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羽衣香(ういか)

ちょっ、ちょっとこれ!!

羽衣香(ういか)

どういうこと!?

颯太(そうた)

お、俺らが映画に...

楓(かえで)

え、これって何かのドッキリ...??

イッシー

なっ、なんで俺らが、映画の主人公なんだよ...??

羽衣香(ういか)

こんなのっ、おかしいよ!!!

颯太(そうた)

ちょっと落ち着けって、ういか

楓(かえで)

そうだよういちゃん、一回落ち着いて

羽衣香(ういか)

で、でも...っ!

颯太(そうた)

一旦は、続き見てみようぜ。

颯太(そうた)

何かのドッキリかもしれないし

颯太(そうた)

それに、AIが作った映画かもしれないだろ

イッシー

いや、それにしてもリアルすぎる...

颯太(そうた)

最悪、胸糞悪い映画だったら映画館から出ればいいだけの話だし

楓(かえで)

そうだね

羽衣香(ういか)

(ま、まぁ、それもそうかもしれないけど...)

自分たちは、映画に出演した記憶など一切ない。どう考えてもおかしい。

だが、それを分かっていながらも、私達は映画を途中退出する気はなかった。

イッシー

一旦...観てみようぜ。

羽衣香(ういか)

う、うん。

再び、全員の集中は映画に戻る。

映画の中

楓(かえで)

ねぇねぇ、知ってる...??

羽衣香(ういか)

ん?何が??

楓(かえで)

この学校の、こわーい噂...!!

イッシー

え?何それ??

颯太(そうた)

知ってる。あれだろ?

颯太(そうた)

この大学の屋上で起きた、女子大生自殺事件。

羽衣香(ういか)

えっ!?

羽衣香(ういか)

この大学で、そんな事件が起きてたの?

楓(かえで)

そうそう

楓(かえで)

ある日、精神的に追いやられてた女子大生が

楓(かえで)

この大学の屋上で、自殺しちゃったんだよ。

イッシー

うげぇ...まじか...

羽衣香(ういか)

確か、大学の屋上、キープアウトが引かれてる謎の所あるよね...?

楓(かえで)

そう...事件の現場はそこらしい

羽衣香(ういか)

ま、まじか...

楓(かえで)

そこでね、その女子大生の霊を呼ぶ儀式があって

楓(かえで)

その儀式が成功すると、なんでも答えてくれるらしいよ...

羽衣香(ういか)

え...?なんでも...??

楓(かえで)

そう。なんでも。

楓(かえで)

めっちゃワクワクするくない!?

映画の中での楓は、相変わらずにホラー好きである。

颯太(そうた)

まぁ確かに、気になるよな

颯太(そうた)

なぁ?いっしー?

イッシー

まっ...まぁな?

イッシーはなぜか恥ずかしそうに、そう言った。

楓(かえで)

なになにー!?何か聞きたいことあるのー??

イッシー

な、なんでもねぇよ

イッシーがそういうと、映画の中の私たちはすごく楽しそうに笑う。

羽衣香(ういか)

えー、でも、そんな話本当なの??

楓(かえで)

ねねね!この儀式4人で試してみようよ!

羽衣香(ういか)

ちょっ、それ本気...?

イッシー

楓、まじで言ってんの??

羽衣香(ういか)

そうだよ、やめておこうよ...何かあったら怖いじゃん

楓(かえで)

大丈夫だって!だって、都市伝説だよ??

颯太(そうた)

まぁ、過去のニュース探してみたけどそんな記事は無かったしな

羽衣香(ういか)

颯太まで...!!

颯太(そうた)

俺、実はこの件ちょっと気になって、ずっと調べてたんだよ

颯太(そうた)

でも、過去にそんなニュースは無かった

颯太(そうた)

だからまぁ、やってみるだけいいんじゃないか?

羽衣香(ういか)

ええっ...そんな...

羽衣香(ういか)

(まぁ、颯太がそう言うなら、ちょっとはやってみてもいいかもな...)

