭が爆発してるぞ?w

刹那

ほっとけ…

コイツは【笠村 誠司】(かさむらせいじ) 僕が通いだした高校で出来た【友達】だ

僕とは違い、誰とでもラフに接してくれ こいつのおかげで僕は多少の友達が出来た。

刹那

で?お前がここにいるってことはみんなも来てるのか?

誠司

そーだな。俺は親父の手伝いでここに来たんだけどな。

刹那

お前の叔父さんこの島に住んでるのか?

誠司

あれ?言ってなかった?

刹那

まぁ、いいや。僕はこの後小学校に行ってくるから集まるならまた今度な

誠司

なんで、小学校なんかに行くんだよ?

刹那

それは、僕の事情てやつだから

誠司

そっか。じゃああんまり聞くのも悪いな。俺は親父のとこ行ってくるから

誠司

手伝いが終わり次第お前のとこ行くよ

刹那

その時は他の奴らも呼んでな

誠司

だな!じゃあまた後で!!

誠司は挨拶だけしてその場をあとにした

刹那

さて。行くか小学校に……

〜霞小学校〜

刹那

着いた。霞小学校(かすみしょうがっこう)僕の永遠のトラウマであり、強くなろうとしたきっかけの地

刹那

ここは変わらずボロ臭いな…

島自体に子供が少なく、木造の小さな学校そこで僕は学び、いじめられ、その中でも僅かな楽しみも見つけられた。

刹那

何も変わってないな。なら、あの桜の木も…

刹那

やっぱりあった。ここに由紀が来るはずなんだけどな……

時刻は10:50分祭りが終わるのは12:00 12:00にはこの学校も戸締りが始まるだろう。

また、僕はここで待つのか。嫌な記憶が 脳裏に写し出される。 それから時は過ぎ11:30を回ったのに誰も来なかった

刹那

うぅ……くそ!やっぱりこの紙はイタズラかなにかだったのか………。

刹那

あーあ。時間の無駄だったな……今日も帰って1日寝て過ごすか……

待ってられずその場から立ち去ろうとした時小学校に何者かの人影が見えた

刹那

こんな時間に誰が校舎なんかに……

刹那

しかし祭りの時は小学校には入れないはずじゃ……ちょっとついて行ってみよう

何者かの後を追い小学校の中にと入る 使われてないのか中は少しホコリっぽい

それだけでなく歩く度床が少し軋むような音が聞こえる。この中に入った誰かは どこに行ったのだろうか

刹那

あいつ。どこ行ったんだ?こんな狭い小学校になんの用があって来たんだか……

刹那

ん?2階に続く階段に足跡がある。

刹那

しかも、かなり最近のものだ。なら、上に行ったのか?

〜2階〜

刹那

足跡はまだ続いてるな……何処まで続いてるんだろう?

足跡を辿ると、ある教室で足跡が途絶えていた。その教室は【6‐2】 僕に対して1番いじめが酷かった時期…

刹那

こんなとこまで誰が……

刹那

この先に誰かが居るのかな……

思い切って教室の扉を開ける そこには白い服を着て天狗のお面を付けた誰かが窓の方にいた

刹那

天狗のお面?

刹那

死者なのか?

天狗

君は……

刹那

僕に話しかけてきた?

天狗

君は……【死】どう捉える?

刹那

……。そんなの分からない。

刹那

でも、イメージでは悲しいものであるのは確かだ。

天狗

………。そうか。じゃあ君にはこんな質問意味無いね

天狗のお面を付けた何者かは 開けた窓から飛び降りて行った

刹那

おい!お前!!

追いかけるが、一階には人の影なんて無かった。あるのは、黒い1枚の羽…

刹那

カラスの羽?

刹那

あれはなんだったのかな……

気になることがあるも、結局由紀らしき人はここには来ておらず結局イタズラで終わった。

刹那

僕の事を知ってる人がこんな悪質なイタズラをしたのか………でも、紙は確かに由紀の物だ

刹那

ちょっと確かめてみる必要がありそうだな……それから祭りを楽しむことにしよう。

刹那

小学校から帰ってきたはいいけど、何から始めようかな。

刹那

やっぱりまずは由紀の両親にちょっとお話も聞いてみよう。

〜由紀の実家〜

刹那

すいません

由紀の父

こんな時間に誰だ?

