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霽月

───は?

霽月

どこここ?

霽月(セイゲツ)の目の前には、一面の草原が広がっていた。

すると、どこからともなく2人分の足音が聞こえてきた。

???

……あ、居ました!

???

居ましたよイザヤさん!

???

よかったな、全滅は免れたみたいだ。
怪我人か? 歩けそうか?

???

歩けないなら背負って行くしかないが……。

???

あの、大丈夫ですか? 歩けますか?

霽月

え? 何が?

霽月

というかあんた達誰?

???

あ、えっと……

スイ

私はスイです。

スイ

あなたのお名前は?

霽月

えっと、あたしは───

霽月

(……あたし?)

霽月

(あたしって───)

霽月

……霽月。

スイ

せ、せい、げつ……?

???

この辺りじゃ聞かない名前だな。
もしかして生き残りではないのか……?

スイ

だとしたらどうするんです?
また一から捜索し直しですか……?

???

そうなるな。
ま、せいぜい頑張れよ。

スイ

イザヤさんも手伝ってくださいよ!
あなただって協力者じゃないですか!

???

何の事か知らないな〜。
きっと気のせいだろ〜。

スイ

……殴りますよ……?

???

こっわ。ド直球すぎるだろ。

霽月

あんたは?

???

あぁ、俺か?

イザヤ

俺はイザヤだ。
集落の診療所で医者をしている。

霽月

集落……? 診療所……? 医者……?

スイ

えっと……霽月さんでしたっけ?

スイ

ひとまずイザヤさんの診療所で診てもらいましょう!

スイ

イザヤさんはきちんとした医者なので大丈夫ですよ!

霽月

……ヤブ医者がいるの?

スイ

うーん……。

スイ

いますね!

イザヤ

スイ……それ言っちゃっていいのか……?

霽月は2人に連れられてとある診療所に来ていた。

薬品の臭いが漂う室内で、霽月はイザヤという名の男の診察を受けていた。

イザヤ

───新しいものと思われる傷はおろか、古傷らしきものも見当たらない。

イザヤ

それに、お前武器を持っていないのか?
おかしいな……。

イザヤ

あの野原に居て無傷なんてそうそう無いぞ。

霽月

……?

霽月

あそこで何かあったの?

スイ

えっ、知らないんですか?

スイ

あそこではつい先程魔物との激しい戦いがあったんです。

スイ

私達は集落からの依頼でその戦闘の生存者を探していたんですけど……。

霽月

そうだったんだ。

イザヤ

お前からは魔物の痕跡も全く見当たらない。

イザヤ

本当にあの戦場に居たのか?

霽月

そんなのあたしに聞かれても何とも言えないんだけど……。

スイ

どういうことですか?

霽月

戦場、とか知らないし。

霽月

あたしは目が覚めたらあそこに居ただけだよ。

イザヤ

……つまり、お前は魔物との戦争には一切関係無いんだな?

霽月

そうだけど。

イザヤ

としたら───

スイ

……結局全滅、ということですかね。

イザヤ

はぁ……。

スイ

長に報告しなくちゃですね。

イザヤ

仕方無いが気が進まないな。

イザヤ

スイ、お前は学校があるんだろ?
長には俺が報告しておく。

イザヤ

試験も近いんだろ。きちんと休んでおけ。

スイ

ありがとうございます!

イザヤ

それと……霽月、だったか?

イザヤ

お前、家はどこにあるんだ?

霽月

家───?

イザヤにそう言われ、霽月は自身の家の場所を思い出そうとした。

しかし、中々ピンと来ずに思い出せなかったのだ。

霽月

───分からない。

霽月

記憶にもやがかかっている様で上手く思い出せない。

イザヤ

は……何だそれ?

イザヤ

記憶喪失ってことか?

霽月

多分。

スイ

それって大変じゃないですか!

スイ

ど、どうするんです?
お母さんとか居るんですか?

霽月

……それも思い出せない。

霽月

……けど、多分居る。

イザヤ

じゃあ、どうするんだ?
帰ることの出来る家が無いってことだろ?

スイ

……探してみますか?

イザヤ

───は? 何言ってるんだ?

スイの突拍子もない発言に、霽月とイザヤは首を傾げた。 それを見たスイが慌てて付け足す。

スイ

あ、あの、いや、そうじゃなくて!

スイ

ただ、霽月さんが集落住みなら集落を回れば家が見つかるんじゃないかっていう……

霽月

あたしが想像してたこととあんま変わんないけど?

イザヤ

……確かに一理ある、のか?

イザヤ

とりあえず探してみるに越したことはない。

イザヤ

霽月、お前の家を探すぞ。

霽月

は、はぁ……。

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