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それから2人は夜の間、共に過ごした。
ずっと1人だった少女にとって、この時間はとても楽しいものであった。
そんなある日…
少女
少年
少年
少年は少女の口を塞いだ。
少女
少年の視線の先には、口から血を垂らした「何か」がいた。
口では上手く言い表せないが、禍々しい雰囲気を漂わせていた。
少年
少年
少女
少女
少年
少年
少女
人喰い妖怪
人喰い妖怪
人喰い妖怪
少年
少年
人喰い妖怪
少年は人喰いの攻撃を軽くかわし、青い炎を相手に当てた。
人喰い妖怪
人喰い妖怪
少年
少年は人喰いの首を引っ掻いた。
人喰い妖怪
少年
少年は人喰いの体を連続で引っ掻いた。
人喰い妖怪
人喰いは叫び声をあげた後、その場に倒れた。
すると、人喰いの体が粉になり、風で飛ばされていった。
少年
少年
少女
少女
少年
少年
少年
少年
少年はそう言って少女の手を握った。
少女
少女は優しく微笑み、手を握り返した。
猫又の話。
彼もまた1人だった。
男の子1
男の子2
男の子3
昼間は黒猫の姿をしている彼は、近くを通る人々から石を投げられた。
少年
彼は約100年の間、こんな暮らしを続けていた。
なので彼は、「楽しさ」を知らなかった。
ある日、彼は村人に自分が猫又であるという事がバレた。
村人1
村人2
村人3
石やらたいまつやら、色んなものを投げられて体はボロボロだった。
そんな中、死に物狂いで逃げ込んだ先はあの森だった。
森に入り、最初に見つけたのは猫花畑だった。
彼はそこで傷を癒した。
しばらく歩くと、切り株に座る少女を見つけた。
少年には幼い頃からの夢があった。
それは、「仲良くなった人間に猫花を見せる」というものだった。
幼い頃に見た猫花の美しさに感動して、そんな夢をもった。
あの少女はその夢を叶える最後の望みだと直感的に思い、少女に近づいた。
少女
猫又はその時、初めて人の温もりを感じた。
今まで自分を抱き上げてくれる人間はいなかった。
夜に、彼は少女に本当の姿を見せた。
だが、少女は怖がらなかった。
彼は少女と過ごす内に、「楽しい」という感情を得ていった。
彼はいつしか思うようになった。
「なにがあってもこの子を守る」と。