刹那

ど、どうも。

由紀の父

おぉ!!刹那じゃないか!

刹那

お久しぶりです。由紀のお父さん

由紀の父

どうだ?祭りは楽しめてるか?

刹那

まぁ、ぼちぼちですかね。

由紀の父

そうか!で、こんな祭りの日になんで刹那がうちにやってきたんだ?

刹那

ちょっと気になることがありまして、

由紀の父

気になること?

刹那

実は、ついさっき僕宛てにとある封筒が送られてきまして。その中には1枚の紙が入っていたんです。

由紀の父

1枚の紙?

刹那

それが、この紙で字が恐らく由紀のものだと思うんですけど

そう言って刹那は紙切れを渡した

由紀の父

………。

刹那

多分ノートの切れ端で由紀の物だと思うんですけど……

由紀の父

間違いない。これは、由紀の字だ。

由紀の父

しかし、何故君がこんなものを?

刹那

わからないです。

由紀の父

この日にこの紙……。

由紀の父

君にひとつ頼みがある。

刹那

僕にですか?

由紀の父

この日は死者に会えると言われている日だ。君には由紀にあって欲しい。

刹那

そんな事言われても、死者と会うことはこの島では禁忌では?

由紀の父

私からのお願いだ。責任は私が持とう。だから、由紀に会ってくれないか?

刹那

……。分かりました。僕も会えるなら一度会ってみたいんです。

由紀の父

私は席を外す。母さんなら、もっと色んなこと知ってるだろう。母さんと話してきなさい。

刹那

分かりました。では、上がらせてもらいます。

由紀の母

あら?刹那君じゃない。

刹那

どうもです。

由紀の母

祭りなのにこんなとこ来ていいの?

刹那

ちょっと気になることがありまして…

由紀の母

気になること?

刹那

由紀の事で……

由紀の母

そう……由紀ちゃんの事ね。

由紀の母

刹那君は1番怖い思いしたのにね

刹那

それでも、僕は由紀について知らないといけないことがあるんです。

由紀の母

そう。何が知りたいの?

刹那

この、ノートの切れ端なんですけど…

由紀の母

これがそのノートの切れ端?

ノートの切れ端を見せた。

由紀の母

……。ちょっと待っててね。

刹那

?分かりました。

しばらく待っていると、奥から大きなダンボールを抱えながら由紀のお母さんがやってきた

由紀の母

この中にもしかするとそのノートの切れ端が重なるものがあるかもしれない。

刹那

そうですね。一緒に探しましょう!

由紀の母

そうね。由紀ちゃんの手掛かりがあるかもしれないものね…

それからノートを沢山見てみたが、切られたノートは見られなかった。

刹那

ありませんでしたね。

由紀の母

……ごめんなさいね。何も出来なくて

刹那

いいんですよ。また、探してきます。

由紀の母

なにか分かったら私からも連絡するするわね

刹那

ありがとうございます

結局何も得れなくて振り出しに戻った。 由紀の家を出ると、またあの天狗がいた。

刹那

また、あの天狗?ちょっとまてよ!!

こちらの声に反応し、振り向くも 何事も無かったようにどこかにと行ってしまった

刹那

チッ!あいつの向かったのは【霧雨神社】だな。僕も向かってみよう。

ゴーン………ゴーン…………

刹那

12時の鐘が鳴った。もう、そんな時間なのか……

刹那

それよりも早くあいつを追いかけないと……

刹那

あれ、なんか………視界がぼやけて……………

刹那は急な睡魔によってその場に倒れてしまった。

刹那

あいつ………なにか……知ってるはず…………

そして、刹那は暗い世界にと落ちていった。気になる事が増えた

謎の天狗 見当たらない破れたノート 由紀の最期の言葉 考えることでいっぱいになっていった………

最後に見たのは天狗がこちらを憐れむように見下したその姿だった……

その木の下であなたを待ってる【完結】

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