そんな軽率なことを考えていると、 イッシーが口を開いた。

イッシー

ま、まぁ、都市伝説だし!

イッシー

試してみる価値は、あるかもな

羽衣香(ういか)

イッシーまで...

羽衣香(ういか)

じゃあ...わかった

羽衣香(ういか)

私も、やってみるよ

こうして、私たち4人は、 謎に包まれた儀式を行うことになる。

屋上

午前 0:00

楓(かえで)

うわぁ...雰囲気出るね

儀式の時間に間に合うように、私たちは屋上まで登った。

颯太(そうた)

本当だな

羽衣香(ういか)

ちょ、ちょっと怖い...

楓(かえで)

心配しなくて大丈夫だよ

楓(かえで)

ほら、そうたくんもいるし!

颯太(そうた)

おう

羽衣香(ういか)

そうだよね...

楓(かえで)

なんかあったら、イッシーが倒してくれるよ!

イッシー

お、俺!?

イッシー

そんなの無理に決まってるだろ!

楓(かえで)

あはは笑

怖い雰囲気な場所とは裏腹に、 映画の中の私たちはどこか余裕な空気が流れていた。

楓(かえで)

冗談だって!笑

楓(かえで)

ほらほら、さっそく儀式始めよ??

颯太(そうた)

そうだな

羽衣香(ういか)

う、うん

まずは、チョークで屋上の床に、円を描く。

次に、それぞれ質問内容を紙に書き、その円の中に4回紙を折りたたんで入れる。 この時、質問内容は他人に教えてはならない。

そして、両手を合わせ、 心の中で3回出てくるのをお願いする。

羽衣香(ういか)

(お願いします、出てきてください)

颯太(そうた)

...

楓(かえで)

...

イッシー

...

それぞれがお願いすると、 女子大生の霊が出てくるというものであった。

羽衣香(ういか)

(こんな儀式、本当に成功するのかな...)

そんな事を考えていると、楓が口を開く。

楓(かえで)

ねぇ、みんなちゃんとお願いした??

羽衣香(ういか)

うん、私は3回お願いしたよ

颯太(そうた)

俺も

イッシー

俺も。お願いした。

楓(かえで)

うーん...じゃあおかしいね??何も起こらないなんて

颯太(そうた)

...そうだな

羽衣香(ういか)

何も起こらないね

楓(かえで)

うーん...

楓(かえで)

このキープアウトの場所で、あってるはずなんだけどな

イッシー

まぁ都市伝説だし、こんなもんなのかも

楓(かえで)

えー!激ヤバそうだったから超期待してたのになー!

羽衣香(ういか)

まぁまぁ、仕方ないよ

結局その場では何も起こらず、 私たちは落胆してそれぞれ家に帰った。

次の日

羽衣香(ういか)

おはよ〜

楓(かえで)

おはよ!

映画の中の私は、楓と昨日の儀式のことについて話していた。

楓(かえで)

結局、何も起こらなかったねー?

羽衣香(ういか)

うん、そうだね

ドンドンドンドンドン!!

ものすごい足音に、私と楓は振り返る。

そこには、汗だらけで、 息切れしている颯太の姿があった。

羽衣香(ういか)

そ、そうた!?

羽衣香(ういか)

どうしたの?

楓(かえで)

どうした?そんな焦った顔して

颯太(そうた)

........だよ

羽衣香(ういか)

え?

颯太(そうた)

い、イッシーと、連絡が取れないんだよ

羽衣香(ういか)

.....え!?

楓(かえで)

え!?まじ!?

颯太(そうた)

そうなんだ

颯太(そうた)

絶対に休まない授業休んで、あいつ、連絡も全然つかないんだ

颯太(そうた)

もしかして.....昨日の儀式が関係してるんじゃないか??

羽衣香(ういか)

まっ...まさか....

楓(かえで)

え......結構やばくない?

颯太(そうた)

俺も、結構やばいと思ってる。

颯太(そうた)

一緒に、探してくれないか?

