ホナミ
タ、タイムリミット?…

カナデ
全員…、死亡…

アイリ
なによ…それ!いきなり卑怯じゃない?!

モノクマ
オマエラが全然コロシアイしないせいだろ?まったく、なんの為に才囚学園に来たと思ってるんだ。

ツカサ
お前が勝手に連れてきたんだろう!?

モノレン
それより…とーちゃん…

モノレン
とーちゃんの大量出動ってどういう事?タイムリミットの後はオレ達の出番じゃないの?

モノリン
そうだよ!エグイサルは使わないの?☆

モノクマ
いや…もうあんな目に遭いたくないって言うか…ほら、オマエラが疲れると可哀想だから…

モノクマ
とにかく、オマエラに危険なことをさせられるかー!

モノメイコ
パパ!そこまで私達の事を…!

トウヤ
い、いい加減にしろ…!
こんな時にふざけるな…

モノクマ
あ、オマエラまだいたんだ。

トウヤ
いるぞ!当たり前だろう!

シズク
どこまで私達を苦しめるの…?!
どうして…ここまでするの?

モノクマ
へー、苦しいんだ。
苦しいなら、さっさとコロシアイすればいいのに。

モノクマ
うぷぷ…そうすれば苦しみとオサラバできるよ?

ツカサ
お、お前…!

モノクマ
もう協力しても無駄なのはわかったでしょ?だったら、協力なんてやめて…

モノクマ
やるしかないよね?

モノクマ
どうせ、”仲間”でも”友達”でもない他人同士なんだし?相手を気にする必要なんてないって。

モノメイコ
しかも、今なら初回特典もあるわよ?早い者勝ちよ!

モノカイト
そんなに協力協力ってコロシアイをしたくないなら…全員まとめて死んだ方がいいんじゃないかな??

シホ
うるさい。引っ込んでて。

モノクマ
…まぁ、どうするかはオマエラの自由だから、好きにすればいいよ。

モノクマ
仲良く一緒に死ぬのも、自分だけ生き残るのも、ぜーんぶオマエラの自由だからさ。

モノクマ
アーッハッハッハッハ!

モノカイト
いやー、父さん絶好調だったな。
本当にあの父さんは父さんみたいだね!

モノリン
とーちゃんの復活記念で、ハチミツで祝杯でも上げようよ!

モノレン
純度の高いハチミツを用意しなきゃね☆

イチカ
ねぇ…どうする?…
2日後の夜時間なんて…あっという間だけど…?

ミズキ
い、嫌だよ…
ボク…まだ死にたくないよ…!

みんな…死ぬのか?
みんな揃って…死ぬしかないのか?
ツカサ
こ、こんな事で慌てるんじゃない!
オレが…何とかしてみせる…!!

ネネロボ
何カ方法ガアルノデスカ?

ツカサ
それをこれから考えるんだ!!!

シホ
…だと思った。
最初から期待してないけど。

エム
もう…こうなったら戦うしかないよ!!!

アン
そ、そうだよ!
先手必勝…ってやつ!?

エム
みんな、やろうよ!
みんなに笑顔になってもらうためなら、あたし、何でもするよ!?

アキト
あの兵器を相手に素手で戦うのかよ…?さすがに無謀じゃねぇか?

アン
け、けど…やるしかないじゃん!
やらなきゃ死んじゃうんだよ!?

ネネ
ちょ、ちょっと待ってよ…
方法を考え直した方が…

マフユ
…迷ってる時間はないと思うよ。
私達は迫られてるからね。

マフユ
戦って生き残るか…
タイムリミットで死ぬかの二択をね。

ミズキ
ヤ、ヤダよ…本当に死ぬの?
ボク…まだ死にたくないよ…

ミズキ
ボクは絶対に生き延びてみせるっ!何をしてでも絶対に生き延びてみせるよ!

トウヤ
な、何をしても…

トウヤ
ちょっと待て!そんな事は絶対にしてはいけないぞ!間違っても絶対に───

ミズキ
じゃあ、責任取ってくれるの?

トウヤ
えっ?

ミズキ
このままボクが死んだら責任取ってくれるの?ボクにだって死んで悲しむ人くらいいるんだよ?

トウヤ
えっ、と…それは…

ミズキ
あはは…嘘だよ。
ボクに死んでも悲しむ人なんていないよ。

ミズキ
…ま、他のみんなはどうかわからないけどね。

ミズキ
という訳で…ボクはもう行くね。

ルイ
瑞希…、どこに行くんだい?

ミズキ
別にー、ちょっと部屋で1人でゆっくり考え事でもしようかなーってね。

アキト
あ゛ー…気分わりぃ…
オレも行くわ。

アキト
…誰か着いてこいよ…。

エナ
え?怖いの?

