セラ凪 BL

今日は、セラ夫と一緒に買い物に行っていた帰りの電車

時間帯的にも多かったが、なんとなくいつもより私には多くかんじた

私は、ドアのすぐ近くに行った

やっぱり、うん、…なんというか、セラ夫は、頭１個分ぐらい飛び抜けていた

そんな呑気なことを私は考えていた

スッ

最初は少し手が当たったぐらいにしか考えていなかった

サワｯ…フ

誰か知らない人の手が私のズボンの中に入ってきた

流石に男の私が人生で体験するとも、思ってない事だった

気持ち悪い手が私の身体を這う

私は必死に漏れてしまう声を我慢していた

辺を見回しても人の頭しか見えなかった

この視点だとどうしても下のほうがどうなってるのか見えなかった

私は必死で声を抑えてた

私には、抵抗するすべなどなかった

セラ夫以外の人間で感じたく無いのに、

何か、ものが私に当たっていた

嫌だ気持ち悪い

ゆっくりとゆっくりと私の中で知らないものが動いていた

次は〜〇〇駅〜〇〇駅〜

家に着くと安心したのか足から一気に力が抜け落ちた

私は小さく頷いた

サラリと私の頬に彼の手が触れる

あいつじゃなくてセラ夫に触れられることが嬉しかった

もうすぐで、心音すら聴こえてしまいそうな、この距離が心地よかった

家に着くなり凪ちゃんが泣き始めた

俺はわけがわからなかった

話を聞くと痴漢された上レイプ紛いな事をされてたらしい

許せなかった

勝手にアキラを汚したそいつにも

彼の異変に気づけなかった自分にも

俺だけが、触れていいはずの､アキラなのに

全部全部上書きして、…

俺だけのものにしたい

こんな感情が有るから､空回りしてばっかなのかな

手を少し伸ばせ届ような、私はこの距離が一番落ち着く

欲言えば私はもう少しだけセラ夫と一緒に、居たい

結果:遅刻した