TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

イベント

一覧ページ

「イベント」のメインビジュアル

イベント

2 - 円周率が好きな阿部くん

♥

1,111

2023年03月14日

シェアするシェアする
報告する

円周率が好きな阿部くん

阿部亮平

今日は3月14日

という事は、ホワイトデー

私は今片思いしている人がいる

それがあの、頭のいい阿部くん

学年の中でトップの成績を誇っている

私が好きな理由は、あの時助けてくれたから。

それが胸に残っている

私が、体調が悪かった時、隣の席は阿部くんだった

私が体調が悪いことに気づいて保健室まで連れていってくれた

その時の行動がかっこよくて、一目惚れだった。

私はバレンタインの時、勇気を振り絞って手作りお菓子を上げた

あの、笑顔、あれは忘れない

輝いたように光放たれた笑顔

眩しかった

そして今日はお返しが貰える日

約束を貰うことは約束している

阿部くん

あ、このお返しホワイトデーにするね!チョコありがと!

これは、私にだけだと思ってた

あの時助けてくれたのも、だけど違った

阿部くんは皆からのヒーローであり憧れ

だから、何人にもお返しを返し、困っていたら助ける

それが阿部くんなんだ。

阿部くん

白石さ~ん!

阿部くんが私のことを呼んでいた

満面な笑みで、

莉奈

はい!

阿部くん

この前言ってた、バレンタインのお返し!俺の手作りなんだ~!

手作り…、

でもどうせ皆手作りを渡しているんだ。

私だけ特別なんじゃない、皆平等

でも、帰ってきた言葉は予想外のものだった

阿部くん

あ、それ白石さんだけ皆と違うんだ~!

阿部くん

白石さんのバレンタイン凄い豪華だったし、気持ちも籠っているように見えたから…!

こういうところ、

阿部くんの沼にどんどんハマっていく

莉奈

あ、そうなんだ、ありがとう

阿部くん

まさか白石さんから、バレンタイン貰えると思っていなかったから嬉しいよ、美味しかった

どうせみんなに言っている

そんなの分かりきっていることなのに、何処か期待してしまう自分がいる。

阿部くん

開けてみてよ…!

莉奈

うん、分かった

開けるとそこにあったのは、アップルパイだった

これがみんなと違う理由?なんで、アップルパイ?

色んな疑問が頭の中を駆け巡る

莉奈

…どうして、アップルパイ?

私は、頭の中の疑問をそのまま言葉にしてしまっていた

莉奈

あぁ!ごめん、嫌いとかじゃなくて…、

慌てて訂正する

阿部くん

じゃあ、ここで問題です!

阿部くんは突然クイズをし始めた

阿部くん

俺の好きな色は?

莉奈

…緑

阿部くん

俺の好きな教科は?

莉奈

地理…と数学

阿部くん

数学の中で1番好きなのは?

莉奈

…円周率

阿部くん

俺の特技は?

莉奈

円周率を100桁言えること

少しの間が空く

阿部くん

凄いね、俺の事よく知ってる

阿部くん

少しの間も開けずに答えられるって凄いことだよ!白石さん観察力凄いんだろうな~!笑

明るく笑う阿部くんを尻目に私は憂鬱な気分になる

観察力が凄いんじゃなくて、好きだから見てるんだよ

阿部くんはそれを知らない

今まで阿部くんが付き合ってきた人は完璧な人しか居なかった

私のような、空気のように生きている自分が腹立たしい

阿部くん

今日は何の日?

莉奈

…ホワイトデー、?

阿部くん

うん、正解

阿部くん

円周率で使われる記号は?

莉奈

…π(パイ)

阿部くん

正解!

阿部くん

円周率の最初の数字は?よく使われるやつ!

莉奈

…3.14

阿部くん

今日は何月何日?

全てが結びついた

今日は3月14日、阿部くんの好きな円周率はπが使われて、

円周率の計算で使われる数字は3.14。

やっぱり阿部くんは頭がいい

改めて実感した

阿部くん

だから、アップルパイにしたんだ

莉奈

…ありがとう!

阿部くん

いいえ、俺の好きな物で白石さんにホワイトデー渡せるのは嬉しいな

こんな幸せな時間がずっと続けばいいのに、だけどそんなのは私の願い続くなんてありえない

麻衣

亮平~!ちょっといい?

ほら、まただよ

話しかけてきたのは学年一のモテ女金池麻衣。

きっと告白だろう

阿部くんはOKするに決まってる

私なんか到底達しることができない大きな大きな壁

しかも、告白の場所教室か、声聞こえてるんだよ…、

麻衣

亮平、私…っ、亮平のことがずっと好きでした!付き合ってください!

そんなシンプルな言葉が辺りに響く

彼女の事を応援している人たちもときめいた笑顔を放っている

阿部くん

…ごめん、俺他に好きな人いるんだ…、

あぁ、そっか、

阿部くん好きな人いるんだ…、

阿部くん

俺その人に今から告白しに行こうと思って…、応援してくれる?

麻衣

勿論!!亮平ちゃんと結ばれて帰ってくるだよ~?

なんて大人な対応なんだろう

私ならあんな言動を発することが出来ない

しかも、今から告白か…、

阿部くん

じゃあ行ってきます!

麻衣

うん、行ってらっしゃい

何故か阿部くんは私の元に歩を進めている

阿部くん

白石さん!…あぁ、今の聞いてた?

莉奈

…ごめん、聞いてた

阿部くん

そっか、じゃあ単刀直入に言うね

阿部くん

莉奈、好きです、付き合ってください!

莉奈

…え、

驚きのあまり声が出なかった

阿部くんが言ってた好きな人は私?

なわけ、こんなの夢に決まってる

そう考えたが現実だった

莉奈

…あぁ!勿論!

阿部くん

え、付き合ってくれるの?

莉奈

うん!!私でよければ

阿部くんの表情は一気に明るくなった

阿部くん

これからも宜しくお願いします

莉奈

こちらこそ、宜しく

こうして私は結ばれた

大好きな彼と一緒にアップルパイを食べて、至福の一時を過ごした。

END

目標 ♡1000以上

loading

この作品はいかがでしたか?

1,111

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