この作品はいかがでしたか?
101
この作品はいかがでしたか?
101
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
はるる×てらんぺで カゲロウデイズ
<注意> 死ネタあり
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気がいい 病気になりそうなほど眩しい日差しの中
はるる
てらんペ
することも無いから君と駄弁っていた
てらんペ
猫を撫でながら君はふてぶてしく呟いた
はるる
てらんペ
てらんペ
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
てらんペ
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
はるる
てらんペ
バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ
はるる
血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
はるる
嘘みたいな陽炎が
「嘘じゃないぞ」と嗤ってる
はるる
夏の水色、かき回すような蝉の音に全て眩んだ
はるる
目を覚ました時計の針が鳴り響くベットで今は何時?
はるる
8月14日の午前12時過ぎ位を指す
はるる
はるる
やけに煩い蝉の声を覚えていた
でもさぁ、少し
はるる
てらんペ
同じ公園で昨日見た夢を思い出した
はるる
てらんペ
はるる
道を抜けた時周りの人は皆上を見上げ口を開けていた
はるる
はるる
落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる
てらんペ
はるる
劈く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り
はるる
わざとらしい陽炎が
「夢じゃないぞ」って嗤ってる
はるる
眩む視界に君の横顔
てらんペ
笑ってるような気がした
何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る
繰り返して何十年
もうとっくに
はるる
こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ
はるる
はるる
はるる
はるる
はるる
繰り返した夏の日の向こう
てらんペ
てらんペ
はるる
てらんペ
バッと押しのけ飛び込んだ
瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と軋む体に乱反射して
てらんペ
文句ありげな陽炎に
はるる
って笑ったら実によく在る夏の日のこと
てらんペ
はるる
そんな何かがここで終わった
てらんペ
目を覚ました8月14日のベッドの上
少年はただ
てらんペ
と1人猫を抱き抱えてた
はるる×てらんぺで カゲロウデイズ