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【短編集】ただのリハビリだってよ

第25話 - 利用目的の擁護

263

2025年11月01日

#一次創作

#オリキャラ

−1

██博士

…そういうわけで、以上の薬品資料を11月20日までに提出願いたいんだが…。

██博士

引き受けてくれるか？

レン

もちろん！任せてください。

レン

あっ、不明点があった場合、連絡させていただいても大丈夫ですか？

██博士

構わない。

レン

ありがとうございます！

██博士

あぁ。………。

レン

？……。

██博士

………。

レン

………。

██博士

…………。

レン

…………？？

██博士

……………………。

レン

……………………………。

レン

……あの

██博士

レンくん。

レン

あっはい。

██博士

少し……提案があるんだが。

レン

な、…なんでしょう…？？

██博士

通話をしないか。

レン

…。…はいっ？

██博士

…いや、メッセージで質問するのもいいが、通話だとメッセージよりも情報の通達が速いだろう。

レン

あっ。あぁ〜…。

██博士

だから、資料を制作するには良い方法だと思ったんだが…。
……嫌だっただろうか。

レン

……んははっ！いや、良いと思いますよ！

レン

日にちと時間決めてやってみましょうか。

██博士

！…あぁ。

レン

だからそのおもちゃ取られた犬みたいな顔もうやめてくださいよ？

██博士

……？……犬…？

レン

あぁ〜〜〜無自覚だったかぁ〜〜〜そりゃそうかぁ〜〜〜

レン

なんか、博士の頭に垂れた耳が見えちゃって。

██博士

？？…そうか。

レン

んはっ、わかってないじゃないですか〜

（上層部）

そやそや〜、ちゃァ〜〜〜んとワケわこォてからするもんやで。返事っちゅーのワ。

██博士

……またお前か。全くくどい奴だ。

（上層部）

ええやろ〜？ウチお気にとお喋りしたいねん♡

██博士

知らん。さっさと仕事に戻れ。

（上層部）

えェ〜〜〜ジブンら、さっきまで通話がどうのお喋りしてたのにィ？

██博士

あれは仕事の活性化に繋げる提案の話だ。

（上層部）

仕事にしては構いすぎなんとちゃいます？

（上層部）

コイツに。

レン

（上層部）

なァ〜、レンくん？
君、どんだけ周りに迷惑かけとんか分かっとる？

（上層部）

君の存在はウチら上層部の一部と、この博士しか知らんねん。
だから〜態々隠し通すのも大変なんよォ〜…。

レン

その節は…、…本当にありがとうございます。

（上層部）

ちゃうわ〜ちゃうわ〜！！

（上層部）

本当にそォ思てんなら誠意を持って辞めるべきやろォ？

（上層部）

いつまでここに居座る気や、ホンマに。
アンさんはヤクビョーガミですかー？

レン

あぁ〜…っと……。

██博士

…っお前、そろそろいい加減に…

パンッパンッ

？？

はいはい。皆さん落ち着いて。

？？

（上層部）、流石にちょっかいが過ぎますよ。

（上層部）

…ケッ

？？

うん？

レン

あ、ミオウさん！
お疲れ様です。

ミオウ

えぇ。
レン研究員も██博士もご苦労さまです。

ミオウ

この猿の飼育も大変ですね。

（上層部）

だァ〜れが猿じゃこのスーパーロングが！！！！

ミオウ

はーいすみませーん

（上層部）

心がこもっとらん！！！！

ミオウ

とりあえず、この聞く耳持た猿は俺が回収しますので。

██博士

感謝する。

レン

聞く耳持た猿……。

（上層部）

やかましいわ阿呆！！！！

ミオウ

喧しいのはお前です。

（上層部）

んだとゴラァ！！！！

ミオウ

ほーら喧しい
負け犬程よく吠える

（上層部）

犬なんか猿なんかハッキリせェや！！！！

ミオウ

あ、自分でも人間の知能ではないって自覚出来てはいるんですね。流石です。

（上層部）

おんのれェ…！！！！

██博士

喧嘩している暇があるならさっさと退いてくれないか。

