首 領 、指 示 を 。

ザシュッ

パンッ！！ （銃声）

バンッ

ﾊﾞﾀ

ドテッ

バンッ

首領が死んだ日の夢。

貴方がいなくなってから

毎日ポッカリ穴が 空いた気分。

首領。

やっぱり貴方がいないと

私は生きていけません。

嘘つき。

私を1人にした癖に。

無表情..か。

どうやって表情を変えれば いいか分からないんだもの。

笑い方を教えて。

泣き方を教えて。

怒り方を、喜び方を

首領。

教えてください。

" 指示 " が きた。

ドンッ

首領の指示なら 何でもこなした。

貴方の、命令だから。

でも

最後の指示だけは、 したくなかったですよ。

貴方がいないから。

だって

私まだ、貴方に伝えないと いけないことが沢山あります。

名前をつけてくれてありがとう。

生かしてくれてありがとう。

色んなありがとう。..と

そして、好きでした。って

< 次のニュースです。

< 先日..

< ~で犯罪組織、梵天と見られる..

ﾀｯ ﾀｯ

会ったらまず何を言おう。

今までのこと？

いや

これからのこと？

その前になんで生きてたのか..

いや、そんなのどーでもいい。

1分でも、1秒でも 早く会いたい。

カラン

からん

パタ

ガシッ

バサッ

昔と変わらない

あの眼差しで..

私を見ていた。

今すぐにでも抱きつきたかった。

でも、私にそんな資格ないから。

ギュッ

あぁ

ずっと、こうしたかった。

また貴方に触れられた。

12月半ば。

少し肌寒くも、その体は しっかり温まっていた。

この時が、首領にはじめて もらった " 指示 " だったね。

だからね、首領。

貴方も笑ってね。

私からの

" 命令 " だから。

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