ピピピピッ
「奏多〜プログラム状況はどうだー?」
奏多
奏多
「了解、じゃあ頼む」
奏多
奏多
操縦レバーをしっかり握って機体収納庫から機体を外に出した
外に出ると凸凹とした土地が広がっていた 大型人型機体をテストする為の我社の土地だ
「フライトジェットを使いながら一周してくれ」
奏多
レバーを引いて背中のフライトジェットの出力を上げて機体を持ち上げる
そしてそのまま空中を飛びながら凸凹とした地面スレスレを避けていく
人類は宇宙へと進出し、今ではこうやって大型の人型機体が宇宙では主流になった
我が社ではこのような宇宙での作業を中心とした機体を製造している
私はこの会社でテストパイロットと機体整備士をしている
「OK!フライトジェット異常無しだ。帰ってきても大丈夫だぞ」
奏多
奏多
空中で機体の向きを変えて収納庫へと機体を戻した
機体を固定してコクピットを開けるといつものメンバーが待っていた
拓也
すみれ
奏多
高校時代からのお友達である2人はタブレットを持ちながら下から私を見あげていた
お2人もこの会社で機体整備士をやっている、この2人は役職も付いているぐらい良い腕をしている
円香
奏多
奏多
高校の頃の後輩の彼女を見つけて急いで下に降りた
何故なら、彼女はこの会社の社長秘書なのだ
そして、彼女が居るということは
拓也
円香
円香
すみれ
コツ、コツ、コツ
聞きなれたヒールの音が聞こえてきてその音の方に目を向ける
奏多
澪奈
カッチリとパンツスーツに身を包んで真っ白な絹のような髪をなびかせてコンテナに入ってくる彼女
拓也
すみれ
澪奈
久しぶりに会えた嬉しさでどうしたらいいか分からずアワアワしていると彼女がこちらを見た
澪奈
奏多
すみれ
拓也
円香
奏多
手袋を外して彼女の後をついていった
ウィーン
社長室のドアが開いて閉じるとピピッと音が鳴って鍵が掛かった
澪奈
奏多
ギューッと抱きしめられ私も抱きしめ返す
奏多
澪奈
暫くそのままでいると彼女はスっと顔を上げた
意図を察して私は顔を近づけて唇を重ねた
澪奈
奏多
奏多
軽く唇を当てるキスから徐々に長く深いキスになっていく
澪奈
澪奈
奏多
彼女の腰を掴んで私から逃げないように力を込める
澪奈
澪奈
ドスッと胸を殴られて我に返る
まずい、流石にやりすぎた 2ヶ月も会えなかったのだ、私にしては十分すぎる「待て」だった
奏多
澪奈
奏多
手を引かれソファーに座らせられて膝に彼女は向かい合わせになるように座った
澪奈
奏多
澪奈
奏多
私の頬に両手を添えて微笑む彼女 彼女の左手薬指に嵌められた銀はほんのり暖かかった
澪奈
他社の社長
澪奈
他社の社長
澪奈
澪奈
澪奈
円香
円香
澪奈
澪奈
円香
澪奈
円香
澪奈
円香
疲れが少し軽減されるようなその言葉に胸が踊り、私の足取りは少し軽くなった
宇宙へと向かうシャトルに乗っている途中、タブレットでテストの様子を見つめる
円香
澪奈
澪奈
コンテナに行くと丁度コクピットから彼女が出てきていた
彼女は私の姿を確認すると嬉しそうに、でも慌てながら私を見ていた
皆との会話も程々にして彼女の腕を掴んだ
澪奈
奏多
暫く社長室で奏多を堪能した後、残ってた仕事を片付けて2人の家へと帰ってきた
夕飯、お風呂を済ませてベッドに座れば彼女は私の体調を見ながら擦り寄ってくる
奏多
澪奈
奏多
普段のふにゃっとした笑顔とは一変して艶めかしい表情で私のキャミソールの紐をズラす姿に思わず喉がなる
澪奈
奏多
少し微笑んでから彼女は私に口付けをした
翌日、腰を痛めて起きられなくなってしまうのはまた別のお話
奏多
澪奈
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