ミオウ

これはこれは…失礼いたしました。

ミオウ

……あぁ、そうだ。レン研究員。

レン

あぁはいっ

ミオウ

貴方は今まで、この研究所に多大なる貢献をし、多くの職員を支えてくださった。

ミオウ

貴方の弟さんもそうです。
薬品や機材の提供にどれだけ助けられたか。

ミオウ

貴方達がここに居てくださらなければ、我が研究所の存続は困難なものだったと思います。

レン

いやそんなそんな…。

ミオウ

いえ、本当のことですよ。

ミオウ

少なくとも俺は、貴方方を手放すことは非常に惜しく、不利益だと思っていますので。

レン

…！

レン

…ありがとうございます…！

ミオウ

こちらこそ。これからも共に頑張っていきましょうね。

ミオウ

では、俺たちはこれで。

（上層部）

待てェ！！！！
ウチはこれからもも共にもごめんやからﾅﾞっっもごっもごごごもごっっ

██博士

全く…。とんだ大嵐だったな…。

レン

あはは…

██博士

はぁ…、彼奴と違って、ミオウは信用できるというのに……。

レン

…………。ですね。

レン

…あっ俺提出しなきゃ行けない資料あったんだった。すみません！俺もこれで！

██博士

あぁ。わかった。

レン

あぁぁ通話の日程後で決めましょうね！！

██博士

……あぁ。

██博士

……フフっ

カチャン…

（上層部）

…何も鍵まで閉めんでも逃げんよ。
野ネズミじゃあるまいし。

ミオウ

……分かってます。

（上層部）

……。
こんな所まで連れてきてまで、何が言いたいん？

ミオウ

…

ミオウ

邪魔をしないでいただきたい。

（上層部）

何をや。

ミオウ

レンの件ですよ。
察しのいい貴方なら分かってるでしょうにわざわざ聞かないでください。面倒なので。

（上層部）

…邪魔もするわ。
アヤツらは悪魔や。絶対にいつか本性を表す。

（上層部）

研究所の存続の危機になり得る。
…ジブンだって上層部の一員なんやからわかっとるやろ。

ミオウ

まぁ…、そうですね。

（上層部）

分かってるなら何故止める？
お前はどうしてアヤツらの味方につく？

ミオウ

……（上層部）。お前も見たでしょう。彼らの力を。
人間には決して出せない力を彼らが出していたところを。

（上層部）

…。

ミオウ

そして、エレントは…まぁそこそこですが、彼は、レンはどうですか？
あの人間に対する愛情。忠誠心。

ミオウ

本当に素晴らしい。
彼が1度でも俺たちに対して敵対する行動や言動を取りましたか？

（上層部）

…いや。

ミオウ

えぇ、取ったことがない。
俺は彼の人間や生命に対する愛は本物だと思っています。

（上層部）

……だからなんや。
それが悪魔を守る理由か？
ジブンも情に左右されたんか？

ミオウ

最後まで聞いてください。

ミオウ

別に俺は、彼らを擁護しているわけではありません。

（上層部）

……つまり？

ミオウ

彼らの力、愛、忠誠心。

ミオウ

上手く操れば利用出来るじゃないですか。

ミオウ

彼らに良い印象を与え続ければ、いずれ危機が起きても彼らは身を呈して救ってくれる。

ミオウ

いつか、国に対しても肉壁となって護ってくれるかもしれません。

（上層部）

……夢見すぎとちゃうんか？

ミオウ

どうでしょうか？俺は実現出来ると思います。

ミオウ

…というか、
人間に扱えない力を持っていて、
人間に対して多大な愛と忠誠心を向け、
尚且つ仕事にも十分な貢献をしている。

ミオウ

こんな都合のいい存在、利用しない手があるんです？

ミオウ

もし彼らが今他の場所に居たとしたら、俺は奥歯が割れるほど歯を食いしばりますがね。

（上層部）

…信用しすぎやろ…。

ミオウ

信用もしますよ、あんな力と愛を見せられたら。

ミオウ

百聞は一見にしかず。この目で見たものは限りなく事実でしょう？

ミオウ

…以上が、彼らの味方につく理由です。
ご理解いただけましたか？

（上層部）

…………っはァ〜〜〜……

（上層部）

…まァ、な。

ミオウ

そうですか。

