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ふわねこカラメル
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私には、推しがいる。 その推しが、ある日―― 幼馴染の兄の声になった。
季節は6月。 いつもと変わらない日常…いやいつもと違うある午後。 天気アプリからの秋雨前線が西日本を横断をしているという通知を証明するかのように教室の窓に水滴がとめどなく位置を奪い合っていた。
数学の先生
数学の釜田先生の声が徐々に遠ざかっていくのがわかる。 高2になった私は、もう勉強にやる気がなかった。 夢中なのはスマホ。 アニメ。 気づけば夜1時まで触っている。 中学の頃は0時まで送るなんて正気!?と思うほど真面目生徒だった私はモモンガのように夜行性へと変貌してしまった。 まぁ、モモンガが朝に弱いように今の私は...
数学の先生
机を軽く叩いたであろう振動音にむくりと顔をあげる。 すぐそばにメガネをかけた釜田先生の顔が私を覗き込んでいた。
月乃星凛
釜田先生は私が起きたことを確認すると教卓へと向かっていった。 どうやら今は数学の問題をみんなが解いている時間だったようで周りからの視線はそこまで感じなかった。
月乃星凛
安心したものの後からくる眠気に負けた罪悪感も心の中に渦巻いていた。 1学期の成績には頭を抱えた。 1年生の時と比べると2年の1学期は順位がちょうど2倍落ち5評価中のオール3。 数学だけ4がついていた。 そんな数学でさえ眠ってしまった。 しっかりしないと。 またお母さんからの期待が落ちる... 唯一取り柄の真面目な私でさえなくなったら私は...... いやもう期待されてなかったんだよね、私は。
その後授業終了のチャイムが鳴り響きホームルームが行われた。
ポツポツ――
男子生徒
生徒指導
女子生徒
男子生徒同士の声、スカート丈を指導する生徒指導の先生の声、それに対し苦笑しながらもスカート丈を直す女子生徒… 他にも下駄箱には様々な声が入り混じっていた。 数学の授業を終えてからなんとなく帰り支度をし友達とたわいない話をおもしろおかしく話して別れた。
雨の音、雨の匂い。 傘から垂れる水滴がスクバを伝っていく。 けれど私は気にしない。 そう、なぜなら"推し"がいるから…… 次回 推し×声優×幼馴染の兄×恋愛 start___