楓(かえで)

も、もちろん!

羽衣香(ういか)

大学の授業の場合なんかじゃないよね

私たちはすぐに、3限目の授業を抜け出し、 いっしーを探すことにした。

教室を出たところで、私はふと思い出す。

もしかしたら...あそこにいるのかもしれない

羽衣香(ういか)

ねぇねぇ

楓(かえで)

ん?

颯太(そうた)

なんだ?

羽衣香(ういか)

もしかしたらさ

羽衣香(ういか)

昨日の儀式の場所、大学の屋上に居たりしないかな...?

楓(かえで)

...!!

颯太(そうた)

ま...まさかな......

羽衣香(ういか)

わかんない...
けど、行ってみる価値はあると思う

颯太(そうた)

行こう

楓(かえで)

うん!!

羽衣香(ういか)

うん!!

私たちは、昨日の儀式の場所である、 大学の屋上に向かった。

羽衣香(ういか)

はぁはぁっ...!!

みんな、息切れしてる。

そして、儀式したキープアウトの所に、 視線が集まる。

颯太(そうた)

...!!!!

羽衣香(ういか)

えっ....!!!!

楓(かえで)

うっ...嘘でしょ...!!!!

そこには

儀式の円の中に、

血まみれのイッシーが、横たわっていたのである。

羽衣香(ういか)

ウッ.......!!!

楓(かえで)

オエッ....!!!

吐きそうな私と楓は、口を塞ぐ。

颯太(そうた)

.....................

颯太も、この生々しいイッシーの姿に、言葉を失いただ立ち尽くしていた。

そして、血まみれになった紙4枚も、イッシーの死体のすぐそばに置かれている。

そして、 私たちはイッシーの所にゆっくりと近づいた。

颯太(そうた)

こっ....これ...

颯太(そうた)

どうみても、し、死んでるよな...?

羽衣香(ういか)

そ......そうだね...

羽衣香(ういか)

でも、なんで...??

楓(かえで)

昨日の儀式が...関係してるのかな?

どうしたらいいかわからない。

ただ、皆の視線が、4枚の紙に集まるのを感じた。

颯太(そうた)

....

カサッ

そして、颯太が1つ拾い上げる。

ゆっくりと、紙を開く。

颯太(そうた)

...!!!!

颯太(そうた)

こ...これ...

颯太(そうた)

イッシーが、聞きたかったことだ...

颯太(そうた)

...なっ!!!

羽衣香(ういか)

え、なに??

楓(かえで)

な...なんて書いてあるの?

颯太(そうた)

ほらこれ...質問の答えも書いてある。

羽衣香(ういか)

えっ...??

楓(かえで)

な、なんて書いてあるの?

そこには、

「ういかちゃんと両思いになれますか。」

と、イッシーの文字で書いてあった。

それと同時に、血で大きく‪✕‬‪‪と書かれていた。

羽衣香(ういか)

....っ!!

楓(かえで)

いっ...イッシー...

颯太(そうた)

あいつ...ういかのこと...好きだったもんな...

羽衣香(ういか)

え、しってたの?

楓(かえで)

うん...実はしってた...

羽衣香(ういか)

そっ...そうなんだ...

自分以外のみんなが知っていたことは驚いたが、 それよりも、血で大きく‪✕‬と書かれていたことの方が気になる。

羽衣香(ういか)

...これ...返事かな?
女子大生の霊からの...

颯太(そうた)

わ、わかんない...

楓(かえで)

でも、そうじゃないと説明つかないよね...?

羽衣香(ういか)

うん...

羽衣香(ういか)

羽衣香(ういか)

ね、ねぇ

羽衣香(ういか)

皆はあの質問の紙に

羽衣香(ういか)

なんて書いたの...?

本当にあった夢物語

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えぇ~.ᐟ‪.ᐟ‪.ᐟ‪ どうなるのかドキドキ .ᐟ‪.ᐟ‪.ᐟ‪

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