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八重樫 夏目

…ん。

累璃

あ、やっと起きた。

八重樫 夏目

…今、何時?

累璃

11時

八重樫 夏目

…えっ!!!嘘でしょ!

私は慌てて スマホの時計を確認した。

八重樫 夏目

…あ、なんだ、

八重樫 夏目

今日、土曜日じゃん

八重樫 夏目

…学校遅刻したかと思った。

累璃

…学校って?

八重樫 夏目

…は?
お前、学校も知らないの?

累璃

…。

八重樫 夏目

…あ、そうだ。

八重樫 夏目

あんた、何者なの?

累璃

…。

累璃

俺は、

累璃

俺は…

累璃

お前の国の反対の世界から来た。

八重樫 夏目

…?

累璃

お前たちの裏側の世界だ。

累璃

俺はそこから来た。

八重樫 夏目

…どうやって?

累璃

…はっ。
そんなこと言えるわけねぇだろ

累璃

お前たちは俺らの敵なんだから。

八重樫 夏目

…待って、ますます意味分からないんだけど。

八重樫 夏目

(なんで敵なのに私を助けてくれんの?)

累璃

お前は何も知らないんだな。

累璃

良いよ、話してやる。

俺の国とお前の国は

敵だ。

少し前、ってあんたが生まれる前よりもっと昔。

俺の国はアオ お前の国はアカという名前だ。

アカとアオは元々仲の良い国々だったんだ。

が、アカの国の王の弟が王を殺してしまい、

その弟がアカの王になった。

その時からだった。

俺の国、アオの王が激怒。 アカの王と仲が良かったから。

アカの弟は怒りっぽく、喧嘩、戦争が大好きな奴だった。

そこから2人の怒りが高まり、戦争になってしまった。

が、アカの国が圧勝。 だからアオの国は何も言えなくなった。

累璃

だから、この世界は
少しおかしいんだ。

累璃

俺たちの国が負けていなければ
こんなことにはなっていなかった。

累璃

その仇を打つために、
俺たち、アオの国は
訓練を受け続けている。

八重樫 夏目

…その仇って誰に打つの?

八重樫 夏目

この国には偉い人は
誰もいないけど…?

累璃

…まずはアカの国の
弟に関係がある奴ら。

累璃

…そして、

累璃

夏目、お前だ。

八重樫 夏目

…はぁーー???

八重樫 夏目

なんで、私が出てくんのよ!?

八重樫 夏目

私、アカの国の弟とは関係なんて絶対ないわ!!

累璃

…あんたは将来、

累璃

女王になるからだよ。

八重樫 夏目

…女王?

累璃

…あんたはこの国の一番偉い人に、将来なる。

八重樫 夏目

…は?

八重樫 夏目

なんでそんなこと分かるの?

累璃

お前の目だ。

八重樫 夏目

目…。

累璃

お前の瞳は赤。

累璃

この国の高い身分に値する印。

累璃

そして、お前の瞳は誰よりも濃く、深い深紅。

累璃

だからお前は女王になる。

八重樫 夏目

…私、この目嫌い。

八重樫 夏目

皆に、散々言われてきた。

八重樫 夏目

…気持ち悪いって。

累璃

…俺は気持ち悪くなんかない。

累璃

綺麗だ。

八重樫 夏目

…!

累璃

自信を持て、夏目。

八重樫 夏目

…うん。

瞳から涙が溢れる。

嫌な事が全てほどけたように。

八重樫 夏目

でも…

八重樫 夏目

あんたは敵だから、
私を殺さなきゃ。

八重樫 夏目

…私を殺して良いよ。

八重樫 夏目

あんたなら、
殺してくれても構わない。

累璃

…俺はあんたの敵であり、味方だ。

八重樫 夏目

…?

累璃

これからお前を殺しかかるやつが増えていく。

累璃

それは、俺たちの国がこっちの世界に来ているからだ。

累璃

何がなんでも殺せと言う命令が入ったから。

八重樫 夏目

命令って誰が出してるの?

累璃

…あの国の王の兄だ。

八重樫 夏目

王が命令出してないの?

累璃

…あぁ、まぁな。

累璃

俺はこんな戦争は嫌だ。

累璃

だから、お前の事を守る。

累璃

あんたには女王になってもらう。

八重樫 夏目

…どうして?

八重樫 夏目

私を殺したほうがこの世界は平和になるのに。

累璃

…お前は死にたいのか?

累璃

お前にはやりたいことがあるんだろ?

八重樫 夏目

…!!

八重樫 夏目

あるっ、あるわよ!!!!

八重樫 夏目

…死ねないわ。

八重樫 夏目

死ねない!!

累璃

俺の一緒に俺の国の兄を倒しに行こう。

累璃

何年かかろうが。

八重樫 夏目

…行く。
こんな人生は許せない。

累璃

…夏目。

累璃

俺は何がなんでもお前を守るよ。

累璃は優しく私を包んだ。

八重樫 夏目

…あんたって地味に変態。

累璃

…変態とは何だ!!

累璃

向こうの国では当たり前にハグはするぞ!?

八重樫 夏目

…はぁ??

八重樫 夏目

こっちの国ではそんなことしないわよっ!!!

八重樫 夏目

この変態!!!

私の人生は残酷かもしれない。

けど、私の中には守ってくれる人がいる。

私は何年かかろが お前を倒しにいく。

累璃と一緒に。

殺されるなら君だけがいい。

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コメント

2

ユーザー

ありがとうこざいます! 頑張ります💪

ユーザー

初めまして*॰ॱ✍ とても素敵なお話ですね……

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