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第十八話 「最初の喪失」
山梨は、かつての盟友であった愛知との対話を終えた後、
地下の“通信中枢”に戻る。
モニターには、各未所属県の幹部たち。
山梨は、静かに宣言する。
山梨
山梨
山梨
山梨
警報が鳴り響く。
《外部からの侵入を確認!不明武装集団、南口突破!》
宮城の指揮室。
宮城
部下が叫ぶ。
部下
幹部
宮城が低く呟く。
宮城
全都市に、緊急指令が飛ぶ。
東京の声はいつになく冷静だが、明らかに焦りが滲む。
東京
東京
東京
東京
大阪が返す。
大阪
愛知も通信に加わる。
愛知
愛知
東京が小さく頷いた。
東京
愛知が現地へ。
すでに、宮城の外郭施設は一部占拠されていた。
煙、血、炎。
その中に――山梨の姿はない。
愛知は呟く。
愛知
愛知
《通信:広島》
広島
広島
愛知
広島
広島
ようやく侵入者が制圧される。
宮城自身が、重傷を負いながらも司令室に戻る。
宮城
部下の一人が、静かに差し出したレポート。
部下
そこに記された名前
「MIYAGI // SubCommander:Sendai」
宮城の目が静かに揺れる。
宮城
東京、広島、大阪、北海道、福岡が集まり、会議。
東京が言う。
東京
東京
大阪が低く吐く。
大阪
東京は静かに否定する。
東京
東京
東京
東京
東京
宮城が、静かに窓の外を見つめている。
その視線の先には、破壊された街の一部。
そこに、HYDRANGEAの刻印が半分焦げたまま残る。
宮城
宮城
その目に宿るもの――
怒り、悲しみ、そして覚悟。
次に狙われるのは、“誰”なのか。
HYDRANGEAは、“選ばれた強さ”と“隠された弱さ”の両方を晒されていく。
次回
第十九話 「第二の刃、選ばれし咲」
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今日は終戦の日ですね。
もし今日が8/15じゃなくても8/15にするつもりでした。
たまたま合いましたね。(笑)