ミオウ

…というか、俺ら根本的な理由では一致してるんですよ？

（上層部）

…はァ？

ミオウ

だから、俺の考えはお前と同じ。
我が研究所の存続のためです。

ミオウ

存続のために、彼らを利用し、よりよい研究結果に繋げ、緊急事態時には矛、もしくは盾として操ります。

ミオウ

その為には、彼らのこちら側に対する信頼が必要です。
だから嫌でも味方について関わらなきゃいけないんですよ。

（上層部）

…あぁ…、だから今、この壁が厚い会議室で話しとるっちゅーわけか。

ミオウ

えぇ。
万が一聞かれたら信用はなくなりますから。

ミオウ

…そういうわけで。
力のある彼らに協力してもらうためにも、（上層部）には態度の改善をお願いしたい。

（上層部）

…………。

（上層部）

……無理やな。

（上層部）

絶っっっ対に無理や。

ミオウ

…何故？

（上層部）

自分の意思を無視してまで、悪魔の味方につくなら死んだ方がマシやからな。

（上層部）

ウチはアヤツらへの敵対視をやめない。

ミオウ

……わかっていただけませんか。

（上層部）

あァ、悪いがな。

ミオウ

…残念です。

ミオウ

お前のその無駄な頑固が治ってくれさえすれば、研究所の未来は明るいというのに。

（上層部）

ジブンの妄想癖治してから言えや。

（上層部）

このおっぱい野郎が。

ミオウ

マジぶん殴りますよこの露出狂。

（上層部）

……なァ

ミオウ

……なんですか？

ミオウ

話は終わったので、もう帰っていただいても…

（上層部）

…アヤツは

（上層部）

██博士は、なんで悪魔らを庇うんやろな。

（上層部）

お前みたいに利用するためっちゅーようにも見えん。

ミオウ

…あぁ……確かに。
どうしてでしょうね。

（上層部）

アヤツはアイツらのどこを知って信じようと思った？

（上層部）

どこに共感してここに入社させようと思った？

（上層部）

ウチには理解出来ひん。

ミオウ

……そうですね。
俺にも理解しかねます。

ミオウ

……ですが

ミオウ

今はどうであれ、きっかけはきっと情なんてものじゃなかったと思いますよ。

ミオウ

あの方は研究熱心で有名なので。

（上層部）

…ほォ〜〜〜ん……。

（上層部）

…そう思うと、アヤツも不憫やな。

ミオウ

アヤツ……。

（上層部）

レンや。
アヤツ、██博士にどんな刃向けられてんのか知らずに懐いてんやろ？

（上層部）

本性知ったら裏切られたようなもんやん。

ミオウ

おや、同情なんて珍しい。

（上層部）

ちゃうわボケ。

ミオウ

やはり。

（上層部）

おい。

ミオウ

ははは。

ミオウ

まぁ確かに、
彼は人間を中心に生命に対して、深い愛情と信頼を抱いているみたいですから…

ミオウ

全てを知った時は酷く傷付くでしょう。

（上層部）

……。

ミオウ

なので、一層目的がバレないように気をつけなければいけませんね。

（上層部）

オノレってやっぱ畜生よな。

ミオウ

ありがとうございます。

（上層部）

褒めとらんわ。

この作品はいかがでしたか？

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5件

満足感すごい私の頭脳で、レンが利用されててまじかってこと、ミオウさんがおっPいさんってことはわかったぜ。めっちゃキャラ濃くて内容が起承転転でおもしろかった！レン！！ハピバ！！おめでとう！！

全体的にキャラ濃ゆすぎやろミオウさんの一人称が俺なのいい　かしこまりがちな人の「俺」「お前」しか得られないビタミンはあるレンバースデーノベルが曇らせじゃありませんように　ラーメン

おっ◯い野郎で笑った、ガキンチョみたいな悪口言いやがって上層部のお方、お口悪いけど可愛い、小学生みたいでレンレンを有効活用ね……それならHOTLIMITの服を着せて一儲けしなレンレンの人間に対する愛、俺はいいと思うぜ、食っちまいたいぜ

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