アキト
るせぇな。まぁ…そうだけどよ。

エナ
やけに素直じゃん。
まぁ、同情するけど…。

エナ
って事で、私達も行くね。
出る方法…私も考えとく。

マフユ
でも…よく考えてみて。
確かに、人を殺すのは法律違反だけど…

マフユ
でも、法律なんて人間が勝手に決めたルールだよね。

マフユ
ここはそんなルールからは外れた場所だし…だったら、法律を守る理由なんてないと思うんだよね。

ツカサ
…はぁ?!馬鹿言うな!!
人を殺してはいけない事など赤ん坊でもわかる常識だろう!?

ツカサ
お前は超高校級の優等生ではないのか?…

マフユ
優等生だからこそだよ。臨機応変に考えたら…

マフユ
こんな状況になっちゃったなら、自分が生きる為には、人を殺すしかないよね?

ツカサ
お前の考えている事は間違っているぞ…

マフユ
申し訳ないけど…どこが間違ってるのかわからないな。地下道もダメで…モノクマは生きてる。

マフユ
出る方法なんて、殺ししかないよね。

アン
ちょ、ちょっと待ってよ!
考え直さない?

マフユ
…私、部屋に戻るね。

アン
ちょっと待ってって!

ミノリ
杏ちゃんも待ってよ!1人で着いていくのは危ないよ…!わたしも…!

カナデ
…でも、ある意味間違ってないかもよ。本当に生きて帰りたい人にとっては、今は四の五の言ってられない状況だよね。

カナデ
このままだと、みんな揃って外に出るどころか、みんな揃って死んじゃうんだよ?…

カナデ
それでいいの?…
私は…良くないと思うな。

トウヤ
み、みんな…待ってくれ。
これからどうすればいいか決まってもいないのに…

シホ
…そんなの自分で決めるしかない。

トウヤ
…え?

シホ
その場しのぎの正論なんかじゃ、結局どうにもならないってわかったでしょ?

シホ
だったら、後はもう自分で決めるしかないよ。

トウヤ
自分で………

トウヤ
あ…、日野森さん…待ってくれ…!

アイリ
わ、わたしも部屋に戻るわ…
なんか…1人になりたい気分よ…

シズク
な、なら私も行くわ!…
しぃちゃんが心配だし…

トウヤ
み、みんな…ダメだ…

トウヤ
モノクマの言いなりになったりしたらダメだぞ…!

エム
みんな…どうしちゃったの?
なんで…バラバラになっちゃうの?

ツカサ
どいつもこいつも勝手なやつだ…。

ルイ
これもモノクマの狙い通りだとしたら、どこからどこまでが仕組まれたゲームなんだろうね?

ルイ
…こんな時に悪いんだけど、ちょっと妙な質問をしてもいいかい?

ネネ
急すぎない?…

ルイ
あぁ、ちょっと突発過ぎたかな。
考えていたら急に気になってね…

ホナミ
えっと…全然大丈夫ですよ。

ルイ
君たちは…”超高校級狩り”という言葉に心当たりはあるかい?

トウヤ
”超高校級狩り”?
…聞いた事ないな。

ネネロボ
ソレガドウシタノデスカ?

ルイ
いや、なんでもないよ。
今のは忘れてもらって大丈夫さ。

トウヤ
…え?

ハルカ
…神代さん、どういう事?

ルイ
本当に何にもないよ。
ちょっと混乱してただけさ。

ルイ
ここに来た経緯を思い出そうとしているんだけど…わからなくてさ。

ルイ
訳のわからない事を言ってしまったね…反省するよ。

トウヤ
か、神代さん?…

神代さんは振り返りもせず、手だけをヒラヒラとさせながら去っていった。
結局、俺は続々と食堂から出ていくみんなを止める事すらできなかった。
俺はみんなで一緒にここから出たいのに、どうして、それが上手くいかないんだ?
そして、モノクマを操っている…
このふざけたコロシアイを企んだやつのせいだ!
トウヤ
あ、小豆沢…これからどうすればいいだろうか。

コハネ
私は…動こうと思う。

トウヤ
う…動く?

すると、小豆沢はそっと俺に身を寄せ、周囲を気にしながら小声で言った。
コハネ
今朝…食堂に来る前に見つけたんだ…
カードリーダーに仕掛けた埃が床に落ちてたんだよね。

トウヤ
それって…図書室のか?

コハネ
う、うん…

それで動くという事は、きっと小豆沢には何か考えがあるんだな…
トウヤ
小豆沢…俺にもそれを手伝わせてくれないか?

コハネ
もちろん、構わないけど…

コハネ
だったら、一旦ここから出よっか。
他のみんなに知られるのは良くないし。

ツカサ
冬弥、小豆沢。どうしたんだ!
何やらコソコソしているが…

トウヤ
司先輩…。コソコソなんてしていないですよ。ただ、ちょっと確かめたい事ができて…

ツカサ
それで、その確かめたい事というのはオレ達には内緒という訳か…

トウヤ
す、すみません…
ただ、1つ言っておきたいことがあります。

トウヤ
俺は…まだ諦めてません。
絶対にみんなと一緒にここから出てみせます。

トウヤ
絶対に。

ツカサ
冬弥、ここ数日でよく言うようになったなぁ!そこまで言うのなら、オレもお前を信じよう!!

トウヤ
…ありがとうございます!
